はてなキーワード: 全権委任法とは
婚活とか半生とか、最近書き込んでいる人がいるからちょっと語らせてくれよ。
まあ、身バレ(ないとは思うけど)が怖いのでちょっとぼかして書くから、すこし矛盾があっても見逃してくれや。
俺は、昔はイラストレーターになりたかった。学校に通ったけれど全然売れなくてさ、何にもなれなかった。
だから、右翼的な思想ってのが流行り始めてさ、まあ俺も不甲斐ない自分を誤魔化すために政党とは言えない団体だけど、右翼団体に参加してしまったんだ。
「民族的に優れている。不況は我々の国に入り込んでいる連中のせいだ。」みたいなことを言えば仲間も同調してくれる。居心地が良かった。
イラストレーターになりたかった気持ちはずっと引きずっていたけれども、今でいう承認欲求はこの活動で満たされるようになった。
周りにのせられるように過激な発言を憚らなくなった俺は、だんだん党(党というほどでもないが党と言っていた)の中で第一人者的な存在になってきた。
周りがそう仕向けたというのもあるかもしれない。
乗りに乗ったおれば過激な活動を党としてやっていくようになって、ついに逮捕されちまったんだ。
ネットで調べたら結構名前が出ているからさ、あまり詳しく書かないけど、一応すぐに出所はできたんだ。
まあ、それで党も逆に箔がついてさ、より俺をおだてるようになってきたんだよ。ヤクザと変わんないな。
今思えばあそこで冷静になっていればよかったんだ。
イラストレーターじゃなくても普通にリーマンして、結婚して、子どももうまれたかもしれない。
こういう稼業をやっていると、好いてくれる人も多いけど嫌う人も多い。そして好いてくれる人はただ俺と知り合いだったらメリットがあるかもという目線でしか見ない。
友人なんていない。
ただ、当時の俺はものすごくデカいことをやっている、やっていけるという万能感にあふれていた。
実際そうだった。
ここからは身バレをしないようにするのは難しいので、ギリギリのところまで書くけど、
そして大統領の権限も一緒にもらっちゃって、首相と大統領が一緒になったような地位につくんだよ。
好き勝手一杯やったけれど、国内のことはコントロールできても海外のことはコントロールできない。
弁が立つイラストレーターになりたかった男が、軍事のことなんてわかるはずもないのに、細かいことまで支持したくなってたくさん作戦を失敗させた。
もう、俺の人生は終わりだ。
今は地下壕で、これを書いて人生を振り返っている。
まあ、あとのことは頼んだ。
私は色んな解釈の可能性があるっていうことをずっと言ってるだけで、今まで全ての解釈に可能性があると思って読んでますよ。
あなたが「麻生太郎がナチスに好意的で馬鹿で歴史認識を誤っている」という前提でしか考えてないので色々質問してみただけです。
正当性について語っているのは、民主主義で良い憲法下にあったドイツでもナチス独裁政権が生まれたのを例に出して、同様のことが同じく民主主義の日本でも起こりうるという例えでしょ。
その原因が、この短い発言の中で麻生氏が少なくとも4回は強調している「狂騒・狂乱」です。
あなたもご存じだと思いますが、当時のドイツはヒトラーのメディア戦略のプロパガンダなどで異常な熱狂・狂乱の中にいたのは世間の常識です。
普通「ナチス下のドイツ=静か」とイメージする人ってかなり少数だと思いますよ。
だからナチスのようにならないよう、憲法改正の議論は冷静に落ち着いて吟味すべきと読んだ方が私は自然に思えます。
狂乱の中であれば悪法のナチス憲法でも「みんな良い憲法と納得」してしまいますからね。
あと、麻生氏は後半でメディア批判をしてますけど、これだとヒトラーの手口と真っ向から反対しますよね?
ヒトラーはメディアに騒がせておいて、麻生氏はメディアに騒ぐなと言っているんで、あなたの意見だと完全に矛盾しちゃってますよ。
あなたは麻生氏が憲法改正に意欲的なように解釈してますが、私は相当慎重だという印象を受けましたよ。
このみんなというのは会場に来てる一般聴衆ですよ?憲法改正に意欲的な人がこんなこと言いますかね?
発言全体通して聞きても麻生氏は憲法改正慎重派にしか見えないのですが。
事実、この公演の後、憲法改正推進派から「もっと熱く議論すべき」と批判されてます(笑)。
ナチス憲法という言葉を使ったのは、一般聴衆にも分かりやすいように全権委任法という言葉を避けた可能性があります。
(僕も大勢の前で話すときは専門用語とか堅い言葉を避けて、みんなに伝わりやすい言葉を選びますよ。)
これで麻生氏が無知だと推測するのは、あまりに考えが浅すぎると思います。
あなたはどうしても麻生氏を批判したいがために他の意見は完全にシャットアウトな状態ですね。
色々ご意見ありがとうございます。
まず私の質問に答えてください。
麻生氏が『狂騒・狂乱の中で憲法は変えてはいけない』と前置きした上でヒトラーの例を出した意図は何でしょうか?
考えられるのは
①全権委任法が民主主義においても狂騒の中であれば起こりうる悪い事例として
②全権委任法が狂騒がなく冷静に落ち着いて吟味されて可決された良い事例として
あなたはナチスが(麻生的に)狂騒でないとするならば②ということで宜しいですか?
一般的な感覚として、視聴者に分かりやすい例で良い憲法改正の事例を挙げるときにナチスを挙げますかね?
「ワイマール憲法という進んだ憲法下であっても、そういうことはありうる」と直後にナチスを批判してるように見えますが。
なぜ明確か分かりませんが麻生氏の発言のどこで語られてますか?
「手続きが正当だった」という意味で取れるのは「ヒトラーが政権を取った」点だけにしか語られていませんよね。
その後の全権委任法を可決させたことについて「正当だった」とどこに書いていますか?
「ナチは上手いこと支持を得て通したんだからその方法論は参考になるよな」と本心で言ったとすれば聴衆は笑いますかね?
ナチスが全権委任法を通した方法については私も認識は一緒です。たぶん会場にいた多くの聴衆も一緒です。
ナチスのやり方が問題だらけだと分かってるからこそ成立する、本音とは真逆と分かってるから笑えるブラックジョークじゃないでしょうか?
あなたの解釈の場合全くジョークになっていないので笑えません。
あなたはどうしても麻生氏が歴史認識不足だったことにしたいようですが、この場合、麻生氏が全権委任法が通った背景をしっかり認識している可能性は高いと思います。
麻生氏は5年くらい前にもナチスを批判して騒動になってますから、ナチスを部分的にも肯定的に例えるだろうか?
あなたが朝日新聞の掲載した全文を本当の全文だと思っているならそれが間違いです。
音声の方を聞けば分かりますが、朝日の記事にはその前の重要な発言が抜けています。
朝日の記事の前に麻生氏は「憲法改正を狂騒、狂乱の中で行ってほしくない」と強調しています。
その直後に話し出したのが朝日が掲載している全文です。
つまり「ナチスがナチス憲法(全権委任法のことと思われる)を通した経緯」を「民主主義においても狂騒の中であれば起こりうる悪い事例」として話す以外の意図は何でしょうか?
確かにヒトラーが全権委任法を通した方法は色々問題はありますが、上手い(小賢しい)方法だったと評価している所はあると思います。
それをブラックジョークとして「その手口を学んではどうか」と言った可能性はあります。
あなたの解釈は今回の重要な要素である「狂騒」が全く見えていません。
大層ご自分の解釈に自信があるようですが、これだけ色んな意見が交錯しているのですから、他の意見を全く認めないのは視野が狭いと思われても仕方ありませんよ。
前回、『麻生太郎の某ナチス発言を解読してみた』(http://anond.hatelabo.jp/20130801210220)を書いた者です。
前の日記で、「動画が公開されていないので解釈が割れている」と言いました。
正直、麻生太郎については好きでも嫌いでもないので、前回の解読は国語テスト感覚で楽しくやってました。
(一応、10年以上前ですが高校の模試で現国は偏差値80以上取ったことあります。理系でしたが(笑)。)
前後関係とナチスの歴史から推測して、それなりに自分なりに納得した形で解読したつもりです。
発言全体から見れば「手口に学ぶ」=「(反面教師として)教訓に学ぶ」として捉えないと全体的な整合性が取れません。
しかし音声を聞いて、「あれっ?」となりました。
問題とされたあの「手口に学ぶ」の発言の時に会場から笑いが起きているのです。
私の解釈だと割と真面目な話なので、笑いが起きるのはあまり考えにくいです。
つまり、いわゆる『あの発言はブラックジョークだった』説です。
わざと本音とは逆のことを言って、(会場の聴衆もそれを分かっているので)笑いが起きているという可能性です。
そのあたりの解釈も加えて、これまでの一般的に多い解釈を検証してみましょう。
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①『手口に学ぶ』=『ナチスを見習ってこっそり静かに憲法改正するべき』説
ニュース等でクローズアップされてる「あの手口学んだらどうかね。」の前後の発言だけを聞くとそう読み取れるのも無理はありません。
【矛盾点】
麻生氏は「憲法改正は狂騒の中で決めてほしくない」と前置きした上で、ヒトラーの台頭を例に出し、「憲法はよくても、そういうことはありうる」と指摘してます。
「そういうこと」とは「ヒトラーの台頭」のことですし、「憲法はよくても」に続く発言ですから、ヒトラーは悪い例であることは明らかです。
「例」とは視聴者に分かりやすく説明する時に用いるのが普通ですから、良い例としてヒトラーを出しては意味不明です。
そうすると『ナチスを見習ってこっそり静かに~』という解釈は非常に違和感があります。
また、ワイマール憲法がナチス憲法に変わった経緯で、「だれも気づかないで変わった」と言ってるのに、その直後で「みんないい憲法と、みんな納得して変わった」と言っており、「どっちやねん!」っていう話です。
さらに当時のドイツは不景気や議会への不満で混乱期でしたから、狂騒とは反対の『冷静に慎重に』の例に出すのはおかしいです。
この①の説を主張している人の中には「麻生氏の歴史認識が間違っている」と批判する方も多いですが、その前のヒトラーの台頭の歴史認識は合ってます。
民主主義でヒトラーが選ばれたことを知っていて、全権委任法が可決された当時のドイツの混乱を知らないのは少し違和感があります。
しかもわざわざヒトラーを例に出すということは、それなりに知識に自信が無いとできませんし。
③ブラックジョーク説
今回音声が発表されて有力になった説です。
ただし、「静かに冷静に」の例えがヒトラーなのがおかしいのは①で述べたとおり。
狂騒の例としてヒトラーが使われなくては辻褄が合いません。
麻生氏の発言は憲法改正の話から靖国神社参拝の話へと移ります。
つまりこれは日本の憲法改正の話ではなく、「靖国神社の参拝の仕方として、狂騒にまぎれて憲法改正を行ったヒトラーの手口を学んだらどうか」というブラックジョークです。
(常識的に実際そんなことできるわけありません。)
靖国問題の例えだとすると、その前の「だれも気づかないで変わった」というのは「ドイツ国民が~」ではなく「諸外国が~」という意味に取れます。
したがって、「みんないい憲法と、みんな納得して」の主語は逆に「ドイツ国民」で、「狂騒の中で、あの危険なナチス憲法が良い憲法だと国民みんな勘違いしてしまった」という解釈であれば意味は通ります。
矛盾点というか問題点は、これだとせっかくヒトラーを狂騒の例えとして出したのに、その意味が薄れてしまいます。
非常にややこしいジョークです。
といった感じです。
④『麻生太郎本人は②のつもりで言ったけど聴衆が③だと思って笑ってしまった』説
そのまんまです。
可能性は少ないですが(笑)。
あくまで個人的な感覚ですが、①の説だったら確かに大問題でしょう。
②や④だったら全く問題なく、ただのマスコミの暴走なので騒ぎを大きくしたマスコミはきちんと釈明しないといけないと思います。
今回の騒ぎが誤解であることに間違いはないので大問題ではないと思いますが、政治家がジョークでナチスを使ったことはまずいと思います。
色々書いてみましたが真相はまだ分かりません。
ただ①を信じて疑わない人や冗談に聞こえない人は「麻生太郎はナチスを肯定するような危険思想を持っている」と確信しているということですから、ご自分が危険思想のテロリスト素質を持っていることを疑った方がいいと思います。
http://www.asahi.com/politics/update/0801/TKY201307310772.html
靖国神社の話にしても、静かに参拝すべきなんですよ。騒ぎにするのがおかしいんだって。
静かに、お国のために命を投げ出してくれた人に対して、敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。静かに、きちっとお参りすればいい。
何も、戦争に負けた日だけ行くことはない。いろんな日がある。大祭の日だってある。
8月15日だけに限っていくから、また話が込み入る。日露戦争に勝った日でも行けって。といったおかげで、えらい物議をかもしたこともありますが。
僕は4月28日、昭和27年、その日から、今日は日本が独立した日だからと、靖国神社に連れて行かれた。
それが、初めて靖国神社に参拝した記憶です。それから今日まで、毎年1回、必ず行っていますが、わーわー騒ぎになったのは、いつからですか。
昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。
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憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。
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わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。
ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、私どもは重ねて言いますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。
正直言ってわかりづらい。多分麻生は推敲した文章を読んでいるのではなく、その場その場の空気に合わせて話しているからだろう。
問題発言の前後の文章だが、「憲法は~」の部分まで一貫して”喧騒は好ましくない”のニュアンスだ。
そしてその後の「わーわー」の部分からも”喧騒は好ましくない”のニュアンスであることはバカにだってわかる。
なぜか「憲法は~」の部分だけ”静かにやっちまおうぜ!”というニュアンスに見える。
しかし本当だろうか?
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ワイマール憲法は本当に”静かにやっちまった”のか?
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要約するとこうだ。
1933年1月のヒトラー内閣成立後、ナチスは徹底して政敵である共産党の弾圧を図る。そしてヒトラーは政権基盤を固めるために議会を解散。3月5日に総選挙を行うことを決めた。
そして選挙直前の1933年2月27日、決定的な事件が起こる。
ドイツ国会議事堂放火事件。この放火犯をナチスはコミュニストと決め付ける。
ヒトラーは、「コミュニストの幹部は一人残らず銃殺だ。共産党議員は全員今夜中に吊し首にしてやる。コミュニストの仲間は一人残らず牢にぶち込め。社会民主党員も同じだ!」
ゲーリングはラジオ放送で「共産主義を我々の民族から抹殺することが、私の最も重要な責務である」と述べ、
「(国家社会主義)革命の敵に対しては、テロルの使用が不可欠である」と政府による白色テロを宣言した。
共産主義者は次々と警察によって予防拘禁され、2日後には無政府主義者、社会民主主義者も対象に加えられた。
共産主義者の襲撃が起きるというデマが流され、共産党や民主主義政党の集会はナチス党の突撃隊に襲われ、共産党の指導者を含めた逮捕者や死者も続出した。
選挙期間中に死亡したナチス党員は18人、その他の政党の死者は51人、負傷者は数百人にのぼった。
そして選挙で躍進したナチスはドイツ国家人民党と中央党の協力を得て3分の2の賛成を確保し、全権委任法を成立させた。
この日は1933年3月23日、国会放火事件から一ヶ月も経っていない。
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どこが”静かにやっちまった”んだ?
あの手口学んだらどうかね?も「反面教師として」と考えると発言に一本の筋が通る。
ワイマール憲法は”喧騒の中で”誰も気づかずに変わった。
喧騒の中で、ナチスへの熱狂と、共産党への弾圧の中で変わった。
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”だから喧騒の中で議論するな”
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という事だろ。
「民主主義否定するつもりもありませんが」
もナチスが民主主義の手続きに則って全権委任法を成立させた経緯のことを言ってるにすぎない。
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熱狂と喧騒の中で全権委任法が成立した経緯を批判的に論じている。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2012-03-24/2012032401_05_1.html
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確かに麻生の話はあっちこっちに飛び、全体としてはよくわからない。
取りようによってはどうにでも取れるし、危険な単語も使用している。
しかし、その一部分を利用して、ユダヤ人団体にご注進報道までしやがった。
麻生じゃないが、「日本で騒いでいるんなら、ユダヤ人団体も騒がざるを得ない」
こっちの罪のほうが重いんじゃないか?
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「麻生太郎のナチス発言を国語の受験問題的に分析してみる」とかいうブログがあったが全く的外れにすぎない。かわいそうなくらいに
あくまですごい解釈を披露する遊びだと言う前提で言うけど。
ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。
これは、全権委任法ではなく、首相になるときのことだろう。過半数ではないが、議会で”多数”を握ったからこそ、大統領もやむなく首相にしてくれたわけだ。
そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。
これは、文字通り憲法がよくでもダメな政治家が台頭することはあり得るという意味だろう。そして
憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって(事実上無効化され)、ナチス憲法(法の支配じゃなく”党”の支配になったという意味)に変わっていたんですよ。(弾圧によって反ナチス勢力が活動できなかったせいで、その問題点には)だれも気づかないで変わった。(性急な改憲派は、騒ぎの中で改憲しようとしているけれども、それよりなら弾圧してでも静かななかでやった方がマシだ、だから)あの手口学んだらどうかね(と、考えると急いで改憲することがバカだとわかるだろう?)。
わーわー騒がないで。本当に、みんな(ワイマール憲法は)いい憲法と、みんな納得して、(にも関わらず弾圧など強引な政権掌握の過程で)あの憲法変わっているからね。ぜひ、そういった意味(憲法の硬性は、選挙妨害や議会規則の強引な変更で実質的に無効にされる恐れがあるという意味)で、僕は民主主義(民主的に改憲する余地があること)を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、私どもは重ねて言いますが、喧噪のなかで決めてほしくない(ために、憲法の硬性はできる限り維持すべきである)。
ネトウヨさんは、これ自由に使っていいですよ。
「憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。
わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。」
みんないい憲法と、みんな納得して変わった”あの憲法”はワイマール憲法だよね。
ナチスが全権委任法を成立させる直前の選挙では、国会議事堂放火事件とかで共産党員をほぼ無実の罪で捕まえまくったし、
全権委任法自体は、そのままでは定足数に足りないから欠席の議員を出席したことにできるように議会規則を変えたりしてた気がするんだけど。
もしこれが「喧噪の中」じゃなく「静か」だって、とんでもないことだよね。無理矢理黙らせて憲法変えようってことでしょ?
さまざまな情報が明らかになった今も「麻生太郎はナチスのやり方を肯定してるよ派」や「ナチスは反面教師の例だよ派」等で解釈が割れてます。
それは動画が公開されず、口語の発言を無理矢理文章化したためどっちの意味にも取れるからだと思います。
初めの方に出たニュースがコレ↓
あの手口を学んだらどうか 麻生氏の発言要旨
(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013073102000110.html)
そして発言の全容がコレ↓
(http://www.asahi.com/politics/update/0801/TKY201307310772.html)
(http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0100C_R00C13A8000000/)
これらを元に発言の主旨を紐解いてみましょう。
まず、今回の発言の中で麻生太郎は何度も「喧噪の中で憲法を変えてはいけない」と言ってます。
つまり麻生太郎は「憲法改正は冷静に慎重に行うべきだよ」派ってことが分かります。
よって「ナチスに習って騒がないでこっそり憲法改正すべき」のような解釈は明らかに誤解です。
それを踏まえて見て行きましょう。
(以下引用)
ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。
ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。
ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。
そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。
常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。
ここでは民主主義で憲法がしっかりしているドイツでもナチスの独裁政権が生まれたように、日本も似たような事が起きる可能性を危惧しているのが分かります。
そして問題はその後の発言。
(以下引用)
憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。
だれも気づかないで変わった。
あの手口学んだらどうかね。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E6%A8%A9%E5%A7%94%E4%BB%BB%E6%B3%95)
当時ドイツ国民は戦争と不景気、そして議会への不満に煽られ、絶対的なリーダーを求めていました。
そこへ登場したのがヒトラーさんです。
ヒトラーは国会議事堂放火事件などの混乱を利用し、次々と権力を掌握します。
そして冷静に考えれば国民にとって危険すぎる全権委任法を可決させました。
「だれも気づかないで」というのは、国民が全権委任法の危険性を冷静に十分に吟味することなくヒトラーによって可決されたことを指してると読み取れます。
(「だれも気づかないで」はさすがに大袈裟な表現だと思いますが。)
よって「手口を学ぶ」というのは、この事例を反面教師として学ぶという解釈で間違いないでしょう。
(以下引用)
わーわー騒がないで。
本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。
ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、私どもは重ねて言いますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。
ここも分かりにくいですが、「だれも気づかないで変わった」の流れから推測すると、「あの憲法」というのはワイマール憲法のことで、「ワイマール憲法をみんな良い憲法だと納得してたのにもかかわらずナチス憲法に変わった」という意味に読み取れます。
その後の発言は、「民主主義を否定するつもりはありませんが」が間にきてるのでややこしいですが、つまり民主主義であっても喧噪の中ではナチスのように憲法が改悪される可能性があることを危惧しているのでしょう。
まとめると、
・ドイツのように民主主義がしっかりしてても喧騒の中ではナチスのような憲法の改悪が起こる可能性がある。
これが麻生太郎の主張でしょう。
麻生氏の歴史認識が正しいかについては、すみません、僕も詳しくないので分かりません。
ニュースやネットにはデマや情報の恣意的な歪曲が多くあるので注意が必要ですが、今回は発言の全容が出ても事実が掴みづらいという珍しいケースでした。
情強や情弱という言葉はあまり好きではありませんが、正しい情報を得る力という意味で、それが問われた面白いケースだと思います。
まさか情強の皆さんのことですから、さすがに初めの不確かな情報のニュースの時点で騒ぐような方はいなかったと思いますが(笑)