日本人研究者の情報利用行動 慶應義塾大学:倉田敬子(くらた けいこ) 1. はじめに 本稿では、カレントアウェアネス編集事務局から依頼のあった「日本人研究者の情報行動に関して日本語で最近(過去5年程度に)書かれた研究論文」に関してレビューを行う。情報行動にどこまで含めるかについては、多様な立場が存在するが、よく使われている意味で、日本人研究者がどのように情報を探索し、さまざまな情報源を入手・利用しているかに焦点を当てることとした。この条件に当てはまる雑誌論文は、4論文しか見あたらない状況であった。(これら4論文に関しては、3で詳細を紹介する。) 欧米においては、研究者の情報行動に関する研究は一つの研究領域を形成するほど、数多くなされている。もともとは図書館や情報サービスの利用者がどのような関心、ニーズを持ち、実際に情報を探索し、入手しているのかを明らかにする、いわゆる「利用者」という視点
公共図書館との関係性に基づく米国民の類型 2014年3月13日,Pew Internet & American Life Projectが,米国民と公共図書館との関係性を分析した報告書“From Distant Admirers to Library Lovers- and beyond: A typology of public library engagement in America”を公表した。2013年7月18日から9月30日にかけて16歳以上の米国民6,624人を対象に行われた電話調査の結果を元にしており,2013年12月には,この調査結果を性別や年齢,収入等に基づく従来的な手法で分析した報告書が発表されている(E1519参照)。今回の報告書は,米国民と公共図書館の関係性についての新たな「類型」を見出すことを目的としている。 この報告書においては,図書館利用者のみでなく,図書館
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2013年12月18日、米国出版社協会(Association of American Publishers:AAP)の資金提供により調査された、学術誌・専門誌に掲載された論文の利用傾向に関するレポートが公表されました。13の出版社から出版された、科学、社会科学、人文科学分野における、2,812誌の学術誌・専門誌の“usage half-life”(利用半減期:雑誌に掲載された論文の累積ダウンロード数が総ダウンロード数の半分に達するまでの期間の平均値)を調査し、分析した報告書とのことです。 NEW REPORT RELEASED TRACKING USAGE PATTERN OF ACADEMIC JOURNAL ARTICLES (AAP, 2013/12/18) http://publishers.org/press/124/ Journal Usage Half-Life (PDF)
米国ペンシルバニア大学が提供するMOOCsに登録したことがある受講生を対象に行ったウェブ調査の報告書が公開されています。調査依頼はメールで行われ、回答数は34,779件、回答率は8.5%となっています。報告書によると、受講生の多くは、年齢が若く、高等教育を受けており、雇用状態にあるとのことです。また、受講生がMOOCsを受講する理由としては、現在の仕事に役立てるためと、好奇心を満足させるためとの回答が多かったとのことです。 The MOOC Phenomenon: Who Takes Massive Open Online Courses and Why? (SSRN) http://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=2350964 MOOCs Are Largely Reaching Privileged Learners, Surv
College & Research Libraries (C&RL) is the official, bi-monthly, online-only scholarly research journal of the Association of College & Research Libraries, a division of the American Library Association. C&RL is now on Instragram! Follow us today.
日本の学術情報流通に特有な言語の問題を議論するための基礎的なデータを示した。日本と海外の文献データベースをマッチングして,日本の大学から生産される科学・技術・医学分野の学術文献を使用言語の観点から分析した。その結果,日本の大学研究者は原著論文には英語を使用し,解説的文献や短報・予稿等には日本語を使用する傾向にあることがわかった。また,英語の原著論文数は最近10年の間増加しておらず,大学が英語での研究成果発信を重視する傾向は,大学研究者の全体的な論文生産数には現時点で反映されていないことが明らかとなった。 研究開発活動は,「新たな「知」の創造やイノベーションによる新産業,新市場の創出等を通じて,経済社会の持続的発展や国際競争力の強化をもたらす源泉」1)である。特に,企業の研究開発費は日本全体の研究開発費の約7割2)を占めており,そのさらなる活性化を促すことは,イノベーション創出の基盤を強化し
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2013年9月6日、北米研究図書館協会(ARL)が、“Transforming Liaison Roles in Research Libraries”と題するレポートを公開しています。このレポートは、ARLの研究レポートシリーズ“New Roles for New Times”の第3弾となるものです。 今回のレポートは、ミネソタ大学図書館のM. Jaguszewski 氏と、アリゾナ大学図書館のKaren Williams氏によるもので、図書館におけるリエゾンの新しい役割の発展について、6つのトレンドを示すものとなっているようです。 New Roles for New Times: ARL Publishes Report on Transforming Liaison Roles in Research Libraries(ARL, 2013/9/6付け) http://www.arl
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深夜の図書館は誰がどのように利用しているのか<文献紹介> Scarletto, Edith A. et al. Wide Awake at 4 AM: A Study of Late Night User Behavior, Perceptions and Performance at an Academic Library. The Journal of Academic Librarianship. 2013, doi:10.1016/j.acalib.2013.02.006. 米国オハイオ州にあるケント州立大学の図書館では2011年から24時間開館が実施されている。このスケジュールに慣れるに伴い,同大学の図書館員は,深夜の図書館を誰がどのように利用し,どのようなサービスや資料が求められているか,安全性に不安はないか,24時間開館は学生の成績向上や目標達成につながっているか,といった疑
7月6日第30回医学情報サービス研究大会 MIS30と7月17日学術情報セミナー2013 in 福岡 「学術情報ビッグバン~情報の効率的発見と提供について~」 | 九州大学附属図書館で、「ディスカバリーサービスSummonのログ分析」というタイトルの報告をしました。 九州大学のSummonの利用ログからどのようにSummonが用いられているか、利用状況・検索クエリ・セッション・アクセスされたコンテンツから分析を行いました。 報告スライドは以下のとおりです。 多くのユーザーは日本語検索の際に、 検索クエリをとくにスペースなどで区切ることなく検索している 検索結果からクリックされるのは2つ以下 といったことを数字で示すことができたのは良かったと考えています。 (おそらく大部分は日本の)リポジトリコンテンツへのアクセスが全体の7%もあったのは意外でした。東工大のリポジトリへのアクセスが単独で全体
米Twitterが広告主向けに提供していたツイート解析ツールを、一般ユーザー向けにも無償で提供し始めているという。The Next Webが6月13日付で伝えた。 米Twitterが広告主向けに提供していたツイート解析ツールを、一般ユーザー向けにも無償で提供し始めているという。The Next Webが6月13日付で伝えた。 このツールは、米広告会社SHIFT Communicationsの幹部が発見してブログで報告した。Twitter画面の設定ボタンから「Twitter広告」を選択すると広告用のホームページが表示され、画面上部の「Analytics」のメニューから「Timelineアクティビティ」が選択できたと伝えている。 このページには、過去3日間のメンション数とフォロー数/フォロー解除数を示すグラフが表示され、各ツイートごとにお気に入り、リツイート、リプライなどの回数が参照できたとい
追記 2016年3月に以下の記事によってこの内容はupdateされています。今後はそちらをお読み下さい。 主に自分向けのまとめという意味合いが強いんですが(笑)、僕が実際に2013年6月現在webデータ分析&データサイエンスの実務でツール・ライブラリ・パッケージを利用しているものに限って、統計学・機械学習系の分析手法を10個挙げて紹介してみようと思います。 追記 回帰分析(特に線形重回帰分析) 独立性の検定(カイ二乗検定・フィッシャーの正確確率検定) 主成分分析(PCA) / 因子分析 クラスタリング 決定木 / 回帰木 サポートベクターマシン(SVM) ロジスティック回帰 ランダムフォレスト アソシエーション分析(バスケット分析・相関ルール抽出) 計量時系列分析 おわりに おまけ1:「素性ベクトル+分類ラベル」なるデータ前処理 おまけ2:グラフ理論*10 {igraph}パッケージでグラ
2013年 プレスリリース 研究機関の研究力分析支援のための諮問委員会を設立 研究機関の研究力分析支援のための諮問委員会を設立 ~世界の主要研究機関・資金提供機関のマネジメントを委員に迎え、次世代研究分析プラットフォームの構築に着手~ 2013年5月29日(JST) 米国ペンシルバニア州フィラデルフィア発 *米国時間2013年5月13日に発表されたプレスリリースです 世界的な情報サービス企業であるトムソン・ロイター(本社:米国ニューヨーク、日本オフィス:東京都港区)は、研究機関の研究力分析力をより高めるための諮問委員会「研究評価ソリューション・アドバイザリーボード」の設立を発表しました。同ボードは、世界の研究コミュニティの中心的存在の大学や資金提供機関の主要メンバーを委員に迎え、InCites®をはじめとするトムソン・ロイターの研究評価ソリューションの今後の展開に必要な指導やアドバイスを仰
以下のリンクより、本文、メニュー、ローカルメニュー、サブメニュー(フッタ)または携帯向け来館案内へジャンプができます。 本文へジャンプメニューへジャンプローカルニューへジャンプサブメニュー(フッタ)へジャンプ 携帯向け来館案内へ 1. 【特集:公開型専門図書館】 公開型専門図書館の現状と課題-各種調査データを中心に- 明治大学文学部 青柳 英治 1. はじめに 専門図書館は、主題、設置母体、利用対象者などの違いによって、さまざまに分類できる。そのため、その定義を行う際にも、(1) 専門主題中心の定義、(2) 設置母体中心の定義、(3) 利用者中心の定義、(4) その他の判定規準を持つ定義、(5) 複数の基準を持つ定義が可能となる1。また、これらのほか、定義には、範囲と機能を含めるものがある。米国図書館協会(以下、「ALA」という)の図書館情報学辞典では専門図書館を次のように定義している。
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