凸版印刷が、ざらつき感や光沢感など、モノの質感を記録・再現する質感表示技術を開発。電子書籍への応用も検討。 凸版印刷は9月10日、ざらつき感や光沢感などの質感を記録・再現する質感表示技術を開発したと発表。 モノの質感を知るための陰影や光沢は、照明や観察する方向によって変化する。しかし従来の撮影データや印刷物では、特定の方向からの照明を当てた被写体を特定の方向から写したものを再現するため、被写体の質感を網羅的に表現できなかった。 今回開発された技術では、被写体に対し、さまざまなな方向から照明を当てた複数の写真を撮影し、得られた入射光と反射光の方向・強度関係を解析、対象物の質感特性をデータ化することで、色・微細な凹凸・光沢特性といった質感情報を再現可能にした。
