創作特集が組まれている構成は従来とさほど変わらないが、今月の文芸誌新年号は、「文学にできることを」(群像)、「読むことは、想像力」(新潮)といったタイトルが付されたことによって、小説をめぐる状況に対する、ある種の危機感が表明されているようにも感じる。 * 笙野頼子「返信を、待っていた」(…
創作特集が組まれている構成は従来とさほど変わらないが、今月の文芸誌新年号は、「文学にできることを」(群像)、「読むことは、想像力」(新潮)といったタイトルが付されたことによって、小説をめぐる状況に対する、ある種の危機感が表明されているようにも感じる。 * 笙野頼子「返信を、待っていた」(…
この看板は横型で、新潮文庫のPR用にパンダのマークと「Yonda?」というメッセージが書かれている。「Yonda?」のキャッチコピーの上に、「あのヘイト本、」という言葉が何者かによって書き加えられていた。24日午前10時までに、この看板の該当部分はブルーシートに覆われて見えなくなった。
今回から、不定期で幾つか本を読んでいきたいと考えております。まず、初回は思想家東浩紀の『セカイからもっと近くに -現実から切り離された文学の諸問題-』を読んでみたいと思います。書評を始めるにあたって、このコーナーで扱う本はこれから色々とあると思いますが、冷笑的になるのはやめて、むしろ積極的に評価する方向で論を進めたいと考えています。その方が多くを学びえると考えます。それでは、東浩紀の論考を考えてみたいと思います。 まず、本書を手にしたきっかけはひょんなことからです。それは、このブログでキャラクター小説論を昨年中に企画していた時の事です。大見得を切って一つ書いてやろうと思っていたのですが、なかなか自分の考えがまとまらず、書店でこの本が目に留まったのでした。その場で、これは重要な問題について触れられていると感じ、読むことにしました。そして、書評となったわけですが、新しい本でタイミングが良かった
From: ともたろう Date: 23 janvier 2007 15:08:40 HNJ To: Subject: 「わたしを離さないで」について はじめまして、大蟻食様。愛読させていだたいてます。 エモくて傑作という世間の声にも(こちら寄りですが)、エモを抑制したエモを拒絶されている大蟻食様にも違和感を感じたために、「小説のストラテジー」は未読でありますが今回キーボードを叩くことにしました。 とりあえず、例の愚メールにならないために自分はどう読んだか、ですが、「わたしを離さないで」のテーマは二つあります。「運命」「記憶」です。端的に言えば、”心の中で消えつつある古い世界”から離さないで、と懇願する少女のかたちが「運命」しかし、その解釈はその少女のものとズレている点が「記憶」です。つまり、ホグワーツという狭い時空間から、どうしようもなく一本道な「運命」を抜け出た、赤ん坊の回想がこの小説
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