ゲームや音楽ビデオがインターネットで無料配信される中、書籍の全文をネットで無料公開する動きが出てきた。3月1日から46日間限定で、保険の問題点や加入者へのアドバイスを分かりやすくつづった「生命保険のカラクリ」(文春新書)という新書の全文が公開され、5日までに約3万件のダウンロードがあった。タダで読ませて、本の売り上げには影響しないのか? 著者は岩瀬大輔・ライフネット生命副社長。岩瀬さんはこれまでも、業界の常識を覆し、「タブー」とされてきた保険料の原価開示に踏み切るなどしてきた。「今も多くの人は、自分の保険の保障内容を正確に理解していない。一人でも多くの人に、保険の仕組みを知ってもらうことが、本を書いたそもそもの目的。ネットでの公開も、その延長線上にある」と話す。 すでにこの本は6刷3万部を売り、「元は、十分とった」というが、無料のネット公開をきっかけに注目され、それがさらに本の売り上げ