Thieme社が、新創刊のオープンアクセス誌“The Surgery Journal”において、論文処理費用(APC)の“言い値”(Pay What You Want:PWYW)モデルを開始しました。論文の受理後に、著者は自分で適切だと思う金額のAPCを支払うことになります。 これは、ドイツのルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンとのプロジェクトで、PWYWモデルに関する研究を行っている同大学のMartin Spann教授が共同リーダーを務めています。プロジェクトでは、論文著者のAPCに対する意識や、オープンアクセス誌のビジネスモデルとしてのPWYWモデルについて研究を行うとのことです。Thieme副社長のDaniel Schiff氏は、「さまざまな関係者がいろいろなことを主張しており、我々としては、著者の声に耳を傾け、彼らがオープンアクセスへのパラダイムシフトをどう評価しているのかを
先週九大で開催されたイベントの、逐次記録ではなくかいつまんだメモです。なお、今回は例年とは異なり「教材」がテーマに入っているのが新しいところ。とはいえ自分にとっては鹿児島大学の北山さんの事例報告がいちばんためになったのですが。 講演1:学術情報流通の課題と展望〜オープンアクセスと大学図書館〜 NIIの尾城さん。テーマは「大学図書館はOAジャーナルにはどう向き合っていけばいいのか?」というもので、もちろん話題はAPC。 まずは海外と日本におけるOAジャーナルの情勢をまとめていく。増加傾向にあるOAジャーナルは、DOAJによると現在1万弱タイトルが存在している。それにともない悪徳OA出版社の問題も浮上している(後述する『調査』では1割強の研究者が悪徳OAジャーナルに投稿していたという結果が出た)。日本では2012年に支払ったAPCの総額が8億円という見積もりがあったり、2013年にBioMed
動向レビュー 査読をめぐる新たな問題 同志社大学社会学部:佐藤翔(さとう しょう) 1.はじめに:でたらめな「査読」論文 2014年2月、英Nature誌電子版に衝撃的なニュースが掲載された。SpringerやIEEEが出版している会議録の中に、コンピュータで自動生成された、でたらめな論文が掲載されていたというのである(1)。発見したのは自動生成論文を発見する技術を開発したフランスの研究者、Cyril Labbéで、彼の技術により100本以上の論文が自動生成によるものと特定された。その中には「査読が行われている」としていた会議録に載ったものもあった。 このような査読制度の信用をゆるがす告発が近年、相次いでいる。研究の質を担保するフィルターとして機能してきた査読に今、何が起こっているのだろうか。 2.査読とは:形態と意義 学術雑誌に論文が投稿されると、編集者は内容を審査するにふさわしい外部
大学/研究機関はOA費用とどう向き合うべきか<報告> 2014年8月4日,国立情報学研究所において第1回SPARC Japanセミナー2014「大学/研究機関はどのようにオープンアクセス費用と向き合うべきか-APCをめぐる国内外の動向から考える」が開催された。以下,概要を報告する。 はじめにセミナー企画者の一人である東京大学附属図書館の金藤伴成氏による趣旨説明が行われた。オープンアクセス(OA)雑誌における論文処理加工料(APC)について,Wikipedia英語版には「著者自身ではなく所属機関や研究資金提供者が支払う」と書かれていることを引きつつ,これは資金の出処が所属機関等であるというだけではなく,支払い手続きも機関が担うという意味に広げて捉えられるとし,機関がAPCに向き合うことの必要性が述べられた。 次いで京都大学附属図書館の井上敏宏氏により,2013年度に実施されたOA雑誌に関する
日本におけるOAジャーナル投稿とAPC支払いをめぐる調査 国立情報学研究所のSPARC Japanは,日本の学術機関およびそこに所属する研究者を対象とし,論文処理費用(Article Processing Charges,以下APC)に焦点を当てたアンケート調査及びインタビュー調査を実施した。その調査報告書として2014年5月,報告書「オープンアクセスジャーナルによる論文公表に関する調査」を公表した。この調査は,大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE),国立大学図書館協会学術情報委員会,及び,SCREAL(学術図書館研究委員会)の協力を得て実施したものである。 この調査の背景として,近年のオープンアクセスジャーナル(以下,OAジャーナル)の急速な普及がある。なかでも,従来,読者が雑誌購読費を支払うことで成り立っていた学術雑誌刊行のビジネスモデルに対して,APCを著者が支払うことで論文
2014年3月17日、英ウェルカム財団が、2012-2013年に同財団の助成の中からAPC(論文加工料)が支払われた論文のリストを研究データ公開プラットフォームfigshareで公開しました。リストの中には論文タイトルや掲載された雑誌名、その出版者名等の情報に加え、実際に支払われたAPCの金額も掲載されています。 同リストを分析した”Research Information”誌の記事によれば、もっとも高額のAPCが支払われたのは論文ではなく、Palgrave Macmillan社から出版されたモノグラフ”Fungal Disease in Britain and the United States 1850-2000”で、APCの金額は13,200ポンドでした。雑誌論文の中で最も高額だったのは” Public Service Review”という雑誌に掲載された論文の6,000ポンドでした
2014年3月28日、英ウェルカム財団のブログに” The cost of open access publishing: a progress report”と題した記事が掲載されました。この記事は2014年3月17日に同財団が公開していた、2012-2013年に同財団の助成の中からAPC(論文加工料)が支払われた論文のリストについて、その後の反応やそこから見えてきたことを紹介するものです。 記事によれば、ウェルカム財団によってデータが公開された直後から、有志によって元のリストにはなかった論文掲載誌のインパクトや各論文のライセンス、ハイブリッドオープンアクセス(OA)誌か完全なOA誌か、本当にOAになっているか等の情報が付け加えられていきました。その結果、助成を受けながらOAになっていない論文があったこと(たとえばElsevierは助成を受けていた422論文のうち6本がOAになっていなか
近年,読者が無料で論文を読めるオープンアクセスジャーナルが増加しつつあります。これらの多くは,著者が論文処理費用(Article Processing Charge: APC)を負担することにより出版費用を賄う方式が採られています。しかし,国内大学等の研究者によるオープンアクセスジャーナルに対する論文発表の状況は必ずしも明らかになっていません。本調査は,オープンアクセスジャーナルへの投稿の現状を把握し,今後のオープンアクセスモデルの在り方について検討するための基礎データとして活用することを目的としています。 ■調査対象者 調査にご協力いただける47機関の理学・工学・農学・医学・歯学・薬学等の自然科学系分野の研究者(大学院生は含みません)。オープンアクセスジャーナルへの投稿・発表の経験・予定の有無は問いません。 アンケート調査対象機関リスト(82K) (予備調査で協力可能とご連絡いただいた機
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7. オープンアクセスメガジャーナル、また、それに類するオープンアクセスジャーナルの 伸び率も著しく、今年PLOS ONE 1誌で出版される論文数は、STM分野全体の3%にあ たる3万本に達すると見込まれています。 ===memo 2013/10/23 Peter Binfield ”Open Access MegaJournals – Have They Changed Everything?” http://creativecommons.org.nz/2013/10/open-access-megajournals-have-theychanged-everything/ ・図キャプション:The annual volume of published articles published per year for (a) PLOS ONE (in red), and (b) PLOS
学生用図書の選書について 現在ご案内はありません。 不用予定物品(図書)リストについて 現在ご案内はありません。 資料の返納・廃棄について 資産となっている図書・雑誌等が不要になった際には、「図書使用(管理)変更届」の提出が必要です。 返納マニュアルをご確認のうえ、必ず、事前にご連絡をお願いします。 ※電動書架の更新に伴い保管場所が無くなるため、当面の間、返納は受け付けられません。(H25.10.18) 論文掲載料、別刷料等の支払い事務手続きについて 平成25年3月29日付け通知文書 (添付書類) 1. 論文掲載料(投稿料)支払い書類チェックリスト 2. 論文別刷料支払い書類チェックリスト 3. 論文掲載料(投稿料)及び論文別刷料支払い書類チェックリスト 4. (参考)旭川医科大学学術成果リポジトリ(AMCoR)について 国立国会図書館の博士学位論文デジタル化事業について
2013年10月22日、EBSCO Information Serviceは、世界中の研究者に対して一意な識別子を与えることを目指す国際的組織ORCID(Open Researcher and Contributor ID)に参加したことを発表しました。EBSCO社の取締役副社長兼最高執行責任者であるRobert Schoenvogel氏は、研究者の固有で永続的な識別子とEBSCO社の製品、特に間もなくリリースされる予定の論文出版加工料(APC)を管理する製品とを統合することによって、執筆者と出版社を支援し、科学的発見プロセスを強化することを期待していると述べています。 EBSCO Information Services Joins ORCID (EBSCO 2013/10/22) http://www.prweb.com/releases/EBSCO/ORCID/prweb112548
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