投資=ギャンブル? 日本人はリスクを取らない人が多い
新NISAの制度が始まって1年。その非課税枠を利用して投資を始める人も増えているが、「投資」と聞くと、みんな身構えたり、「難しい、儲けたい、でも、損もしたくない」など、一瞬緊張したりしてしまうのではないだろうか?
金融庁の調査によれば、投資未経験者が投資を行わない理由として多いのは、「余裕資金がないから」(56.7%)、「資産運用に関する知識がないから」(40.4%)、「購入・保有することに不安を感じるから」(26.3%)。多くの人は「投資=ギャンブルだから危険」というマイナスイメージを払拭することができないでいるようだ。
すると行動は二つに分かれる。「リスクをとって儲けたいから株式投資をする」、「損をするのは嫌だから、金利は低くとも、元本保証の銀行預金に資産を預ける」に分かれることになる。
図表1によれば、日本人は圧倒的にリスク回避派ということになる。
もちろん、投資は個人で判断し、自分でリスクを負うものだが、この連載で考えていきたいのは、「投資って、本当にギャンブルなのだろうか?」ということだ。
投資の種類
投資の種類にはどんなものがあるだろうか?
大きく分けて次のようなものがあり、それらのうちの代表的なものを紹介してゆきたい。
1.株式投資
個別株、投資信託、ETF(上場投資信託)など
2.債券投資
国債(日本国債、米国債など)、地方債、社債など
3.不動産投資
現物不動産、REIT(不動産投資信託)など
4.コモディティ(商品)投資
金・銀・プラチナ、原油・天然ガス、農産物など
5.仮想通貨(暗号資産)投資
ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)など
6.デリバティブ(金融派生商品)
FX(外国為替証拠金取引)、先物取引、オプション取引など
7.その他の投資
P2Pレンディング、クラウドファンディング、アート・ワイン投資など