三菱UFJ銀行の貸金庫から金品が盗まれた事件で、警視庁捜査2課に逮捕された元行員、今村由香理容疑者(46)が自身の異動を察し、犯行発覚を恐れて盗んだ現金を補塡するため、金塊を質入れして現金化していたという趣旨の供述をしていることが16日、捜査関係者への取材で分かった。今村容疑者のスマートフォンからは、貸金庫の中身を撮影した約800枚の写真も見つかっており、捜査2課が分析を進めている。 金塊をバッグで持ち出し質入れ今村容疑者は令和2年4月~6年9月、東京都練馬区にある江古田支店と練馬支店で勤務し、10月に世田谷区の玉川支店に異動。10月末に犯行が発覚するまでの間、計約17億円相当の金品を盗んでいたとされる。 捜査関係者によると、玉川支店への異動前、後任に犯行が発覚することを免れるためには、貸金庫内部の原状回復が必要と考えた今村容疑者は現金を用意するため、「(換金性の高い)金塊を盗み出すことを