日々の疲れをとるにはどうすればいいか。順天堂大学医学部の小林弘幸教授は「平日の仕事や買い物などから帰宅した際の過ごし方が疲労回復を左右する。帰宅後すぐにソファに座るとかえって疲れる」という――。
※本稿は、小林弘幸『自律神経の名医が教える究極の休み方』(宝島社)の一部を再編集したものです。
疲れがたまったときほど動くようにする
一週間の疲れがたまった週末。何もせずに、ほぼ一日中ダラダラと寝て過ごしてしまったなんて経験は多くの人にあるはず。
「疲れているから何もしたくない」「週末ぐらいはゆっくりと朝寝坊したい」という気持ちは、誰しもが持ち合わせているものです。
とはいえ、何もせずにダラダラと過ごしても、「昼間もたっぷり寝たのに、週明けも体がダルい」などと感じて、結局疲れは少しも取れなかったという経験はないでしょうか。
たまった疲れから回復しようと思ったときに、何もせずに寝て過ごすというのは適切な休み方ではないのです。
自律神経のバランスを整えると、疲れからの回復が早まります。交感神経は日中、副交感神経は深夜に活性化のピークを迎えるので、日中に寝て過ごすと自律神経が乱れて疲れが抜けにくくなってしまうのです。