JR大阪駅(大阪市北区)に8年前、全国の駅で初めてできたエコタクシーの専用乗り場が苦境に立たされている。乗り入れを認められた電気自動車(EV)のタクシーが、激減したためだ。1日40万人以上が利用する西日本最大のターミナル駅に直結する好立地だが、乗り場はいつも閑古鳥が鳴いている。運営するJR西日本は「根本的な解決策を考えなくては」と頭を抱えている。 専用乗り場(広さ約700平方メートル)は2011年5月、リニューアルした駅北側のノースゲートビル2階西端に新設された。環境への配慮を掲げるJR西はEVに加え、ガソリンと電気を併用するハイブリッド車(HV)のタクシーに乗り入れを限定。約30分で「満タン」になる急速充電器も備え付けた。