参議院選挙が公示された。改憲問題は、本来ならばこの選挙の重要な争点である。そこで、この点について述べておこう。 一つの注目点は、民主・社民・生活の党・みどりの風といった「護憲」政党(共産も含めてしまっていいのかもしれないが、まだ一応海外派兵について発言しているので一応除外するとして)がどこまで議席を減らすか、である。これらの政党が憲法問題を「立憲主義」にすり替えるがゆえに、自衛隊の海外派兵常態化の是非という改憲の本質が、テレビなどのメディアで全然議論されないのである。選挙というのは一般大衆が政治に関して意識する貴重な時間であって、吉野作造も言うように、非常に大きな教育的機会なのであって、これらの「護憲」政党の「立憲主義」への収斂は本当に有害極まりないと思う。自民党が96条改憲案を引っ込めて、別の案を出してきたとき、これらの護憲派は何ら対抗できないだろう。する気もないのではないか。 したがっ