高校生バイトの子が、 「今日は友達がうちが働いてるところを見に来るんです」 って嬉しそうだったが、待てどもその友達はやってこなかった。高校生バイトの 子は、退勤時間が近づくに連れてイライラしていってるようだった。 「そんなに浅い友達ではないはずなんです」 「本当に仲いいんです、本当に」 私は何も言ってないのに、なんか自発的にそんな事を言い出す、高校生バイトの子。 「本当に、約束したんですけどね。向こうから、『最近コンビニでバイトしてるんだってー?』って言うから、ここに勤めてるって教えてあげたんですよ。そしたら『うわー、行く行く~!』って、向こうが言って来たんです」 「それ、言った方は5分で忘れるやつだよ」 って思ったので、私はそう言った。 「きっと、相手は悪気ないから気にするなよ」 とも言ったが、高校生バイトの子は、めちゃめちゃ気にしながら、帰って行った。