ATOKの変換精度の高さはよく知られているところだが、今まで使っていた日本語変換ソフトから乗り換える場合には、それまでの学習内容をどう引き継ぐか、という問題がある。ATOKは、インストール時にMS-IMEからの環境を取り込むかどうかを指定するオプションがあるが、それが効果的でない場合もある。 例えば、PCを新調した場合はそもそもの日本語変換ソフトの辞書が育っていない。以前のPCから辞書データを移行すればよいものの、その作業を忘れたまま古いPCを処分してしまうこともあるかもしれない。自分が作成した文書はたくさんあるのに、その文書を作成する過程で得られたはずの日本語変換の辞書が失われている、というのも皮肉な話だ(→関連リンク:これまでの連載) そういう場合はATOKが持つ便利機能の1つ、「AI辞書トレーナー」を使って一気に自動学習させてしまおう。AI辞書トレーナーは既存の文章を読み取って学習を