文部科学省は7日、デジタル教科書の実証研究するモデル学校設置などを盛り込んだ「教育の情報化ビジョン」骨子案を示した。パソコンやインターネット機能を利用したデジタル教科書の導入へ向け、来年度から学校現場で検証を進めていく方針。 ただ、教育効果への疑問や問題点を指摘する声もあり、今後の議論が注目される。 デジタル教科書は、パソコンやネットでさまざまな情報にアクセスできるほか、児童・生徒のデータ管理などで教師の指導の効率化も期待される。 骨子案では推進・検討のため「モデル地域・学校で総合的な実証研究を行う必要がある」とし、児童・生徒に1人1台パソコンを持たせることなどを検討している。 ただ、「子供は、パソコンを利用するよりも、まず本でじっくり学習する方が効果的」という意見があるうえ、ネットのいじめなど問題点を指摘する声もある。骨子案も、こうした慎重論に配慮して「情報化の影の部分への対応も講じる必