日本維新の会の橋下徹代表(大阪市長)は9日、朝日新聞の慰安婦報道に言及し「日韓関係をこじらせた最大の原因だ」と改めて批判し、「やっと朝日が30年以上にわたる誤報を認めたが、しつこく言ってやろうと思っている。ここで終わらせたらいけない」と述べた。大阪市内で開かれた「維新政治塾」の修了式でのあいさつで語った。 橋下氏は「朝日が(慰安婦の)強制連行はあったと言ったものだから、国家が組織としてやったということで世界に伝わった」と強調。国際社会で慰安婦問題は平和条約で解決できない問題と認識されていると説明し、「(朝日の報道が)日韓関係がこじれている最大の原因だ」と批判した。 その上で「(朝日が誤報を認めたことで)強制連行はなかったことが明らかになった」とし、政府が韓国に対して慰安婦問題は日韓基本条約で解決されていることを説明していくべきだとの見解を示した。