「著作権って何?」と聞かれて、すぐに返答できる小中学生は少ないだろう。それでも、せめて基礎知識は持ってもらおうと、子供向けの著作権教室がここ数年、増えている。背景にあるのは、デジタルコピーやインターネットの普及だ。映像や音楽など著作物の送受信が容易になり、「子供だから著作権には無縁」とはいえない時代になっている。(安田幸弘) ≪勝手に…は「×」≫ 人気ゲームソフト「サルゲッチュ」のプランナーがゲームのキャラクターづくりについて語り始めると、児童が身を乗り出した。 「将来、ゲームのプランナーになろうと思っている人にアドバイスです。キャラクターのアイデアを出すのが苦しくなったからといって、他人のアイデアを勝手に借りようと思ったらダメ。いろんな経験を蓄えてそれを生かしてください」 8月下旬、東京都港区のソニー・コンピュータエンタテインメント本社で開かれた「親と子の著作権教室」の1コマだ。「人気ゲ