人工知能(AI)を活用した最新の火災検知システムは、大自然の脅威には太刀打ちできなかったようだ。 カリフォルニアのギャビン・ニューサム州知事は、2022年に発生した大規模な山火事の後、将来の災害を軽減するための一連の新たな施策を発表していた。「私たちは、最先端のテクノロジーを用いて山火事と戦っており、AIなどのイノベーションを活用して脅威を迅速に特定し、すばやい対応を行なうための方法を模索している」とその当時ニューサム知事は述べていた。 この取り組みは、AIモデルに映像フィードを学習させて火災の兆候を検知するもので、消防チームにアラートを送って、火が燃え広がる前に消火活動を行なうというものだった。 しかし、今回のロサンゼルスの大規模な山火事で明らかになったように、天候が極端な場合は、このシステムが成果を上げるのは難しい。1月7日にロス近郊で発生したパシフィックパリセーズ火災は、時速160キ