2025年1月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト5をお送りします。マネー部門の第3位は――。
マネー部門では、お金が貯まらない家の特徴を解説した記事が1位に。お片づけ習慣化コンサルタント・西崎彩智さんは「お金の貯まる家か貯まらない家かは、玄関を見ると一目でわかります。ビニール傘など“7つのもの”がある家は要注意」と語ります。税理士の廣岡実さんによる、脱サラしてフリーランスとしてはたらく人々が直面する税負担や年金問題の解説記事が2位に。脱サラ生活を成功するための節税対策を紹介しています。3位はファイナンシャルプランナー・深野康彦さんの解説記事。金利が2%台に上昇する中、賢いお金の貯め方として「1年物の定期預金」の活用を提案しています。1~5位のランキングは以下の通りです。
▼第1位 お金の貯まらない家の「玄関」には決まってある…片付けのプロに聞いた「新年」絶対に撤去すべきもの
▼第2位 DeCoでもNISAでもない…税理士が「脱サラした人は真っ先に加入すべき」という節税効果抜群の制度
▼第3位 「金利2%台」を絶対に逃してはいけない…賢くお金を貯める人がやっている「定期預金の活用方法」
▼第4位 信頼度最低「SNSインフルエンサー」に次ぐワースト2位なのに医師より稼ぐ"年収4000万円超"の職業の名前
▼第5位 こうして私は会社勤めをしながら資産3億円を築いた…投資家がフル活用した「ネットにタダで落ちている情報」
※本稿は、深野康彦『金利で損しない方法、教えてください! 人気FPが教える金利上昇時代の「お金の新ルール」』(扶桑社)の一部を再編集したものです。
「1年物定期」を毎年乗り換える
【ウエノ記者】定期預金っていろんな種類がありますけど、どんなタイプを選んだらいいんですか?
【深野康彦さん】ずばり言います。金利上昇局面では、なるべく金利の高い「1年物定期預金」を選びましょう。それを毎年乗り換えるようにしてください。
【ウエノ】え、そんなに頻繁に変えたほうがいいんですか?
【深野】理由を説明しますね。そもそも定期預金とは、「決められた契約期間内は原則お金を引き出せない代わりに、普通預金よりも高い金利を得られ、預入時の金利が満期まで適用される」という固定金利の商品です。その契約期間も「1年物」「3年物」「5年物」など様々な種類があります。そして、期間によって設定されている金利もバラバラです。
【ウエノ】はい。実際には期間内でも出金(中途解約)できるけど、そのぶん、受け取る金利が減っちゃうんですよね。
金利の波を意識し、ピーク圏を逃さない
【深野】そうです。だから当面使う予定がないお金は普通預金ではなく定期預金に入れておくほうがいい。とはいえ、適当に商品を選んでずっと持っておくだけじゃダメ。定期預金の効果を最大化できる“コツ”があるんです。
【ウエノ】そのコツとは……?(ゴクリ)
【深野】金利上昇局面では“金利の波”を意識することが大切です。金利上昇は数カ月から2年ほど続き、その後に金利のピーク圏が訪れます。定期預金の効果を最大限に享受する方法とは、このピーク圏で「なるべく多くの金額を長い期間で“固定”する」ことなんです。
【ウエノ】ええと、それと1年物の乗り換えがどう関係するんでしょうか?
【深野】一般的に定期預金の金利は原則1週間ごとに見直しされていますが、金利がピーク圏になったときに「すでに定期預金を契約しているから、預けるお金がない」という事態を避けたいのです。