岸田教団&THE明星ロケッツの革新、“現代”を噛み砕いた圧倒的な1枚が誕生!──『REBOOT』ハイレゾ配信
2018年も人気TVアニメ主題歌を担当、結成から11年目を迎えても勢いが止まらない岸田教団&THE明星ロケッツ。彼らの待望のニュー・アルバム『REBOOT』がついにリリースされた! OTOTOYでは今作の2週間先行ハイレゾ配信を実施。そして、“リブート”(再起動)をテーマに生み出された今作について話を訊くため、岸田(Bass)とichigo(Vocal)へインタヴューを敢行!
このインタヴューを読み、今作のサウンドだけでなく歌詞の隅々に詰め込まれた彼らの魅力を味わい尽くして欲しい! 岸田教団&THE明星ロケッツが今作で描き出したストーリー、これを体験して立ち上がらないヤツはいないでしょ!
待望のメジャー4thアルバム『REBOOT』2週間ハイレゾ先行配信!
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※締切 : 2018年12月25日(火)23時59分まで
INTERVIEW : ichigo&岸田 (岸田教団&THE明星ロケッツ)
リブート=“再起動”。活動も10年を超えた岸田教団&THE明星ロケッツは、最新作にこのタイトルを選んだ。「いったいなにを“再起動”するの?」と訊けば、10年を共に過ごしてきた彼らだからこそ見えたバンド内での信頼や、音楽に対する熱意が次々と溢れ出た。彼らは絶対に折れない、そして何度でも再起する。今作『REBOOT』を聴きながら彼らのそんな頼もしい姿を見て思った。「なんて信頼できる奴らなんだ!」
インタヴュー : 飯田仁一郎
文&テキスト : 伊達恭平
編集補助 : 千田祥子
写真 : 大橋祐希
10年の活動を経たロック・バンドは、ひとつのプロジェクト・チームへ
──今作は半分近くの歌詞をichigoさんが書いていたり、カヨコ (※1)さんが作曲したものもありますよね。岸田さんワールドというよりは、いろんな人が関わっている気がしました。
※1 カヨコ
シンガーソングライター兼作詞曲家。
LiSA、ピコ、水瀬いのり、などさまざまなアーティストへ楽曲提供も行なっている。岸田教団&THE明星ロケッツとは以前からの友人関係。
岸田 : 逆に、僕的には今作がいちばん自分のワールドですね。
──そのあたりを詳しく教えていただけますか?
岸田 : “REBOOT”(再起動)ですね。10年間やってきたすべてをちゃぶ台返しする1枚となっています。
──なぜちゃぶ台返しをしたくなったんでしょう?
岸田 : 10年間バンドの作品として作るスタイルでやってきて、つぎを考えたときに「このままではダメだ」と急に思いまして。自分は作家に集中して全体のコントロールにまわって、できる限りそれ以外のリソースをみんなに振っていく、というようなプロジェクト・チームとして作りなおしたほうが効率的だと思ったんです。10年もすればメンバーの適性がみえてきましたので。
──それは具体的にどんな部分でしょうか?
岸田 : 今作はヴィジョンや方向性をhayapiさんに伝えました。現場では僕ではなく、hayapiさんが指揮をとっています。そうすることで、僕もリソースが空いたので作家兼プロデューサーとして全体をよく見えるようになりましたね。編曲面でも力を入れることができました。
ichigo : いままで10年間、全行程の現場に岸田がいました。その後をhayapiが請け負うことはかなりよかったよね。人の意見を聞いて噛み砕いて、またべつの人に伝えることがhayapiがいちばん上手だった。
──ichigoさんと岸田さんのあいだに入るだけではなくて?
ichigo : 芸術的な部分やニュアンスにもすべてhayapiが入ってくれていますね。
岸田 : 作曲がhayapiさんでも編曲は僕がやっていたり、音楽制作のコアな部分は僕がいちばんメインでやっています。作家らしさはそっちのほうがでるので、良くも悪くも現場との関わりを減らしましたね。
──岸田さんがなにを言っているか、ニュアンスを伝えなくちゃいけないこともありますよね。
ichigo : hayapiが「岸田さんはこういうことを言っている」って伝えてくれて。hayapiが解釈したものを正確にわかりやすく話してくれたんですね。
──その正解は岸田さんの正解でもあるということですね。
岸田 : そうですね。彼はちゃんと読み取ってくれたと思いますし、自分が盛り込んだイベント分はきちんと昇華されています。hayapiさんに言わせたら、聴けばわかると言っていました。
岸田教団が昇華した現代のロック・バンド
── 岸田さんがプロデューサー・作家として、『REBOOT』でいちばんこだわった部分はどこですか?
岸田 : まず、“モダンであること”がコンセプトとしてありました。『REBOOT』は自分らの本質・キャラクター性をそのままに、現代へ合わせるという解釈をしています。 そのヴィジョンをもとに曲を書いていったので、自分よりも人が書いたほうがよさそうなアイデアは積極的にやってもらったり、自分のヴィジョンにみんなが沿ってもらう形をとりました。
──岸田さんのいう“モダンであること”とは具体的にどういうことでしょう。
岸田 : 僕はいまのロック・バンドって、ダンス・ビートだったりクラブ・シーンからの流れをある程度汲み取った上でどうするか、という局面に来ていると思ってて。僕らのなかでそれを取り入れて昇華した音楽とはなにか、それが“モダンさ”を問われる部分ではないかと思いました。いろんなロック・バンドの音色を聴いていても、2018年のダンス・トラックからの影響が随所に見られるんですね。そういう音楽がこれだけ受け入れられている状態を無視して、ロック・バンドをやり続けるのは不可能だし、それをどう昇華するか考えた結果が、今作のリズムや楽器の使い方にあらわれています。
──それはどういったクラブ・ミュージックでしょうか。
岸田 : フューチャー・ベースとかEDMなどいま流行りのあたりをロック・バンドとしてどう再解釈するかですね。リズムの組みかたを例にすると、ロック・バンドだったら埋めるリズムをあえて空けてみたりとか、遅いところにあえて速いハットを入れたり、いまどきっぽいパターンもたくさん使っています。
── おもしろい! そうだったんですね。その解釈はichigoさんや他のメンバーは理解していましたか?
ichigo : 理解していますね。「Never say Never」の最後の〈I will never say never 絶対!!〉のところも、ここに日本語をあててしまうと間延びするし強い流れも作れないから「ここは英語かな」と、そういうことが多くなったなと思います。歌詞を書くにしろ、歌うにしろ、英語の響きや日本語だったらひとつの音に言葉が多く入るようにと、いままで以上に意識して歌詞をはめていくようになりました。
──ichigoさん的には今回ヴォーカルの難しさとかはありましたか?
ichigo : ぜんぶ難しかったんですけど、今回はhayapiがいてくれたことで自分のやるべきことが明確でした。私的には「ちょっと歌い損なったな」というテイクでも、hayapiが「絶対こっちの方がいい!」って言ってくれた瞬間がどの曲にもあって、hayapiのディレクションだから活きたニュアンスがいっぱいあると思います。
──作詞のほうでは、ichigoさんにはテーマが与えられたんですか?
ichigo : テーマほどではないですけど、方向性はもちろん聞いています。岸田とはそれぞれちがう世界観で書くことができたので、満足していますね。テーマとして共通している部分は“リブート”(再起動)で、バンドが持っている“強さ”や“折れなさ”を伝えていこうとしました。
岸田 : 『REBOOT』というタイトルに最終的に合流するように、もう1回立ち上がって再起していくイメージですね。
──“リブート”というコンセプトを思いついたのはいつごろでしょう。
ichigo : 音響に対してひとつ正解がでたから、つぎはストーリーを重視して作ったのが前作『LIVE YOUR LIFE』なんです。あのアルバムも“この世界をどう生き抜いていくか”というコンセプトで、大きな流れやうねりをバンド全体で作りました。今作はそこからさらに前進しています。
岸田 : 今作もストーリー性が強いですね。アルバムの1曲目から終わりまで大きな流れができています。1曲目「Decide the essence」の”自分の大切なことは自分で決めるんだ”という内容からはじまり、そこからichigoさんの作詞曲になっています。ichigoさんの歌詞ってひとりの人間のことを書いたキャラクター性があると僕は思ってて、それをまとめるために僕の歌詞はアルバム全体の本質を語るイメージで書きました。1曲目「Decide the essence」の歌詞は、その登場人物たちが『REBOOT』という作品に入ってこれるように流れを作る、という誰の話でもなくて“リブート”とはどういうことなのか、まず人間は自分の本質を自分で決めなければどうしようもない、ということを書いてます。
ichigo : これバンドのことにも当てはまるなのかなと思ってた。
岸田 : まあそういうことだね。そしてichigoさんの書くような歌詞の登場人物たちがみんな折れずに戦っていく。そういったものが最終的には全人類の話を書いた最後のトラック「Code : Thinker」に繋がります。それまではパーソナルな話なのに、最後には全体の話をするという流れがあって、この曲はアルバムを象徴する歌詞になっています。
──なるほど。これで結局言いたいことは“リブート”なんですよね?
岸田 : 正確には「リブートした結果に言いたくなること」に近いですね。最後は倒れたあとの話です(笑)。“倒れたあとでも続いていく”という意味で、最後に自分の考えかたや作家性が出ていると思います。作業を分担したことによって、逆に自分の作家性が表に出せるようになってきたから、悔いなくしっかり作り込められたアルバムになりました。だから今回は内容について語りたいことがたくさんあるんです。
リブートした彼らがこれから表現していくもの
──前回のインタヴューでも「いまは音響の話をするよりも、曲や内容の話がしたい」と話をされていたのが印象的でした。
岸田 : そうですね。音をよくするためにどれだけ機材を揃えても、プレイが良くならないと一定の位置から音は変わらないと思うので。ただ、音響の部分でも今回はいちばんレベルが高いんじゃないかと思います。音響エンジニアの渡辺敏広さん(以下 : トシさん※2)も頑張ってくれたし。
※2 渡辺敏広
Sony Music Artists所属のレコーディング・エンジニア。
今作だけでなく、これまでリリースされた岸田教団&THE明星ロケッツの作品の多くにレコーディング・エンジニアとして参加している。
──そのトシさんが音響的に頑張った部分というのは?
岸田 : 普通だったらミックス・エンジニアさんってミックスして終わりなんですけど、全曲のマスタリングまで手を出してて、僕のとこに終わりましたってチェックにあがってきたときにテイク数が“36”ってなってましたね。
──えええ!!!
ichigo : 情熱だよね。
岸田 : 僕のとこにくるまでにめちゃくちゃ洗練されてました。音で言うと「マジか」ってくらいローが多くて、キックとかも半端ない勢いで入ってきます。逆にあの低さでキックが入っているってことは、小さい音響で聴けばハイがしっかり伸びてきますね。そういう印象の変化で2度美味しい作品だと思います。
──そのあたりも凄く楽しみですね。今回はかなりの充実作だと思うんですけど、これ以降の未来って岸田さん的にはなにか考えがありますか?
岸田 : やっぱり覚悟を持ってリブートしたからには、いろいろまだ作れるものがあるなって思います。僕のなかで、ここで生まれた方向性を発展させる明確なイメージがある程度できているので、5枚目のアルバムまではまだ大丈夫(笑)。
──それは凄いなあ……。
岸田 : でもその前にライヴがあるので、そこでリブートしたあと、役割を明確に受け入れた自分たちによる、皆のために行うライヴがしたいですね。良くも悪くも音楽やってる人たちにはエゴがあって、ある程度自分たちのために実施するものなんですけど、僕はもう来てくれる顧客満足度のためだけにライヴがしたいです。
──それは昔からですか?
岸田 : 僕個人としては昔からですけど、それをみんなに共有するのはこれからですね。メンバーが各々の役割を果たすっていうところから一歩踏み込んで、お客さんたちが楽しむにはどうするか、そのためだったら自分の役割はある程度捨ててもらうとかも考えて、「より覚悟の決まったライヴをやりたい」というのをみんなで共有したいなと考えてます。だから今回のツアーは今までにないレベルの高いツアーを作りたいですね。
──それは演奏とか演出も含めて?
岸田 : そうですね。だからすべての面でお客さんに伝わらないと意味がないっていう。だから個人のこだわりはここから先はなかったことにしていこうっていう。
──ichigoさん、武道館に関してはどうですか。
ichigo : 今回のツアーで何かのきっかけ掴めればと思いますね。
岸田 : 本気で武道館に行こうと思ったら俺がそのモードに入らないとね。武道館とまではいかなくても、ライヴの顧客満足度を高めるための努力は欠かさないことにはした。
──岸田さん、お客さんの気持ちがわかるのかな(笑)。
岸田 : 大丈夫です! 僕はやればできるんで(笑)。
ichigo : hayapiに伝えないとね(笑)。
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LIVE
〈岸田教団&THE明星ロケッツ REBOOT TOUR 2019〉
■弾幕祭/再起動 ~Re:boot and Carnival Bullet Time.
日程:2019/2/28(木)
会場:CLUB CITTA'(川崎)
時間:開場18:00/開演19:00
■大阪公演
日程:2019/3/08(金)
会場:大阪バナナホール
時間:開場18:00/開演19:00
■福岡公演
日程:2019/3/10(日)
会場:福岡DRUM Be-1
時間:開場17:00/開演18:00
■仙台公演
日程:2019/3/17(日)
会場:仙台LIVE HOUSE enn 2nd
時間:開場17:30/開演18:00
■東京公演
日程:2019/3/23(土)
会場:EX THEATER ROPPONGI
時間:開場16:45/開演17:30
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ALBUM
SINGLE
【過去の特集ページ】
・『ストレイ』特集 : インタヴュー
https://ototoy.jp/feature/20180214
・『LIVE YOUR LIFE』特集 : インタヴュー
https://ototoy.jp/feature/20170405050
・『GATE II 〜世界を超えて〜』特集 : インタヴュー
https://ototoy.jp/feature/20160212
・『GATE~それは暁のように~』特集 : インタヴュー
https://ototoy.jp/feature/20150812
PROFILE
岸田教団&THE明星ロケッツ
岸田教団&THE明星ロケッツとは、2007年、東方アレンジ・サークルとして同人活動していたリーダー岸田の呼びかけにより軽い気持ちで結成。ライヴ1度限りで解散するはずだったがなぜか10年目をむかえて今日に至る。
2010年にTVアニメ「学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD」の主題歌でメジャー・デビュー。2014年12月には、メジャー・オリジナル・フル・アルバム「hack/SLASH」をリリース。
2015年7月『GATE〜それは暁のように〜』をリリース。2016年には1月『GATEⅡ〜世界を超えて〜』、7月『天鏡のアルデラミン』、12月にはストライク・ザ・ブラッドⅡ OVA オープニング・テーマ『Blood on the EDGE』と3作品のアニメ・タイアップ・シングルをコンスタントにリリースを重ね、リリースだけでなくライヴ活動も精力的に行う。2016年は全国7公演、ファイナル日比谷野外大音楽堂でのライヴを大成功におさめる。また、〈ANIMAX MUSIX 2016 YOKOHAMA〉に出演、2017年1月には〈リスアニ! LIVE2017〉に出演するなど大型アニメ・ライヴ・イベントにも参加。
2017年3月に3rdフル・アルバム『LIVE YOUR LIFE』をリリースし、夏には東名阪ライヴ・ツアーを実施。11月からは福岡を皮切りに〈10th Anniversary Tour〉を行い、ファイナルは2018年1月にディファ有明にて終了。2月にTVアニメ「博多豚骨ラーメンズ」のオープニング・テーマ「ストレイ」をリリース。8月にはTV アニメ「天狼 Sirius the Jaeger」オープニング・テーマ「シリウス」を発売。結成11年目のスタートを飾る。
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