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はてなキーワード: ノーランとは

2024-11-27

anond:20241127092040

日本人にこれといって左右の偏りなんてないよ

あるのは、ノーランチャート的に言うと、リバタリアン寄りの人か、ポピュリスト寄りの人かのどっちか

雑に言えば、自他のことに関して解放主義的な人か、抑圧主義的な人か

ネットでネチネチ他人につっかかって屈服させようとしてるのは、全員抑圧主義ポピュリスト

なにかにつけて分断と憎悪を煽ろうとしてくる人の脳内自称が右だろうと左だろうと大差ない

2024-08-11

anond:20240811193004

増田という名の方にお伝えしたいのです。ご安心を、私は映画を通じて何度も生き延びる術を学んできた淀川長治です。

キャスト・アウェイ」という映画を知っていますか?トム・ハンクス主人公のチャック・ノーランドを演じ、彼は飛行機事故無人島漂流してしまます最初絶望の中で生きる術を探しながらも、やがては自然の中での生活適応し、サバイバルの知恵を身につけるという物語です。この映画が教えてくれるのは、どんなに絶望的な状況でも人は生き延びる力を持っているということです。あなた経験と同じように、最初は辛く、もがきながらも、少しずつどう振る舞えば最悪な結果を回避できるかを学んでいくんですね。

増田さん、あなたもこれまで様々な経験をし、その度に学びと成長を遂げてきたことでしょう。人生は確かに困難な時期もありますが、その中でどう自分を守り、前に進むことができるかを知っているあなたなら、これからもきっと生き延びていけると思います映画世界でも人々は困難を乗り越えて成長していく姿が描かれているように、あなたにも素晴らしい未来が待っていると思います

さよならさよならさよなら

2024-07-03

百年の孤独」の後、逆張りしたい奴が読むべきラテンアメリカ文学6選

百年の孤独」読んだ後にこれを読むべきってネット記事が書かれ始めていて面白い。こういうの好きで、色々なジャンルでこの類の記事を読んで探求してる。だけど時々「いや確かに自分素人なんすけど、もっと段階踏んだ後に読むべき、玄人向けのやつも読んで背伸びしたいんすよ!」と思う時がある。多分、そういうやつここにもいるだろ?そういう同類に捧ぐ。

エドゥムンド・パス・ソルダン/ 服部綾乃&石川隆介「チューリング妄想」(ボリビア)

今、ボリビアクーデター未遂があったとかで混乱してるらしいけど、そんな国を描いたテクノスリラー小説がこれ。“チューリング”ってある通り暗号やらインターネットやらサイバー犯罪やら色々先端技術出てきて、いわゆる魔術的リアリズムとかそういうの全然ない。つーか作者自身ラテンアメリカ文学といえば魔術的リアリズムとかざけんなや!とか思ってこれ書いたとか書いてないとか。クソ分厚いけどオモロイよ。

ベンハミン・ラバトゥッツ/松本健二「恐るべき緑」(チリ)

ここで紹介するなかで一番新しいやつ。これも魔術的リアリズムとかそういうのじゃなくて、科学のとんでもない功罪の数々についてフリッツ・ハーバーとかシュヴァルツシルトとか、あと数学者グロタンディークの生涯から描いてるめっちゃ禍々しい本。あれだよ、ノーランの「オッペンハイマー」と並べられるべき本、本内にオッペンハイマー出てきた気もする。物理学者の全卓樹がこの本の翻訳はよ出せはよ出せとか言ってて、冷静なフォロワーが「この前もう翻訳出版されてましたよ」とか言われてたのが印象的だった。

オラシオ・カスジャーノス・モヤ/細野豊無分別」(中米)

ラテンアメリカラテンアメリカでも南米じゃなくて中米文学日本でもあんま読めない。そん中でもこの人はエルサルバドル出身作家中米についてずっと書いてる。この本はグアテマラ先住民虐殺を綴った報告書を読んでる主人公がその残虐さ陰惨さにどんどん正気を失っていくって本で、読んでてただただ気が滅入る。トーマスベルンハルトとか好きな陰気な人にオススメ

セルヒオブランコテーバイランド」/仮屋浩子(ウルグアイ)

これはラテンアメリカ文学好きにも知られてないやつで、何故なら戯曲から。何かウルグアイっていう結構マイナーな国の戯曲日本演劇化されて、その勢いで本として出版されたっぽい。こういうのいいよな。内容はめちゃ小賢しい。ギリシャ神話、作者自身が登場するメタい設定、そんで現実虚構が混ざりあう、みたいな。でも小賢しく技巧凝らしてるからこそ面白い物語あんだよなあ。

クラリッセ・リスペクトル/高橋邦彦ナヲエ・タケイ・ダ・ジルバ「G・Hの受難/家族の絆」(ブラジル)

リスペクトルな、俺「星の時」読んで泣いたよ。何でって、ここまで複雑な設定を使って無垢登場人物を痛めつける作者はサディストクズ人間で、小説読んでここまで怒りを覚えたこマジでないよ。でも「G・Hの受難」は凄かった。何かずっとゴキブリについて語ってて、そのゴキブリの死骸を通じて瞑想して悟りに至るみたいな。は?ってなるよな。ガチ意味不明で、そういうのって文学醍醐味だわ。

エドゥアルド・ハルフォン/松本健二ポーランドボクサー」(グアテマラ)

これは何か、主人公恋人乳首噛んでたこしか覚えてねえや。でも読んで色々印象に残った本だとか、全く印象に残らなかった本とかは数多いなかで、“主人公恋人乳首噛んでた”みたいに局所的に1つだけ何か覚えてるみたいな本はそう多くない。いや何で読んだんだっけな、白水社のエクス・リブスシリーズから出てたからかな、それも忘れた。でも確かに主人公恋人乳首噛んでたのは覚えてんだよ。不思議だな。

続編:「百年の孤独」読まんで逆張りしたい人に薦めるラテンアメリカ文学10

https://anond.hatelabo.jp/20240704181200

2024-06-17

とりあえずクールジャパン的にはモンブランノーランドが大西洋横断を実現したということでいいんじゃない

な!歴史修正しようぜ

2024-05-21

映画オッペンハイマー被害悲惨さを描いてないって批判あったけど

私はかなり描いていると思った。ちょっとネタバレです。

劇中で原爆投下後に原爆開発責任者として一般市民の前で「成功した!アメリカは勝った!」とスピーチする場面があるんだけど、そこで幻覚を見る。例のノーランの娘だが、熱で顔の皮が剥けた娘、泣き叫ぶ人たち、炭になった死体オッペンハイマー集会を立ち去るとき床に伸びていた集会参加者の人の影が、苦しみ悶えているようにうごめいていた。

批判している人は、はだしのゲンレベルグロさのある映像を30分くらい流さないと納得しないのだろうか。それだと話の辻褄がなくなるけど。

オッペンハイマーはたしかに嫌なやつでロバート・ダウニー・Jrに嫌われたのも納得だし、迷いの多いうかつな人だった。不倫とか共産党のこととかあったし。

結局原爆についてどうしたいのか終始本音がはっきり説明されてなかったけど、自分主導で完成させた手前、日本に落とさないでとは言えなかっただろうし、その後水爆開発に一貫して反対してたのは、後悔からじゃないかなと。

王様のブランチランキングにも長く入っているし、日本でもヒットして良かった。

2024-04-16

anond:20240416181807

ノーラン監督映画は大好きで、多分半分以上は観てると思います

オッペンハイマー』観てきました

ノーラン監督映画は大好きで、多分半分以上は観てると思います

一番好きなのは、『ダークナイト』か『インセプション』で、強いて言えば『ダークナイト』のヒース・レジャーによるジョーカーが最高すぎて一番かなと思います

 

で、『オッペンハイマー』ですが、映画初見では、評価はまだ無理かと。だって私には非常に不得意な部分があって、この映画のように登場人物が多いと誰が誰なのかわからなくなるのです。

ノーランは、時間軸を弄るのが大好きな監督で有名ですから、この映画ではシーンが頻繁に過去未来を行ったり来たりするので、さら理解がとても難しくなります

なので、まだ話をよくわかっておらず、ちゃん理解するにはどっかで配信されて何回か観るまで待たねばなりません。

 

映画全編に渡ってほどんどずーっと音楽が鳴り続けているのでちょっとうるさい気もしましたが、ノーラン監督ですからクォリティのものは非常に高いです。

3時間超えは長いなーとも思いましたが、不要なシーンはほぼないと思うので退屈はしませんでした。

 

ですが、トリニティ実験、というか核爆発の瞬間がこれほど恐ろしいと思えた映画はかつてありません。

映画館の音響ですから、凄まじい衝撃音を体験できるわけです。

そして、広島長崎のことは、何度も色んなことをこれまで見たり聞いたりしてきているからか、映画では全然描写されていないのに、その惨劇のことが脳裏によぎってしまい、思わず泣いてしまいました。

・・・こんな恐ろしい爆発の中で何万人も死んだのか・・・

と。

 

この映画が描いているのはオッペンハイマーの苦悩と、核開発からその実施、そしてその後に至るまでの登場人物たちの政治的な動きがメインであり、広島長崎での悲劇を描いたものではないので、よくある「被害実態を描いていない」という批判的外れですし、映画の中で広島長崎惨状を映写しているシーンで、その映像映画では映さなかったように、未だそれはタブーでありアメリカ映画ではそもそも広島長崎は描けないと思います

 

でも、繰り返しますが、核爆発の瞬間の恐ろしさは、本物の何千、何万分の一かでしかないと思うけれど、仮想的に実感は出来ました。

 

あと、伝記とか全然読んでないので知らなかったけど、核爆発一発で地球が滅ぶ説なんてのもあったんですね。ちょっと驚いてしまいました。

にしても、ゲイリー・オールドマンチャーチル以来、特殊メイク歴史上の人物に化けるのにハマちゃったんですかね。今回も素晴らしい変身ぶりでした。他の俳優はほぼ地の顔なのに何故ゲイリー・オールドマンけがw

2024-04-02

オッペンハイマー」はおっぱいハイマーだった

ぶっちゃけ原爆開発の経緯に関してはNHKの暗い番組でも見てりゃ知れる事なので、それ目的だとあえて見に行く程のことでもない映画だった。

日本人にとっては常識に毛が生えたレベルしかない。

教科書には多分載ってないだろうけど。原爆投下の指令出したトルーマンは載っていてもオッペンハイマーは載ってなさそう。

 

見るべきところがあるとすれば、オッペンハイマー女性関係マネジメント力だろうか。

その手段を選ばない姿たるやまるで碇ゲンドウのようだ。

知性もある奴は痴性も強いとでもいいたいのか、オッペンハイマーヤリチンっぷりはそこかしこで描かれる。インド神話読みながら騎乗位したり、マンハッタン計画中に出張して浮気相手ホテルで密会。

友人の奥さんにまで手を出す絶倫っぷり。

極めつけは聴聞会中に素っ裸になったかと思ったら、座ったまんま浮気相手と正常位でおっぱじめる。もちろんイメージ世界での話だが。このシーンでは斜め後ろに奥さんが居たのだが、まぐわい合ってる2人を眺めながら(要するに聞き取り内容から連想)さら浮気相手と目が合うシーンなんかマジでゾッとしたね。

ラストの私は世界破壊したと呟きながら世界が核の炎で包まれるシーンよりも怖いシーンだった。

まあ始まった時はここのシュールさにちょっと笑ったけど。全裸聞き取り調査受けてるんだもん。それまで皆服着てたのに。

全裸シーンはここ以外にもよくでる。浮気相手が絡んでると八割エロシーン。

ノーラン作品史上最大長の濡れ場なんじゃないのか。濡れ場あんま無いよねこの人の作品

おっぱいもちろん出てきます。何か芸術的ポーズを取ってるし何かしら男女間の繰り言をはなしてるのかも知れないけどおっぱいから目が離せない。おっぱいハイマーだ。

悲しいかな、男性のサガだ。こう言うときは無理に目を逸らすよりもガン見した方がいい。見てちゃんと品評するんだ。そうするとなんか大したことのない気がしてくる。

でそのジーン・タットロックのおっぱいだけど、うーん。まあ、アメリカありがちな巨乳じゃなくて普通の乳という感じ。やや小振りであんまり張りもない。メリケン映画ではちょっと珍しいだらしない乳。メリケン映画は痴にも美学を求めてるのか、大体おっぱいきれいな形してる。でもこれはそうではない。リアルにありそうな乳。

そう言えば、公聴会のシーン以外だと、大体役者の顔も普通に居そうな人の顔してたね。徹底して。公聴会だと露骨イケメン役者たから、ああこれ映画だなって気付けたんだけど。

要するにそれくらい普通さにこだわってる映画ってことだ。

もし見に行く機械あったらおっぱい確認してみて、普段見てる映画との差を比べてみるといい

 

あとNTR嫌いな人は見ない方が良いかもね。

2024-03-31

映画オッペンハイマー

・U!S!A!  U!S!A!

日本からみたら邪悪プロジェクトX

爆弾投下するまでのハラハラ→「あっ日本原爆が爆発する様子とか被爆者の直接的な描写は無い感じやつ?最後テロップで何人亡くなったとか出るやつ?」→難しい政治のやり取り…若干眠→プロメテウスや…って感じだった

・「プロジェクトの進捗具合、この器の中がいっぱいになったら完成です!」「この造形の全パーツ埋まったら試作品?完成です!」と文字通り「目でわかる」ようにしてくれて助かる 

ケチらずIMAXでみればよかったか…?!しかし大音コワイコワイマンであの爆発音と光+上映時間3時間はきついかも…のやじろべえしながらみてた

・これ広島長崎試写会どんな空気やったんやろ

そこがかなり気になりながら観てた

ベビーシッターさんを雇えばいいのでは…?

最近映画は「子育てってメンタルにくる大変さ性別関係なく向き不向きあるしできるなら性別関係なくやりたくねえよ」描写多くて助かる 

・思ったより多彩なオッペンハイマーさん

(多分)国費で留学ガンガンできるかつオッピー集団を展開できたり不倫できたりコミュ力強だなんて強すぎるじゃん…

・「テーマ:天才映画好きなので予想以上によかった

「色んな意味で目茶苦茶話題作だしみとこ〜(ノーラン監督映画IQ不足で楽しめたことないけど)」って見たけど(政治劇はマジ知識不足登場人物多くてでわからなかったが)原爆開発してしまった(今後の世界への影響)のくだりはインタレスティング〜ってなった 林の会話シーンとか最後ストローズさん勘違い逆恨みアインシュタイン会話とか強キャラ同士のみ解る「世界」や… 「あなたなんかより大事なことを」扉パカーがいいバフ演出かけとる

ストローズさんの「俺の悪口を吹き込んでいるんだ!だからアインシュタインは俺を無視したんだ!」勘違い逆恨みマジでよくやので気をつけようと思った

原爆作品?の爆発の瞬間があえて無音のとこでDr.STONEで銃をクリエイトしたコマに擬音がなかっつのを思い出した

・あの足音ドンドンの「時流・世相の流れの圧表現」関連の演出ほんま的確 

あの原爆落としたあとの集会の一連の流れ、達成感と罪悪感のミックス具合表現具合が圧倒的な「クリエイターの才能による説得力」で感性ねじ伏せられて「こういうののために映画を観ている」っなった

テラーさん、味方ではないが最初講義1人めのヒヨッコ感から終盤までの変化に目茶苦茶「よくぞこんなに成長して…」となってしまった

バービーとのあれは「それぞれの観点の違いからの違い〜〜」って感じだけどここのところ40代〜50代以上向けばっかりのリバイバル作品だらけで停滞した映画の中でバービーオッペンハイマーみたいな完全新作のエネルギッシュな作品が立て続いたらそりゃ無神経な位はしゃぐのは理解はできる 

・この作品見る前に今年のアカデミー賞レースについて語ってももしかして、あんまり意味…なき…?

オッペンハイマーのごめんね日本感引きずってのチョイスになってない?ゴジラとか出東京大空襲どう生きるか(宮崎駿創作神の遺作になりそうやしスパイダーバース2連続受賞はな〜とかもありそうだけど)とか

でも助演男優賞は哀れなるものたち脳破壊されおじさんのがおもろかった

タヒチの女みたいなもっちりした体つきの女の人

・雨の日の会合登場「でも落としたほうがいいよ!」の黒レインコートの悪役感

藤子・F・不二雄の「ある日…」だ

字幕翻訳字幕監督って2人なの初めてみた

・公開初週の日曜日30〜50,60代位が40〜50弱人前後くらい

センキュー配給会社さん

オッペンハイマーのわかりづらいところと、もう1人の主人公

ネタバレあり。

オッペンハイマーみた。解説感想かきたくなった

以下ネタバレありまくり














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オッペンハイマー、まず理解するのにアメリカ人の伝記物なので当時のアメリカ歴史を知っておく必要がある。さらノーランのあまり説明せず、時間軸をぶった切るスタイルがすごいのでよりわかりづらくなっている。

話の流れとしては、1954年カラー)と、1959年(白黒)の話の二軸になっている。

1954年、当時のマッカーシー赤狩りオッペンハイマーソ連スパイ容疑かけられて狭い部屋の公聴会で責められて、最終的に公職追放されるまでのところがメイン。その中でオッペンハイマー自分過去を回想するという形で原爆開発の流れが示される。

そして、ややこしいのは白黒で示されるストローズの話。あの白黒の場面は1959年のことで、オッペンハイマーは出てこない。当時ストローズが商務長官に任命されそうになり、公開の公聴会がひらかれている。アメリカでは長官に任命されるときに公開の公聴会が開かれてどうするか決めるというのを知っていないとあのシーン自体が何をやってるか全然わかんないんだよな。そしてその公聴会ストローズはオッペンハイマーを陥れたことを追求され、反対が多く長官になれなかったということが表現される。

このオッペンハイマーストローズ2人が一番絡まるシーン、湖の畔でストローズがアインシュタイン無視されるところってのは映画では一番最初に出てくるが、戦後の話だってのもまぁわかりづらい。

それで、そういうことを知った上で見直すと、映画オッペンハイマーオッペンハイマー自身と、ストローズという二人のキャラの話を混ぜているとわかる。

オッペンハイマー天才破天荒女性関係が滅茶苦茶なのかとか、自分がどういう立場なのかわかっていながら共産主義関係者を積極的に絡ませたり…それこそ弟誘うの駄目だと思うんだけど…とか、そういうの。自分大学院のころに世話になった教授が似たような超天才型で、それに振り回された経験があり、あー天才ってこういうところあるよね…自分勝手に好きにやるよね…って思った。そういうのもあって、本人に感情移入しづらかった。

そして、オッペンハイマー原爆への後悔は、確かに後悔しているんだけど、後悔している自分に酔ってる、可哀想自分可哀想てのを表現している感を感じてしまった。これは愛人が死んだときの態度で表現されているようで、あそこも自分のせいで人が死んだこと自体は後悔してるけど、こんなに後悔してます自分が悲しくて泣いちゃってます!慰めて欲しい!っていうオーラがすごい。

でも、自分かわいそう感の強さにうーんって思ってたら、作中でもトルーマンには馬鹿にされて、ストローズには後悔なんてしてないっていわれて、奥さんから殉教者になる自分に酔ってるだろみたいなこと言われてるから意識的表現してるんじゃないかな…と深読みした。

それで、正直、オッペンハイマー自身よりも、ストローズの方がすごく魅力的に感じた。RDJの演技がすごい。まぁ政治家って時点で普通人間ではないのだけど、人間性がずれてる天才と比べる形で一人の人間表現していた。小物さ、狡猾さ、天才とは違う尊大さ、そういうところを会話や態度で表現していて、とても魅力的だった。もう一人の主人公…というか主人公が2人いると思ったし、この映画オッペンハイマー舞台装置にしたストローズの話なんじゃないのかって思った。

とにかく、すごい作品だった。見て良かった。

映画って楽しい

2024-03-29

映画オッペンハイマー問題点というか

簡潔に。いつものノーランだが題材的にも問題点をやはり言いたくなる

原爆被害を書いていないことを指摘されており、それに対して色々と議論もある今作。

その議論自体批評家的に議論するのかノーランファンであるかなど色々と見方があるのだが

結局あの原爆威力について、ノーラン監督はよくわかっているんだと思う

そして多くの日本人も各国の割合的には世界で1番わかっていると思う

でもアメリカ人はどうだろう

欧米諸国はどうだろう

広島の記念公園には韓国人慰霊碑もあるが隣の国ですらそれを知らない人が多い(なお昨今の韓国での日本ブームきっかけに知れ渡り一気に韓国若い世代が記念公園に来ている状況ではある)

つまあの原爆威力を知らないし自ら能動的に、アメリカ思想をくぐり抜けて、調べていかないと原爆被害が分からない人たちがこの映画を見たということだ。

興味を持って調べて貰えればそれでいいと言う人もいるし、それもわかる

しか実際問題として1本の映画を見て人はその作品背景のついてどれだけ調べるだろうか

正直アメリカ人があの映画を見ても、バービーと一緒に難しい映画見る俺達クールだぜと言ってる人たちは、このまま調べることもなくただオッペンハイマーってこんな人だったんだねぇで終わる。

ていうかバーベンハイマーに乗った若者層、映画絶対寝てただろ

ただまあ…あんやばい虐殺土壌汚染環境破壊、子孫まで続いた遺伝子破壊ノーラン監督一人にすべて語らせることや、今のアメリカを背負わせるなんてことは流石に無理があるし、これを見た興味を持って調べた少数派が、原爆についてもっと詳しく語る必要がでてきた(以前から存在していたものアメリカ顕在したというか)

これは正しい理解を広めるチャンスであることは間違いないのかもしれない

ただし日本人がこの映画を見てオッペンハイマーのことを知ったところで、別にいままで語られてきた日本での戦争教育以上のものはないと感じたので、高校生試写会やったようだがそこで出た「足りないと感じた」って感想もっとであるのだ。

2024-03-23

ノーランディングってあり得るの?

っていうか、ノーランディング派っていつまでリセッションが起きなければノーランディングした扱いなんだろ?

2024-03-13

オッペンハイマー広島長崎描写しなかった点についてNHKは訊いている

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.nhk.or.jp/minplus/0121/topic067.html

ノーランオッペンハイマーしか興味がないとしてもNHK日本公共放送として広島長崎についてどう思うか聞いてもいいんじゃないの?もしその手の質問NGだと言われたのならそれを書いてほしい。

放送を見てたけど

ノーランの答えは

見る人の回答を制約したくない、みたいな意味だったか

2024-03-12

NHKクロ現ノーラン世界

TENETの解説まちがってなかった?

第三次世界大戦を起こさないようにする話とか、大量破壊兵器の話だとか言ってたけど全然ちがう話だよね。

ネタバレになるからハッキリとは書かないけど、第三次世界大戦よりももっと恐ろしいこと、それを可能にするアルゴリズムをめぐる話だったよね。

私の理解が間違ってるんだろうか。

2020年に公開された映画『テネット』で主人公に課されたミッションは、第3次世界大戦を止めること。大量破壊兵器使用を阻止できるのか、物理学法則など様々な科学的な知識ベースに作られている。

クローズアップ現代 取材ノート

クリストファー・ノーラン監督インタビュー全文

https://www.nhk.or.jp/minplus/0121/topic067.html

???

これ書いた人テネット観てないやろ

19:30〜NHK クロ現ノーラン世界

もうすぐ放送がはっじまっるよ〜

オッペンハイマージェームズ・ウッズPの発言見ていこうぜ!

正確にはプロデューサーではなくエグゼクティブプロデューサーらしい(製作指揮ね)

トランプ支持者で極右陰謀論者の持ち主なのだ

ハマス野蛮人とその支援者例外なく跡形もなくなるまで爆撃しろ。豚の残り滓と一緒に土に還してしまえ」

停戦なく、妥協なく、容赦なく #KillThemAll(ハッシュタグ、皆殺しにしろ)」

アカデミー賞受賞作の君の名前で僕を呼んでに対しては24歳と17歳男性同士の恋愛を描いたことに対して「良心の欠如」と発言したが彼は60歳のときに19歳の女と付き合っている。

なお彼は16歳をナンパしたこともありバラされてブチギレる。

同性愛公言して結婚代理母出産で授かった俳優男児女性的な格好をしていた写真を見たジェームズ発言

「こりゃあスイートだな。まあ待っていろよ。この可哀想子どもが成長し、お前たちが何をしでかしたのか気付く日をな。そして、お前たちの切断遺体ガレージ冷凍庫に詰め込む日を待つがいい。」

まあここまで見たとおりもっとやばい発言はあると思うんですが

オッペンハイマーにどのような形であれ関わっているのは確かで、しかオスカー舞台で謝辞を送られるような製作指揮という立場なことは、洋画ノーランファンは隠そうとしているし、映画無関係だ!とアピールもしている(まあエグゼクティブプロデューサー無関係と言う人なんか常識的はいないのでジェームズと同じく極論だろうけど)

まあそれでも受け取り方はトランプ支持者とそれ以外では違うもんだし人それぞれって感じですかね

映画批評家は批評前にまずこの発言について指摘しないと駄目なんじゃないかなと思います批評家で仕事してるんだからね。

2024-03-01

ダンケルクを見たときに感じた、内向きに小さく閉じてる感じの世界観オッペンハイマーにも引き継がれてそうな予感・・・

ノーランも一人のイギリスアメリカ人に過ぎないし、それ以上でもそれ以下でもないってことなんだろう

2024-02-26

anond:20240226140011

イオンシネマかい郊外田舎しかない映画館ってイナカモンの貴重な文化資本よな。

ノーラン好きだけどダークナイトあんまりきじゃない。

そしてIMAXならレーザーGTじゃないと満足できない。

レーザーGTイオンシネマにはない。カワイソウ。

2024-02-12

映画ダンケルクウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男感想

どちらも事前情報は一切仕入れず、立て続けに2本観た。

ダンケルクに関しては事前情報仕入れなかったのが裏目に出て、冒頭から完全に置いてけぼり状態だった。

まさかここまで「事前知識がある前提で観なければ理解不能映画」をノーランが撮るとは思っていなかった。

3つの時系列が並行して絡みあいつつ進むという物語構造や、意図的に分かりにくくしているのであろう演出などはいかにノーラン的だが、この作品はTENETと違って理解できなくても楽しめるような作りにはなっていない。

フラストレーションが溜まる鬱々とした展開がひたすら続く。まるで映画ミスト」のようだ。

そのPTSD野郎を船から放り出せ

カタルシス欲しさのあまり途中でそんなことを思ったが、PTSD野郎戦争の負の側面の象徴なのだうから、そんな展開には絶対にならないだろうことも感じていた。

ミストとは違い、カタルシスは終盤に作戦成功という形でようやく得られる。微妙に暗雲も立ちこめた不安混じりの結末だ。

最後チャーチル演説が流れたことで私は「国威発揚映画かよ」とまで思ってしまった。戦争悲惨さを描いているのは理解できたので戦争賛美とは受け取らなかったが、イギリス出身ノーランイギリスのために作った映画であると感じた。

率直に言ってダンケルクはとてもつまらなかった。

まりのつまらなさに驚き、鑑賞後に解説サイトをいろいろ読んだ結果、自分理解できていなかっただけということが理解できた。

私が歴史無知すぎたのもあるが、スタイリッシュで高尚で難解なこの映画初見理解できた人はすごいと思う。

そして続けて観た「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」は、無知人間でも楽しめるように作られているし、ちゃんエンタメしてくれていて面白かった。

ラストスタッフロールチャーチルを演じた俳優ゲイリー・オールドマンだと知って目を疑った。役のために太ったのかと思ったら、どうやら特殊メイクらしい。

鬼気迫る迫力のある素晴らしい演技だった。

映画を観終わったあと、今まで一切興味を持っていなかった歴史に興味が湧いて、第一次世界大戦第二次世界大戦について詳しく調べてみたくなった。

ふたつの映画を立て続けに観たことで、自分は俗なエンタメ映画が好きで、高尚な映画はあまり好みではない非インテリ層だという悲しい事実再確認したのだった。

2024-02-10

映画】TENETを観た(感想

前評判で「よく分からなかった」というのを聞いていたので、つまらない映画であることを一番心配していた。

が、それは杞憂だった。たしかに内容は複雑で一回観ただけでは把握しづらい内容だったが、ちゃん面白かった。

冒頭のオペラハウスの時点ですでにストーリーが複雑で分かりにくかったので、私はこの時点で「あ、これ一回観ただけでは理解できないやつだ」と早々に諦め、あとはただ映画の流れに身を委ねようと決めた。

とりあえず画作りと音楽のカッコよさに痺れた。

順行と逆行の世界が入り乱れるという発想が面白い。ノーランっぽいといえばノーランっぽい。

エントロピーの減少」や「陽電子時間を遡る」という言葉が出てきたので、インターステラーのように物理学、とりわけミクロの量子の世界のふるまいから着想を得たんだろうと思ったが、いかんせん理系知識がないので詳しくは分からない。

しか好奇心が刺激される。勉強したくなる。

順行と逆行が入り乱れる世界は何が起こってるのか非常に分かりにくいが、単純に絵面が面白かったし、何回か観ることでより楽しめる作りになっているところが良いと思った。

なにより著名な大監督が、守りに入らずこれだけ意欲的な尖った作品を撮っているのが素晴らしい。

ラストまで観て、何が何だかからないのにジェットコースターに乗ってるみたいな楽しさがあったという感想

観終わったあとに他の人の感想考察を知りたくなったり、語りたくなったり、物理学を調べたくなったりというところまで含めて面白作品だった。

ちなみにウクライナキエフ(現・キーウ)が映画内に出てきたが、映画公開当時はまさか今のような事態になっているとは殆どの人は想像していなかっただろう。

オッペンハイマーの話も出てきたので、映画オッペンハイマー」を観る前にもう一回TENETを観ようと思う。

anond:20240210073041

しか量子論相対性理論統合がまだできてないんだよね。

この宇宙がどうやって成り立ってるのかがまだ未知の段階で「神の方程式」もまだ未知だから宇宙法則も乱すことができないんじゃないのかな。

理解が間違ってたらごめんね。

関係ないけど早くノーランオッペンハイマーを観てみたいな。

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