中国東部の安徽(あんき)省にある「武王墩(ぶおうとん)」の墓から発掘された漆塗りの面。中国の墓からこのような品が見つかったのは初めてだ。楚では、ウルシ(Toxicodendron vernicifluum)の樹液を木に塗って作る漆器の技術が発達していた。(Xinhua) 中国東部にある戦国時代の墓「武王墩(ぶおうとん)」1号墓の発掘を終えた考古学者たちは、埋葬されていた人物が楚の末期の王である考烈王(こうれつおう)であると発表した。安徽(あんき)省にある2200年前の墓には、精巧な品々がぎっしりと詰まっていた。現代中国の礎となった、動乱と文化的な繁栄の時代をうかがい知る新たな手がかりとなるものだ。中国安徽省文物局が1月9日に発表した。(参考記事:「世界を驚かせた考古学の発見100」) この墓の発掘は2020年に始まった。これまで見つかっている楚の時代の墓の中で、もっとも大きく複雑なものだ。