福島第一原発事故で当時の吉田昌郎所長に聴取した記録、いわゆる「吉田調書」が公開された事を受け、当時の首相・菅直人氏が日本時間11日午後5時過ぎ、アイルランドで日本テレビの単独取材に応じた。 菅氏「吉田調書はあの事故を検証する上で最も重要な資料のひとつ。吉田調書は公開になったことは、非常に良かったと歓迎している」 公開された調書の中で吉田氏は、菅氏が以前「東京電力が撤退しようとするのを自分が止めた」などと話した事について「そんな発言をする権利があるのか」「逃げろなんて言っていない」「何だ、ばか野郎」などと強い不快感を示している。 これについて菅氏は次のように述べた。 「吉田さんは率直に物を言う人ですから、その時点で感じたことを直に言われたと思っています」 その上で、菅氏は「当時、東京電力の社長だった清水氏から相談があり、当時の海江田経産相や枝野官房長官は全面撤退の了解を求められたと理解した」