放射線がマウスにどのようにガンを発生させるのか、 国際的な指標になる実験を行い、 世界の専門家から抜群に高く評価されている 野村大成・大阪大学名誉教授に、 フクシマと放射能による次世代への 影響についてお聞きしました。 「注意しても、しすぎることはない」と話された 野村先生の偉大な業績と考えを、 ぜひお読みください。 野村大成(のむら たいせい) 大阪大学名誉教授。 1942年-2022年、名古屋市生まれ。専門は放射線基礎医学。 1986~2005年大阪大医学部教授。元・医薬基盤研究所・野村プロジェクト・プロジェクトリーダー。 聞き手:月刊『食品と暮らしの安全』小若順一編集長 ●安全神話で責任感がなくなっていた 野村 原子力の安全神話?(特に省庁再編後)のもとに、安全審査の独立機能をなくした国は、 東大を除き原子力工学を廃止し、また、原子力の人体影響を研究する放射線基礎医学講座も研究費の