人は人を傷つける。様々な形で。 言葉で。態度で。暴力で。 傷つけられた側も、傷つけた側も、それぞれに痛みが襲う。 傷つけた者もやはり、誰かから傷つけられた者だ。 傷つけの連鎖。哀しい連鎖。 けれども人は強い。 たとえ傷つけられても、他人を傷つけない人は、 最終的には最も強い。 なぜなら他人を傷つける者は、傷つけながら自分を傷つけているから。 けっきょく、優しい人が、いちばん強い。 ゆるせる人が、とにかく強い。 たとえどんなに傷ついても、自分を傷つけても、 優しさとゆるしを持つ人は、ほんものの強さを持っている。 そして神様(もしくは運命のようなもの)はそのことを知っている。 時の経過や人との出逢いや偶然の出来事をプレゼントしてくれる。 いつのまにか、傷を癒し、新しいフィールドへ自分を運んでくれる。 希望をうしなわず生きていれば。 正直に生きていれば。 他人をおとしめようとせずに生きていれば。