ドイツ・ベルリンからウクライナに支援物資を届ける貨物列車(2022年3月24日撮影)。(c)John MACDOUGALL / AFP 【3月27日 AFP】真っ赤な機関車にけん引された8両編成の貨物列車が、ドイツの首都ベルリンの中心部をゆっくり出発する。行き先はウクライナ。ロシアの侵攻を受けるウクライナに人道支援物資を届ける「鉄道の橋」だ。 大量の食料や生活必需品を4日かけて1000キロ以上先の目的地へと運び、必要とする人々に届ける。 ドイツ鉄道(DB)のこの取り組みは、東西冷戦(Cold War)期に旧ソ連に封鎖されたベルリンに物資を届ける「大空輸作戦」の鉄道版だ。ドイツでは、大空輸作戦は「空の橋」と呼ばれている。 DB貨物輸送部門のトップ、ジークリット・ニクッタ(Sigrid Nikutta)氏は、ポーランド、ウクライナ両国の鉄道の協力により「わずか4日で」輸送態勢が構築されたと述べ