24日、反政府デモに参加する子ども。ハンドマイクで「バーレーンに身をささげる」と叫んだ=マナマ、古田写す24日、バーレーンの首都マナマの真珠広場で反政府デモをする人たち=ロイター 【マナマ=古田大輔】バーレーンで14日から続くイスラム教シーア派の市民による反政府デモが収まらない。政府は対話を呼びかけているが、ハリファ内閣の総辞職を求めるデモ隊との接点は見いだせないままだ。デモには子どもたちも参加し、登校拒否を続けており、影響は教育現場にまで及んでいる。 首都マナマ中心部の真珠広場。100を超えるテントが並び、デモ参加者らが寝泊まりを続けている。通いで集まる人も含め、午後には毎日のように数千〜数万人規模の集会となる。周辺では食事や飲み物が無料で配られ、警察や軍の姿はない。 平日の昼間でも、会場には学校を休んで集まってきた子どもたちの姿がある。国旗をマントのようにまとい、大人たちに交じっ
治安部隊の撤退から一夜明けた20日、真珠広場で気勢を上げる反政府デモの参加者たち=越田省吾撮影治安部隊の撤退から一夜明けた20日、反政府デモに参加するため真珠広場に向かう女性たち。ハマド国王の破れた肖像画が風に揺れていた=越田省吾撮影 【マナマ=古谷祐伸、古田大輔】ペルシャ湾の小さな島国バーレーンで続く反政府デモは20日、首都マナマ中心部の真珠広場に約5千人が集まり、王室や政権の打倒を訴えた。王室が呼びかける国民対話に、デモ隊側は応じていない。問題は長期化する様相をみせている。 デモは、国民の7割を占めるイスラム教シーア派の住民が主導し、民主化や生活改善を求める主張から、スンニ派王室の打倒を目指す動きになりつつある。 政府は19日夜、事態打開のためサルマン皇太子が国民との対話を始めたと発表した。 しかし、穏健シーア派政党のイスラム国民統合協会によると、デモ隊側との対話は始まっていな
バーレーンの首都マナマ(Manama)の真珠広場(Pearl Square)で、反政府デモ隊の強制排除後に展開する戦車(2011年2月17日撮影)。(c)AFP/JOSEPH EID 【2月18日 AFP】チュニジアやエジプトの政変に触発された中東バーレーンの反政府デモで、当局の強制排除で死傷者が出るなか、民衆蜂起の波及を食い止めたい近隣の湾岸諸国が軍事介入する事態にも発展しかねないと、アナリストらが懸念している。 バーレーンを含む6か国からなる湾岸協力会議(Gulf Cooperation Council、GCC)は17日、バーレーンの首都マナマ(Manama)で緊急外相会合を開き、同国を「政治、経済、安全保障、防衛の各面で支援で支援する」ことを確認した。 各国が警戒するのは、バーレーンでのイスラム教シーア派によるスンニ派政府への抗議行動が湾岸諸国に広がれば、それはシーア派国家のイランに
マナマで16日、市中心部の真珠広場に集まってデモを続けるイスラム教シーア派の市民ら=越田省吾撮影マナマで16日、市中心部の真珠広場に集まってデモを続けるイスラム教シーア派の市民ら=越田省吾撮影 中東で、政治変革を求める民衆デモがやまない。ペルシャ湾岸の産油国バーレーンでは17日、「政権打倒」を訴えて広場で泊まり込みを続けるデモ隊と、排除に乗り出した治安部隊が衝突し、多数の死傷者が出ている模様だ。最初に「民衆革命」が起きたチュニジアの隣国リビアでは、デモが第2の都市ベンガジから地方にも広がった。 バーレーンの首都マナマの中心部にある真珠広場。普段は車が頻繁に行き交う一帯を16日夜、4、5千人のデモ参加者が埋めていた。14日から始まったデモの拠点だ。 深夜になり、参加者が徐々に減って2千人ほどになった17日午前3時ごろ、突然、警官隊が広場で泊まり込んでいたデモ隊を排除し始めた。デモ隊
バーレーンの首都マナマ西部で15日、前日のデモで警官隊との衝突により死亡した男性の葬儀に集まる女性ら=ロイター 【カイロ=貫洞欣寛】民主化要求デモが続くペルシャ湾の産油国バーレーンで、首都マナマ中心部の「真珠広場」を占拠したイスラム教シーア派のデモ隊の数千人のうち、一部が15日夜から、広場に泊まり込んだ。 デモ隊と警官隊の衝突で2人が死亡したことを受けてハマド国王が手荒な鎮圧に対する遺憾と犠牲者への哀悼の意を表明したことで、街頭の緊迫度は一時的に和らいでいるが、デモが収まるかどうかは不透明だ。16日には2人目の犠牲者の葬儀が営まれ、多くのシーア派市民が参列する見込み。そのまま再び大規模なデモになり、事態が長期化する可能性もある。 デモに加わった同国議会最大会派、イスラム国民統合協会(穏健シーア派)のジャシム・フセイン議員は朝日新聞に「我々が求めているのはより民主的な立憲君主制の確立だ
【カイロ=貫洞欣寛】ペルシャ湾岸の産油国バーレーンからの報道によると、14日から15日にかけ、イスラム教シーア派の市民らが各地で権利拡大や民主化を求めるデモをし、催涙ガス弾やゴム弾などを撃つ警官隊と衝突して計2人が死亡。15日には数千人のデモ隊が首都マナマ中心部の「真珠広場」を占拠した。 ハマド国王は同日、テレビ演説で「2人の犠牲者に哀悼の意を捧げる」と述べ、社会の改革を進める考えを示したが、デモが収まる気配はみえていない。 バーレーンではシーア派が多数を占めるが、支配する王家はスンニ派で、シーア派住民らは差別的待遇の改善などを訴えてきた。衝突で死者が出た事態を受け、議会の最大会派で穏健シーア派のイスラム国民統合協会が議会のボイコットを決めるなど、混乱が広がっている。 政府は11日、「国民憲章制定10周年」を名目に全世帯に1千バーレーン・ディナール(約22万円)の支給を決めて沈静化を
バーレーンの首都マナマ(Manama)に到着したエジプトのホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)大統領(左、当時)と歓迎するバーレーンのハマド・ビン・イサ・ハリファ(Hamad bin Issa al-Khalifa)国王(右、2010年11月25日撮影、資料写真)。(c)AFP/BNA 【2月13日 AFP】バーレーンのハマド・ビン・イサ・ハリファ(Hamad bin Issa al-Khalifa)国王は、2001年の国民行動憲章の承認から10周年になることを記念して、国内の各世帯に1000バーレーン・ディナール(約22万円)を支給するよう命じた。バーレーン通信(BNA)が11日に報じた。 バーレーンでは2001年2月の国民投票で民主化の枠組みを規定した「国民行動憲章」が承認され、2002年2月に改正憲法が公布されて立憲君主国となった。 チュニジアとエジプトで貧困と失業に起因す
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