10月末の集中豪雨による死者が200人以上確認されたスペイン東部で3日、現地を訪れた国王夫妻に住民が泥などを投げつけ、「人殺し」「恥を知れ」など叫ぶ事態が起きた。国王夫妻はその後、顔や服に泥がついたまま、集まった市民を慰めていた。 スペイン国王フェリペ6世とレティシア王妃はこの日、豪雨被害が多く確認されたバレンシア州の中でも、特に甚大な被害が出ているパイポルタの町を、ペドロ・サンチェス首相やカルロス・マゾン州首相と共に訪れた。
10月8日(左)と10月30日(右)に撮影されたスペイン東中部沿岸地域の衛星画像/USGS, processed by ESA (CNN) スペインを襲った記録的な豪雨による洪水で、東部沿岸部の陸地が膨大な量の水に覆われ、宇宙から見ると海とつながった内海のように見えている。 スペイン東部では10月29日、わずか数時間で1年分に相当する雨が降り、河川が決壊して道路が濁流と化し、車や橋が押し流された。死者は少なくとも155人に上っている。 30日に撮影された衛星画像では、未曽有の豪雨のために沿岸部の広大な範囲が冠水し、バレアレス海とつながったように見えていた。 バレンシア市中心部の南側を流れる水路など、10月上旬の衛星画像ではほとんど目立たなかった水路も太い青色へと変わり、すさまじい増水ぶりを見せつけている。 31日現在、まだ数十人が行方不明になっており、捜索救助活動が続けられている。 気候変
スペインの集中豪雨による洪水は、10月31日時点で死者が少なくとも158人に上り、同国で過去最悪レベルの被害となっている。被災地では生存者発見が時間との闘いになっている。 当局などによると、東部バレンシア州では少なくとも155人の死亡が確認された。同州の西のカスティーリャ・ラ・マンチャ州では2人が死亡し、南部アンダルシア州でもイギリス人男性1人の死亡が報告された。
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