12月発売予定のウォークマン「Zシリーズ」。そそるルックスだけでなく、なんとOSにアンドロイド搭載。もはや死角は見当たらない? 携帯音楽プレイヤーの代名詞を、長らくアップルの『iPod』に奪われていたソニーの『ウォークマン』だが、今年に入り“復権”の兆しが見え始めている。8月末の段階で、国内販売シェア52.8%とトップを走っているのだ。 このウォークマン人気の背景には、10代の若者をターゲットに絞ったソニーの戦略があると、トレンドモノ雑誌『ベスト・ギア』編集部の滝田勝紀氏は言う。 「ウォークマンは一昨年、“歌え、10代。”なるコピーを掲げて『歌詞ピタ』サービスなどを開始し、主にヒット曲をカラオケで歌う10代の支持を得ました。彼らはまだiPodを手に入れてない世代。そこに種をまくかのごとく、彼らが使いやすいダイレクト録音機能や簡易スピーカーのセット販売などを展開したのも大きく、10代の間に“