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はてなキーワード: 所得代替率とは

2024-12-15

anond:20241214123805

https://b.hatena.ne.jp/entry/4763376440224465024/comment/sekiu

から、いい加減な事を書くな。

年金世帯収入では決まらない(元増田はしれっと「収入」と書き換えているがそれも違う)

同じ世帯収入でも単身世帯夫婦世帯年金学は異なる。もっと言えば拡大家族世帯も異なる。基礎年金の加入者の人数が違うんだから当たり前だ。

ざっくりいうとこうだ。

基礎年金×加入者人数+厚生年金支払額

同じ世帯収入でも夫婦世帯は2人分の基礎年金を貰える分、単身世帯より年金額は増える。厳密に言うと加給年金や振替加算の分も増える。障害者年金にも加給年金がある(厚生のみ)し、遺族年金受給権も発生する。

そもそも所得代替率定義を分かってないんじゃないか。正しくは「一人あたりの」所得代替率が同じになるように制度設計されているだ。所得代替率の基礎となる「手取り額」は年金保険料を控除しているんだから、同じになるのは当たり前であって、何も意味のある事を言っていない。保険料負担不公平だという話なのに、なんで所得代替率を出すんだよ。わかってやってるなら欺瞞だぞ。

個人は再配分推進の立場から基礎年金を手厚くする事を支持しているが、「優遇されてないよ」って嘘ついてまで支持を集めたくないわ。いいかげんにしろよ。

まあ、いいや、意訳して元増田と上のコメが言いたかっただろう事を汲みとってみよう。共働き家庭と専業主婦家庭の支給額を同じにしたいって事だろう。厚生年金保険料は2人で納めようが1人で納めようが同じなので、共働世帯専業主婦世帯より多く払っているわけではない。言い換えると共働世帯基礎年金2人分の対価として、片働きの人より多く保険料を払っているわけではない。両方とも報酬に比例だ。それでいて、専業主婦だけ自分基礎年金保険料を払わないといけないのはなんか可哀想から免除にしてあげてる。これが3号保険者た。

不公平といえば不公平だが、日本雇用慣行では必要な人に必要なだけの報酬をだすという立て付けで、家族手当の支給が許容されているのだから、その文脈扶養家族保険料免除することも許されるのではないかという主張にも一里あるんじゃなかろうか。

個人的としては1人で2人分稼ごうとすると、累進課税所得控除のせいで多く税金を払わなくてはいけないわけだから3号保険者ぐらい許しても良いんじゃないかと思ってる。理想を言えば、年金保険料の仕組みが硬直的で再分配機能が弱いので、税に一本化して国が拠出すればいいと思ってる。まあ無理だろうけどな。

2024-11-22

年金制度と老後のお金について知っておくべき話

年金貰えるの70歳からになったらどうする?」anond:20240124142918への回答です

3行まとめ

日本人平均寿命が延びて、年金も変化してるので現状を正しく把握しよう

年金は老後の生活費の半分以上を支える重要制度

でも、年金だけでは全てをまかなえないのでそれ以外の準備も大切だよ

 

簡単年金制度紹介

自営業者制度国民年金

支払い: 20歳から60歳まで、約2万円/月

支給: 65歳から約6.5万円/月

夫婦だと13万円/月の支給

サラリーマン制度厚生年金

支払い: 65歳まで3.1万円/月(年収400万円の場合

支給: 約14万円/月(国民年金6.5万円+厚生年金7.3万円)

一般的夫婦だと21~25万円/月程度の支給

 

繰り上げ受給すると減額され、繰り下げ受給すると増額されます

一生涯受け取れるため、長生きに対する保険としては非常に優れた制度です。

自分場合どれくらい貰えるかは年金定期便や、ねんきんネット確認しましょう。

(分かりやすくするため色々省略していますサラリーマン20歳から就職までは国民年金の支払いがあったり、事業者負担もあります。) 

 

現在財政状況は、国民年金が厳しい、厚生年金は順調

今年最新の年金財政検証レポートが発表されました。

厚生年金は安定していますが、国民年金税金投入しても資金不足です。

また厚生年金に加入すると支給金額も増えますので、できるだけ多くの人に厚生年金に入ってもらう方針になっています

今回のレポートでの最悪のシナリオ少子化経済成長の停滞)でのシミュレーションでは、年金支給額が約2割減少すると予測されています

ということで、個人としては2割程度年金支給が減少する事を覚悟して準備するのが重要です。

 

GPIFが順調な事は素晴らしい

GPIF年金積立金管理運用独立行政法人)の運用が良好で、現状248兆円にもなっています

今後高齢者が増加し現役世代が減少するにつれ、GPIF資金活用される予定で、将来の年金支給額を減らさない事に使われます

ちなみにGPIF資金の248兆円の原資は、使われなかった過去年金積立金です。

昔の人は年金がたくさんもらえて得だったと言われますが、短い寿命のために支給期間が短くて十分貰えなかったのも実情です。

年金財政のために莫大なお金を残してくれたのはありがたい事です。世界的に見てこれだけの余裕資金がある年金基金はありません。

今後この資金は少しずつ必要金額だけ取り崩していので、それで株価暴落は起こらないと考えます

 

平均寿命が延びているので、支給開始時期も延びてるよ

過去から現在までの一般的サラリーマンの定年と平均寿命との差を示します。

引退できるの(定年)は、平均寿命の15~20年前と考えておくと良いです

平均寿命が延びたら、定年も伸びますし、老後開始年齢も上がります

平均寿命(歳)定年その差
195061.4歳55歳6年
196067.8歳55歳12
197072.055歳17
198076.1歳60歳16年
199078.9歳60歳19年
200081.2歳60歳21年
201083.0歳65歳18年
202084.6歳65歳18年
203085.3歳70歳?15年

2030年は予想です。

  

国民年金だけ高齢化対応していない

平均寿命が延びているのに、国民年金の支払いが60歳で終了する仕組みは数十年前から変わっていません。

多くのサラリーマンは65歳くらいまで厚生年金を支払っているのに、国民年金加入者は60歳までで支払い完了不公平感があります

 

国民年金も支払いを65歳までに延長すべき(45年間の支払い)

国民年金は支払期間を65歳までに延長し、支給開始年齢を最低65歳に引き上げるべきです。

この変更で国民年金財政が大きく改善する事は今回の財政検証レポートでも示されています

 

この期間延長は、60歳を超えて厚生年金で働く方にも大きなメリットがあります

現状は60歳までは基礎年金部分(国民年金)も積み上がっていき、60歳で基礎年金部分は満額となります

ただ60歳を超えると支払う厚生年金保険料の金額は変わらないのに、基礎年金部分は増えなくなり、ちょっと損になります

基礎年金国民年金)の支払いを65歳までにすればこの損がなくなります

 

平均寿命の延びが鈍化してるので、支給開始年齢は今後そんなに延びない

現状、平均寿命の伸びは鈍化してきており、今後数十年間は、年金の支払い年齢や支給開始年齢が70歳を超える可能性は非常に低いと考えます

今後しばらくの間で考えると、国民年金の65歳までの支払い義務化が実現し、厚生年金加入者の拡大が順調であれば、65歳支給開始のままで年金運用できそうです。

ただ予想より悪くなる事もありますし、将来的に70歳に延長される事は覚悟しておいていいと思います

 

所得代替率:現役世代給料と比べて何割もらえるか。

年金制度では、現役世代給料と比べて年金がどれくらい受け取れるかを示す「所得代替率」を用います

これは実際の数十年後の支給額を聞いてもインフレ率などの影響でわかりにくいためです。

例えば30年後、国民年金支給金額が月12万円。ただし缶コーヒーは1本350円の予想ですと言われても感覚的によくわかりませんよね。

 現状:所得代替率は約6割です。
 将来予測: 少子化経済が悪い状態が続く場合の予想で、所得代替率5割程度です。現役世代給料の半分程度の年金額と覚悟しておくと良いです。

追記)この計算では現役男子の平均手取り収入額が使われ、年金額は、男子厚生年金+2人分(夫婦)の基礎年金が使われています

 

老後は生活費が減少する。厚生年金がもらえるなら、生活費の6-8割程度はまかなえる

老後の生活節約をしなくても現役時より生活費が減少します。厚生年金の方は、年金で6-8割程度はまかなえると考えて良いと思います

国民年金場合はもう少し減ります国民年金加入者は個人での貯蓄・長期投資金額をより多くしておく必要があります

 

足りない老後資金対策

具体的な老後の生活費が足りない対策を示します。節約だけで乗り切れる方もいますので、一部を取り入れるくらいで考えてください。

 

対策1:若いからの月5万円の貯蓄・資産運用

例えば25歳から月5万円を30年間積み立て投資(計1800万円積み立て)し、その後10年間運用した場合、65歳時点で4000万円に達します。(年利3%で計算

65歳から毎月10万円使っても、年利3%運用なら元本が減りません。

運用を続けるなら現実的には月15万円程度使っても死ぬまで大丈夫かなと思います

年利3%運用過去実績から見てもかなり低い予想ですので、現役時代長期間月5万円程度の投資に続けられたら老後の対策はほぼ終了です。

追記)月5万円が無理でも月2.5万円なら老後に運用益だけで月5万円が使えます

収入個人ごとに異なりますが、収入の15%程度の貯蓄・運用は全員が目指すべきと思います。それで老後生活の収支がかなり改善します。

 

対策1の続き: NISAiDeCo

特にiDeCo拠出時の税制優遇がとても優れていますので月1-2万円は拠出するのがおすすめです。

今後、拠出金額の増額や、受け取り時の税制優遇についても検討されています

現状一括受け取りが有利ですが、毎月年金形式で受け取り方法改善議論も進行中です。

また、NISAは今年大きく改善されたので利用をした方が良いと思います

 

対策2: 持ち家の準備

賃貸派の人も老後に中古住宅を購入し、住宅費を抑えるのは有効方法です。生活費をぐっと下げられます

老後に安い中古住宅が多く生活費も安い地方への移住も良い選択肢の一つです。ローンではなく一括で住宅を買うことも視野に入ってくるでしょう。

 

対策3: 年金の繰り下げ受給

支給開始を5年遅らせると、受給額が1.42倍に増加します。

老後資金が不足してる場合は長く働くことと、支給を遅らせるのは手っ取り早い解決策です。

また、老後資金に余裕がある場合も繰り下げは良い選択肢です。

年金制度長生きに備えた保険としては最適な選択肢です。もしも想定以上に長生きしても多くの年金が毎月もらえると安心です。

保険は単純な損得だけではなく、安心できるかどうかも大事です。

 

極端な意見に惑わされないように

年金制度破綻する」「国民年金は払わないほうが得」という極端な意見は誤解を生む可能性があります

国民年金は、税金年金運用などでかなりの部分を支えている制度ですので、年金としては支払った額より受け取る額が多くなります

 

例えば、「昔は若者12人で高齢者1人を支えていた」は誤解

65歳を区切りにして若者高齢者を分けて、1950年は64歳以下の若者12人で、65歳以上の高齢者を支えていたが、

今は2人以下で支える構図なので年金は仕組み的に破綻しているというのは誤りです。

1950年当時の平均寿命は60歳で、64歳だと超高齢者でした。支える構図が現代と大きく異なります

 

結論: 年金の正しい理解自助努力が大切

年金制度絶望するほど悪い状況ではありません。

とても悪い将来予想をしても、厚生年金加入者なら生活費の7割くらいは支えてくれそうです。

国民年金のみの加入者は所得代替率がもう少し下がるので、現役時代により貯蓄や投資資金を増やしましょう。厚生年金より年金保険負担はかなり安いですし。

年金の正しい理解、貯蓄や投資、勤務期間の延長の3つをうまく組み合わせて、老後の備えを整えるのが良いと思います

 

 

 

年金についてもっと知りたい方へ

2024年の財政検証データを見るのが良いです。

◆将来の公的年金財政見通し(財政検証) |厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/nenkin/zaisei-kensyo/index.html

下の方のショート動画Powerpointをまず観るのがおすすめです。

上の方の資料は詳細なデータ過ぎますが、様々な疑問が解消できると思います

 

 

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以下コメントなどへのお返事です。

 

国の予想なんて甘いから、実際はもっと少子化が進むよ。

5年前の財政検証レポート少子化改善しない場合出生率予想を見ると、この5年間の実際の出生率の方が上回っていました。

5年前の検証では、現実より厳しい予想での検証がされていました。

今回の検証でも出生率がかなり低くなる場合考慮されています

 

インフレ実質的年金額が減るって話

年金の話はすべてインフレ調整済の金額検討されています

年金が積立方式ではなく、割賦方式であることもインフレ対策としては優れています

 

割賦方式と積立方式

積立方式では物価上昇・賃金上昇への対応が困難である事やその他様々な理由で、割賦方式採用されています。単にお金が不足しているからではありません。

世界を見ても見ても積立方式から割賦方式へ変更した国は多いです。現在世界的に割賦方式の方が主流です。

 

平均余命平均寿命の話

平均余命を考えるべきなのはその通り。ただ、65歳まで生きていた人の平均余命は87.5歳で、平均寿命との差は2.9歳と小さな差ですので、今回は話の簡略化のために省略しました。

 

3%運用インフレ率は引いた数字です。オルカン買っとけ。

インフレ率2%、賃金上昇率3.5%、株式収益6-7%と仮定した場合、全世界株や先進国株のインデックス投資を行うことで、インフレ率を引いても4-5%の収益が期待できます。控えめに3%としています。ここで挙げた数字は、ピケティ21世紀の資本データや、GPIFデータなど複数データから出しています。また十分な投資期間が確保できる老後資金なら株式100%のポートフォリオで良いと考えます長期間かけて積み立て、取り崩しも少しずつすれば暴落が数回来ても問題もありません。

 

今後の人口動態の変化や団ジュニアの定年の時はどうなる?考慮済みです。

考慮されています人口バランス一時的に老人側に大きくズレるタイミングに合わせてGPIF資金使用して影響を抑える予定です。

 

障害3級持ちで長生きできない人には無関係?いや、めちゃくちゃ関係あるよ。

厚生年金に加入していた時に発症・受傷していれば、障害厚生年金がもらえます障害年金には最低保証額があり、例えばまだ厚生年金を1,2年しか払っていない若者でも、ずーーーっと期限なしで、約5万円/月の障害年金がもらえます障害治癒しない場合)。

厚生年金に加入できる人をできるだけ増やす事は、労働者障害者になってしまった時に大きな恩恵があります

 

厚生年金お金国民年金の減額を防ぐのに使われている問題

この事による最大の受益者は、実は厚生年金に入っている低~中所得の方です。厚生年金に加入することは、基礎年金国民年金部分)にも加入していることになります特に低所得厚生年金加入者にとっては、この基礎年金部分が占める割合が多いので、基礎年金金額は非常に重要です。

このお金の流れで国民年金加入者だけが得しているように思うのは違いますし、そこで対立を煽っても仕方ありません。

また、国民年金の加入者には不安定雇用者がとても多いです。自営業者は実は25%程度しかいません。雇われているけれども厚生年金に加入できていない方が4割。無職が35%程度です。国民年金生活不安定な方の割合がとても多いので、社会的弱者をどうするかの問題もあります

 

人口動態について触れてない?

人口動態にもっとも影響するのは出生率および寿命ですが、しっかり触れていますよ。

 

年金というギャンブルは胴元が儲かるように出来ているか年金は払い損?

胴元は政府ですが毎年税金を投入して、払い出し金額増やしています雇用主もお金を払ってくれているし。労働者にとてはかなりお得なギャンブルですよ。

 

「支払った額よりも多く受け取れる」という事自体ネズミ講の謳い文句で騙されている。

税金の投入と、GPIF運用のおかげです。

 

就業はしているが所得が十分でない者に対する再分配が不十分で、社会保険の仕組みはむしろ逆進的

特に低所得者が多い国民年金累進課税のしっかり効いている税金を使うことで、再分配がある程度実現されていると考えます

 

わかるんだけどなんでそんな先やジジイになったこと考えて毎日働かないといけないんだろうね

公的年金制度がしっかりしている事を理解しないと、老後不安を煽った悪質な投資に騙されやすくなります。悪質な不動産セールスに引っかかって、老後安泰のために超高額ワンルームマンション投資をして、借金を背負ったりしてしまます

 

長生きすれば得、早いと損のギャンブル強制なんておかし

年金は、長生きしてしまっても困らないようにする保険制度です。

 

2030年代に年金半額3万円になる!?

2030年は、現在14歳の人が20歳になって年金払い始めるくらいの近い未来なので。人口構成はほぼわかっていますし、現在給付水準は大きな変化がない事もほぼ確定しています

その話をどこで聞かれたのかよろしければ教えて下さい。

 

1950年代は12人で支えての誤りがよくわからない。

その当時は年金支給開始年齢が低かったです。63歳で年金もらっている人が支える側の12人の中に入っていて、支える側が実態より多くなっています。支えられる側の数が少なくなっています。その当時も、もっと少ない現役世代の人数で、年金生活者を支えていました。

持ち家購入って、何かあるとすぐに無理になる。

無理になるのはローンを組む事なので、定年前後に安い中古物件を一括で買うのを目標にしてみては。

2024-10-27

FIREしようとする人ってマジでバカなんじゃないの?

anond:20241102083243

ここで俺がバカにしてるのは莫大な富を得た経営者とか先祖代々の地主とか富豪とかじゃなくて、労働収入をコツコツためて何%ルールだかで取り崩していこうとしている人ね 自分の最低限度の生活費の何十倍かを用意して、その運用益で生きていこうというわけだ

いや、なんで残りの人生何十年間で自分生活費が変わらない前提なの?現代経済の最大の問題世代人口比の偏りによる生産人口の不足で、要はお金があっても人がいない社会になるわけじゃん

GDPに占める第三次産業割合が高まり続ける現代では、自分のために何人の人間を金払って働かせられるかが豊かさの源泉になるわけで、人手不足で人を雇うコストが高まれば、当然生活コストインフレ圧力は加速的に高まり最低限度の生活費はどんどん上がっていく さらに現状住居費が安い田舎の方から人手不足ゴーストタウンになっていくわけで、近い将来大多数の人間は住居費の高い都市部へ段階的に移動せざるを得ない

年金だって国家の安定を維持するために一定所得代替率を保とうと思えば、支給開始年齢を後ろ倒しにすることは避けようがないわけで、自己資金で賄わなければならない期間は長くなる一方だ

さらに、FIREしようとする人は当然独身子なしがほとんどだ。少子化が進むなかで、国家独身老人の社会保障を保つインセンティブはどんどん薄くなるため、自分介護や高度医療必要になるころにはそれらを享受するコストが爆上がりする可能性が高い

今後の日本で生き残るのは、金銭のやり取りを介さない人的資本と、社会保険の世話にならない程度の健康体と、70代まで安心して働ける場所を持つ人間になるわけだが、労働の苦しみから逃れようとしてFIREする層がそれらを獲得したり代替する戦略を練ってる感じはしない FIREする人は社会がどんどん悪くなっていくという確定的な未来に目を背けて、もっとも頭も体も元気な時期に金銭収入を得ないツケを老後の自分に払わせることになるだけだと思う

2021-10-03

anond:20211003105938

今のところの予測だと、

女性高齢者労働市場への参加が進み、日本経済が成長していけば、今の年金制度の下で、将来的に所得代替率50%の給付水準を確保していけることが確認された。

https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000712234.pdf

だそうなので、そう気にしなくてもいいんだけどなぁ。

2021-02-19

高齢化が最も速い韓国…老人貧困率OECD1位」

韓国高齢者人口の増加が経済協力開発機構OECD加盟国の中で最も速いことが分かった。2048年にはOECD加盟国のうち最も高齢の国になるだろうという見通しだ。そのうえ老人貧困率OECD加盟国のうち最も高く対策づくりが急務だという指摘もある。

韓国経済研究院(韓経研)は17日、米国英国ドイツフランス日本など主要5カ国(G5)と韓国高齢化現況および対応策を分析した結果を発表した。これによると、2011年から昨年まで韓国の65歳以上の高齢人口は年平均4.4%増加していることが分かった。最近10年間、老年層が毎年29万人増えたということだ。韓国高齢化速度はOECD平均(2.6%)の1.7倍で、加盟国の中で最も速い。

現在韓国高齢人口比率は15.7%で、OECD37カ国のうち29位だ。だが、今の勢いでいけば20年後の2041年には33.4%となり、人口の3人に1人は高齢者になる。2048年には65歳以上の高齢者人口全体の37.4%を占め、OECD国家のうち最も年老いた国になる見通しだ。

◆老人貧困率OECD加盟国中で最高水

高齢人口比率が急激に伸びている中で、他の国々と比較して韓国高齢者経済的困難は相対的に大きいことが分かった。韓経研によると、2018年基準韓国の老人貧困率(43.4%)はOECDのうち最も高かった。これはOECD平均(14.8%)の約3倍水準だ。

韓経研のチュ・グァンホ経済政策室長は「韓国の老人貧困率はG5国家である米国(23.1%)、日本(19.6%)、英国(14.9%)、ドイツ(10.2%)、フランス(4.1%)と比較して圧倒的に高い」とし韓国高齢者が非常に困窮していて、高齢化も世界的に類を見ないほどのスピードで進んでいる」と話した。

◆硬直した労働市場青年老年求職難に

高齢化と老人貧困問題を触発する原因として、1つ目に労働市場の硬直性が指摘されている。派遣・期間制に対する規制が強化されて解雇費用が高く、企業がさまざまな人材活用して柔軟に人材を調整できる余地が狭まっているということだ。これによる青年求職難は長期的に少子化問題と結びついて高齢化がますます進み、老年求職難は老人貧困につながるという指摘だ。

延世(ヨンセ)大学経済学部のソン・テユン教授は「最近制度の変化によって増えた労働費用労働硬直性で、企業雇用を増やしにくい状況」としながら「職に就けなかった青年結婚をしないか出生率が低くなり、高齢化を触発する原因になっている」と話した。

韓経研のイ・サンホン雇用政策チーム長は労働市場の硬直性が高齢層の就職環境悪化させている原因だと話す。イ氏は「G5国家製造業を含むほとんどの業種で派遣を許容している。派遣・期間制期間もドイツフランスを除く3カ国は無制限」としながら「これらの国々は賃金体系も職務・成果給中心なので、企業高齢者雇用するにあたり負担がない」と説明した。

◆「年金機能を強化して老後所得の拡充を」

韓経研は老人貧困問題解決策として年金機能の強化を提案した。韓経研によると、2018年基準韓国公的私的年金所得代替率は43.4%だ。退職年金個人年金などの私的年金と、国民年金公務員年金など公的年金をすべて合わせても引退前の平均所得の半分にも至らないということだ。反面、米国などG5国家場合年金所得代替率は平均69.6%水準だ。

韓経研は、G5国家税制恩恵を通じて私的年金加入を活性化したおかげで、年金受領だけで所得補填する効果をあげていると分析した。これらの国々の場合私的年金に対する税制支援率は2018年基準で平均29.0%だった。米国場合、この比率が41.0%に達する。その結果、G5国家では満15~64歳人口私的年金加入率が54.3%と比較的高い。

反面、韓国私的年金税制支援率が20.0%で、加入率も16.9%にとどまっている。チュ氏は「主要国家私的年金の加入を誘導する代わりに、公的年金韓国に比べて『もっと多く出してもっと遅く受け取る』形で運営し、財政健全性を強化した」とし「韓国私的年金に対する支援を強化し、公的年金効率化して国民が老後の所得基盤を拡充することができるようにしなければならない」と話した。

老人ばかり重視する日本韓国のこういう所を見習うべきだね。

2019-06-19

年金所得代替率50%世界標準だ。

現役世代の半分でくらすのが当たり前。

日本人は騒ぎすぎ。

(と高橋洋一が言ってた)

2019-06-18

KKO年金

年金所得代替率50%という厚生労働省の試算は、奥さん20歳から専業主婦で一切働かない夫婦というありえないモデルケースの場合で、一生独身場合はせいぜい30%程度だ。

辛坊治郎ラジオで熱弁してた。

KKOはこんなところでも差別されるのか。

2019-06-05

退職後2000万円不足

退職後の生活資金について、約2000万円不足するという具体的な金額まで報道されるようになって多少の騒ぎになっている。

ブコメでも色々な反応が出ているが、勝手に分類してみた。

1 年金崩壊と読み替えた方

これは、そもそも年金が、退職後の所得を全て代替する制度だという勘違いがあると思う。

先進諸国で比べても、退職後の年金等によるカバー率(所得代替率)は、40パーセント以下が普通。全部年金カバーなんて出来ない。ましてや、急速に余命が伸び、高齢化が進んでいるなら仕方が無い。年金運用成果云々でこうなっている訳でもない。

価値判断として、これで良い/安心しろ、と言っている訳ではない。)

https://www.oecd.org/tokyo/newsroom/pensions-reforms-have-slowed-in-oecd-countries-but-need-to-continue-says-oecd-japanese-version.htm

2 投資はいやだ、日本株は嫌だ、

これは好きにしたら良いと思う。が、日本株じゃなくても、リスク資産投資しないと、資産寿命は増えない。

2000万円は、「男性が65歳以上、女性が60歳以上の夫婦では、年金収入に頼った生活設計だと毎月約5万円の赤字が出るとはじいた。」試算に過ぎない。月々の生活レベルによって、もっと低い水準で毎月やりくりする人も沢山居る。

自分現在の預貯金、将来の年金の予想図(ねんきん定期便見てみよう)で、簡単に試算もしてみると良いと思う。それもせずに政府批判しているのであれば、それはおかしい。

3 麻生が言うな

これはそう思う。

2015-01-23

リタイア忌避で働き続ける日本人男性のお陰で、年金財政はそんなに悪くない

★よく「年金はこのままだと破綻する!!」と恐怖感をあおる報道がなされる。

 或いは、金融機関とか保険会社が、「だから養老保険に入りましょう」とセールストークする。

 でも、年金が「見込より2~3割程度少なくなる」ことはあるかもしれないが、

 「年金が見込みより半額以上減る」ことは現状考えづらい。

 「半額以上減る、破綻する」と不安煽って商売する金融機関雑誌テレビは猛省すべしだと思う。

 彼らのせいで、日本人経済行動が過剰貯蓄になり、さら不安先行心理になって、出生率まで影響しちゃう

★これは私見だが、日本年金財政は、実は雑誌が煽るほどには悪くないんじゃないか、と思う。

 出生率の予想は外し、利回りの予想も大外れなので年金財政悪化方向であるのは事実だが、

 一方で、「70歳近くまで、年金を受け取る側じゃなく、年金を払う側」に回る人も多い。

★実は、65歳以上高齢者の「就業率」国際比較データを見ると、日本は突出して高齢者就業率が高い。

 社会学者は、その理由を「日本年金水準が低いから(現役時代所得代替率が低い)」の一言で説明している。

 実際「年金水準が低いから、仕方なく働かざるを得ない」の理由な人も多いだろうが、

 それだけでこの高就労率を説明できるだろうか?

 「経済的には働く必要もない」のに「リタイアするのが怖い、リタイアすると生きがいが無くなる、自分の居場所として職場が欲しい」

 という「精神理由リタイアしない人」も、日本では結構多いんじゃないかと思う。

★成人になるのに、社会によっては「通過儀礼」を行うケースがある。

 昔の日本元服式、今の成人式、未開部落ではバンジージャンプ韓国では徴兵制

 今の日本では成人式通過儀礼になってない。だから精神的に大人になれない、なりたくない20歳以上」が増えてる。

 ・・・老人も全く同じである

★60~70歳男性にとって、「退職」とは一種の「老人としての通過儀礼」。

 しかし、「自分は老人だと認めたくない、精神永久青年」が増えているため、

 「老人としての通過儀礼であるリタイア」を極力後倒ししようとする日本人男性が多い、それが「60歳代後半の異常な就業率」の正体では?

★ちなみに、日本の平均リタイア年齢が69歳程度なのに対し、フランスは60歳を切っているらしい。

 かの国では、「老人になることを受け入れる」精神風土があるのではないか?

世界23カ国に「シニアの勤労意識調査」を行った結果、

 22か国では「働く必要があると考える年齢」より、「リタイアしたいと思う年齢」を下回ったらしい。

 世界的には、大多数の人は「もっと早くリタイアしたいのに、経済的にやむなく働かざるを得ない」

 唯一日本のみが「働く必要があると考える年齢(60歳)より、もっと長くまで働きたい(62歳)」と回答したらしい。日本人リタイア拒否症状は重症

★また、『職位では特に管理職が、より長く働きたいと考える結果』だったらしい。

 この調査結果は、すなわち、日本人リタイア後倒し現象が、経済的理由に起因するものではないことを裏付けている。

 管理職なら、経済的には『働く必要がない』のに、あえて働いている。

 恐らく、管理職の『まだまだ若いモンには、ウチの会社は任しておけねぇ』という訳判らない『責任感』が、

 リタイア先延ばしにつながっているんだろうなあ。

★これ是非とも、「年収資産」と「いつまで働きたいか?」のクロス統計を見てみたい。

 諸外国だと『年収資産が多いほど、希望リタイア年齢は低い』の相関関係だろうが、

 日本だと『年収資産多寡希望リタイア年齢は無相関』、ないし海外と逆相関の可能性も。

 
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