■新刊・中古本 共栄の仕組みを模索 −−消費不況の中、業績を伸ばしている 「消費不況だから買い取りや販売が伸びている実感はない。どちらかというと家の中の要らないモノを処分したい、シンプルに生活したいという消費者の新しいトレンドと、1年半前から取り組んでいる集客策がかみ合った。2年前に粗利を追求して買い取り価格を引き下げたり販売価格を引き上げたりした結果、お客さまにそっぽを向かれ大減益に陥った。その時の苦い反省が生きた」 −−対立していた大日本印刷グループや講談社など大手出版3社が出資し大株主になった。共存の取り組みは 「本を読む人が減っている現状は新刊本、中古本双方にとって死活問題だ。手を取り合える分野を見つけることは意義がある。大株主から具体的な提案はまだないが、当社としては現在、2つを提案している。一つが、本の著者に創作活動が活発になるような何らかの利益還元を行いたいことだ。現