リビア国境チュニジア側の避難村ではバングラデシュ人が集まり水道の脇で水浴びをしていた=リビア国境のチュニジア側ラサジールで、藤原章生撮影 【ラサジール(チュニジア南部)藤原章生】リビアの騒乱でチュニジアに逃れ、国境付近にとどまる外国人避難民の中で、バングラデシュ人の比率が急激に高まっている。国境まで来ても、給料の未払いなどで所持金が少なく、それ以上移動できないケースや、悪徳手配師にパスポートを取り上げられた例もある。国境付近に滞留する1万5000人のうち1万2000人をバングラデシュ人が占めており、地元住民は避難民キャンプを「バングラ村」と呼ぶ。 外国籍の避難民は2月中旬から約10万人にのぼるが、エジプト人が圧倒的だった。しかし、エジプト人は母国への帰還のチャンスを求めてチュニジア北中部などに去った。 バングラデシュ人の大半は建設労働者で、給与を受け取っていない人が多い。マスード・タルクダ