人間の言葉は、核燃料だと思ってください。核燃料だといえば、いちいち説明しなくてもおわかりになるだろうと思います。現在、我々が必要としている膨大なエネルギーは、核燃料でも使わないとまかなえません。限りなく危険だと知りながらも使用しています。最先端で最高の技術を使用しているので、危険性はまったくないと言いますが、たびたび事故が起こります。7月12日、敦賀原子力発電所でも冷却水漏れ事故がありました。いくら注意しても、いくら気をつけても、事故は起こるものです。人間の知識・能力が完全なわけでもなく、人間が作っている機械も、希望通りに動いてくれる完璧なものではありません。人間は判断ミスを起こしやすいものだからと、昨今何でもコンピューターに任せる傾向がありますが、機械であるコンピュータ自体がおかしくなるケースもたびたびあります。要するに、「絶対安全」という言葉は、結局は使えないということです。 核燃料は