日本最高峰の富士山の山頂には例年、10月初旬にはうっすらと雪が積もるが、今年は異例の暖かさが続いており、これまで一度も積雪が観測されていない。
日本最高峰の富士山の山頂には例年、10月初旬にはうっすらと雪が積もるが、今年は異例の暖かさが続いており、これまで一度も積雪が観測されていない。
多くの研究者は、エルニーニョによる温暖化が衰退し、ラニーニャによる寒冷化が引き継ぐ、今から年末までの間に、何が起こるかを不安げに見守っている。その不安は大きい。今年は気候モデルの信頼性についての決定的な年になるかもしれない。 現在のエルニーニョは2023年6月に始まり、太平洋に何年かに渡り蓄積された過剰な熱の放出弁となった。これは地球を未知の領域へと押しやり、気候科学者たちを動揺させた。実際のところ、なぜこれほど暑いのか、科学者たちはうまく説明できていない。 2002年から2014年までの間、地球表面の温暖化が進まなかったことの説明がつかなかったというような以前の問題に続き、これはこの分野の信頼性に対する、最新の打撃に過ぎないという人もいる。また、昨年までは気候科学者は物事を説明するのが上手だったと主張する人もいる。しかしいずれにせよ、最近の温暖化は気候科学に宗派分裂をもたらした。 昨年の
この時期、天気予報を見ていると良く聞くのが「真冬の寒さ」。「明日は全国的に真冬の寒さ」など聞いたことがある人も多いでしょう。 よく聞く寒さの表現、なぜ?(画像:PIXTA) しかし、真冬の寒さとはどのくらい寒いのでしょうか? ねとらぼ編集部は気象情報サイト「ウェザーニュース」に聞きました。 「真冬の寒さ」とは 「真冬の寒さ」とはどのくらいの寒さなのか? ウェザーニュースによると、「一年の中で最も気温が下がる時期の気温を下回る時に『真冬並み』と使います」とのこと。「東京だと1月中旬から下旬が最も気温が低くなりますが、この気温を下回る際に『真冬並み』という表現を使います」。いつごろからこの表現が使われているかは不明だそうです。 なお、気象庁では「真冬の寒さ」ではなく、「最も寒い時期を下回る」という表現を使うそうです。 ところで、この時期に「明日は真冬の寒さです」と言われても、「冬だから真冬の寒
気象庁は10月18日、気象や噴火に関する特別警報の緊急速報メールについて、2022年12月末で終了すると発表した。「対象となる市区町村が記載されておらず、住民の避難を促す情報として十分ではない」としている。なお、緊急地震速報、津波警報/大津波警報の緊急速報メールは継続する。 終了する理由として同庁は、先述の理由に加え「気象等の特別警報は、全ての市区町村から多様かつ適切な手段により住民に伝えられており、それに加えて防災アプリなど防災気象情報の提供環境が充実しているところ、気象等の緊急速報メールは、危険でない地域も含めて全域に配信される等、却って住民に混乱を招くおそれがあるというご意見もいただいております」と説明している。 気象庁では、素早い情報伝達と地域をより絞った配信を強化するため、緊急時の地方自治体への首長ホットライン、気象庁防災対応支援チーム(JETT)派遣など、地方自治体における避難
理化学研究所(理研)は8月25日、最新の気象レーダーとスーパーコンピュータを使い、30秒ごとに30分後までのゲリラ豪雨を予測する“超高速降水予報システム”の実証実験を首都圏で始めると発表した。予報は25日午後2時から理研のWebサイト「理研天気予報研究」とエムティーアイのスマートフォンアプリ「3D雨雲ウォッチ」(iOS、Android)で公開する。 ゲリラ豪雨は、わずか数分の間に積乱雲が発生し、急激に発達するため、現在の天気予報では予測が難しい。理研の三好建正チームリーダー(計算科学研究センターデータ同化研究チーム)ら7つの企業や研究機関が参画する共同研究チームは、2016年にスーパーコンピュータ「京」とフェーズドアレイ気象レーダー(PAWR)を用い、「解像度100mで30秒ごとに更新する30分後までの天気予報」という桁違いに細かく高速な「ゲリラ豪雨予測手法」を開発。しかし、当時は30秒以
1977年滋賀生まれ。お天気キャスター。的中率、夢の9割をめざす気象予報士です。 好きな言葉は「予報当たりましたね」。株式会社ウェザーマップ所属。 ツイッターでも気象情報やってます。(動画インタビュー) 前の記事:生まれた地域で得意スポーツの種目が決まる?〜1月の天気〜 > 個人サイト ウェザーマップ・増田雅昭 ツイッター @MasudaMasaaki 2月の天気が1月に到来!? 増田さん(中央)にお話を伺うのは、1月に引き続きライターの加藤さん(画面)、林さん(右)。今回はライターの西村さん(左)も加わります 林:今年に入って1ヶ月経ちましたが、2月の天気って1月と変わりますか? 増田:まだ暖冬傾向が続くでしょうね。少しずつ春っぽい天気のパターンが現れてきます。 西村:春っぽい天気のパターン……ですか? 増田:例えば、強い南風が吹く「春一番」は代表的ですね。あとは、ずっと冬型が続かずに低
2019年19号台風(Hagibis)は、雨台風だったと言える。各地で観測史上最高の降雨量となり、多数の河川で氾濫が起きた。 東京では多摩川が氾濫したが、心配された荒川の氾濫はなく、ギリギリで広範囲の浸水を食い止められた治水事業の成果は評価されるべきものである。 川の水位や、防災情報も、はじめて多くの人が用い、実際に役立てることが相当できた。 これは大きな成果である。私も事前に「川の水位・防災ページのみかた」について書いておいたので、手応えも感じた。 ところが、サーバーがダウンしたり、表示が遅くなったことで水位情報が満足に表示されなかった。 氾濫に近くなると「欠測」になってしまう事例 多摩川が氾濫した玉川地区では、氾濫がまさに実際に起こりそうになった肝心のときに「欠測」になった。 いろいろな不具合が生じるのが災害だが、これは本当にいただけない。 更に問題なのはダム表示 さらに問題なのはダム
いつも皆感じていると思うが、気象庁の「暴風域」の発表はめちゃくちゃ誇大だ。オオカミ少年のような感じで、ぜんぜん実感がない。 どのぐらい実際と違ったのか 画像で検証してみたい。 2019年10月12日 午後7時のNHKニュース。 気象庁発表による暴風機は、直径500キロの、巨大なものであった。 暴風域というのは、10分間の平均風速が25メートル以上あり、危険を感じる風が吹いているはずだ。 中心部の風速は40メートル(10分間平均)と示されている。 本当はどうだったか。 同じ気象庁のアメダス 実際の19時のアメダスを見ると、こんな感じである(表示がせまいので、2つをつなげて合成)。 40メートルを示すところは、ひとつもない。30メートルすら、ない。 25メートルぐらいはあるかも、という領域を描いてみると、以下のオレンジの部分のようになる。 これまでの気象ニュースでは報じられてこなかったが、台風
2019号台風19号(Hagibis)は、関西〜東北までの広い範囲でかなりの被害をもたらした。 首都圏でも多摩川が反乱するなどしたが、心配された荒川周囲の超広域浸水による首都機能の麻痺は生じなかった。 これまでに行ってきた治水事業がかなりの成果を挙げたと、全体としては総括できる。 しかし台風の報道のあり方には、大きな問題があることがわかった。ここでは、台風報道の(1)進路予想の問題 (2) 風速予想の大きな問題について述べ、次に(3) 川の水位やダムの情報についての問題点を、主にグラフや写真を用いて端的に述べたい。 1)進路予報の折れ線グラフは止めるべきだ。 気象庁は現在、台風進路について、直近は12時間後、その後は1日おきの位置を示し、それを点線で結んでいる。 点線は、東側に偏った誤差を生む しかしこの方式は、点と点の間が直線で結ばれているため大きな誤差を生じる。 「線が折れる」ところ
とかく日本を去った台風の行方は、その後語られることが少ないものですが、気にして跡をたどってみると、太平洋を横断してアメリカ大陸に到達しているものが少なからず存在します。 今回日本に死者・行方不明者80人超という、甚大な被害をもたらした台風19号もまたその一つで、温帯低気圧となり、アラスカなどに大荒れの天気をもたらしています。 19号の経緯台風19号は、12日夜、強い勢力で静岡県に上陸、その後神奈川、東京などを進み、13日正午に日本の東で温帯低気圧に変わりました。箱根では24時間に922.5ミリの雨が降り、8年ぶりに24時間の国内観測記録を更新したほどでした。 気象庁の天気図に筆者加筆19号のその後の足取りを天気図からたどってみると、13日には北海道沖に進み、以後北東に進んで、15日時点ではシベリアとアラスカの間のベーリング海に到達しているのが分かります。中心気圧は952hPaで、台風として
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