現生オランウータンの鳴き声の研究から、中新世に古代のヒト科の鳴き声が母音ベースの鳴き声から子音ベースの鳴き声に切り替わったことには、生息環境が密林から広大な平原に変わったことによる進化圧の影響があったという考えが示された。このことを報告する論文が、Scientific Reportsに掲載される。今回の知見は、初期ヒト科のコミュニケーションが進化の過程でどのように発達したかについての洞察をもたらす。 中新世の中期から後期(1600万~530万年前)に気候の変化が生じて、アフリカでは森林が広大な平原に置き換わり、主に樹上で生活していた古代のヒト科が地上での生活に移行した。このような景観の変化がヒト科の発声にどのような影響を与えたかについては、化石記録の中に発声に必要な軟組織が保存されていないため、解明されていない。オランウータンは、口腔を通過する空気によって生じる無声子音のような鳴き声と、声
多摩動物公園の「スカイウォーク」は、地上約15mに渡したロープをボルネオオランウータンが渡る「空中散歩」です。例年、オランウータンのスカイウォークは、冬季休止としていましたが、今年度から冬季も実施することになりました。 スカイウォークを渡った先にある「オランウータンの森」には、複数の樹木が自生し、春には新芽や若葉、秋にはドングリをオランウータンたちが好んで食べるようすを見ることができます。これまでは、冬になるとこれらの森の魅力なくなること、寒さが厳しく飼育条件として適さないことを理由にスカイウォークは冬季休止としていました。 オランウータンの飼育環境を見直すなかで、本当に森には魅力がなく、飼育に適さない環境なのだろうか? という疑問から、新型コロナウイルス感染拡大の影響で休園していた昨年1~3月に冬季のスカイウォークを試行してみました。すると、オランウータンの森では常緑樹の葉を採って食べる
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