米国のカトリック教会の司祭らが数十年間にわたり信者の子どもたちに性的虐待を行っていたとされる訴訟で、ロサンゼルス大司教区は10月16日、被害者に8億8000万ドル(約1320億円)を支払うことで合意したと発表した。被害者の弁護士によると、これはカトリック大司教区との和解としては過去最大の和解金という。 この和解は、1940年代にまで遡る1353件の児童の性的虐待の訴えを対象としたものだ。この訴訟は、未成年に対する過去の性的虐待事件に関する民事訴訟を再提起することを認めたカリフォルニア州の「アセンブリ法案」の施行後に提起された。 ロサンゼルスのカトリック信者に向けた手紙の中で、ロサンゼルス大司教のホセ・H・ゴメスは「これらのすべての出来事について、心の底からお詫びしたい」と述べ、今回の和解が「これらの人々が経験した苦しみに少しでも癒しを提供することを願っている」と付け加えた。 ゴメス大司教は