北朝鮮で暮らす普通の人々は、金正恩体制をどう受け止め、現在の情勢をどう感じているだろうか。また彼らの生活は、どう変化したのか。 中朝国境近くに住む北朝鮮市民の中には、中国の携帯電話を持つ人がいる。中国人と商売をするためだ。そんな北朝鮮市民を探し、携帯電話で直接取材を行なった。2017年9月中旬から10月下旬にかけて、高校生から60代までの男女と通話した。 北朝鮮の電話帳 さらに今回は、首都・平壌に住む人の話も聞くことができた。選ばれた人しか住めず、恵まれた生活だと言われる平壌市民の意識や本音は、どんなものか。 監視と密告の社会に暮らす彼らに配慮し、名前はすべて仮名とした。 ◆ 戦争でも起こったほうがいいですよ (1)ナム・ヒョンジョン(35歳・女性) ──お仕事と暮らしぶりは? 「10日ごとに開かれる市場で服の商売をしていますが、あまり売れないので辛いです。1万ウォン(実質レートで約140