斎藤氏を支持した人たちからすればテレビや新聞はさんざん斎藤氏側にネガティブな報道をしていたが、「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首をはじめとするSNSやネット情報のおかげで「真実」を知ることができた。だから「オールドメディアの敗北」なのだろう。 一方で斎藤氏の一連の疑惑を注視していた人たちからすれば、選挙期間に新聞やテレビが中立・公平を自称しているときにSNSで真偽不明の言説が自由に飛び交った。その状態に「既存メディアはこれでいいのか」と疑問に思った人も多いだろう。つまりどの立場からもメディアは疑問を持たれていたのだ。 それならもっと早く言ってよ! しかもメディアは選挙の翌日から饒舌になった。読売と朝日の社説を並べてみよう。 『兵庫県知事選 真偽不明の情報が拡散した』(読売新聞11月19日) 『選挙と立花氏 言動を看過できない』(朝日新聞11月23日) それならもっと早く言ってよ! と