青春を描いた数々の作品で国民的人気を博した小説家石坂洋次郎(一九〇〇〜八六年)の生誕百二十年を記念し、我孫子市の有志でつくる「懐かしの映画ポスター友の会」(吉沢淳一代表)は、石坂の小説を原作とする映画のポスターを、JR我孫子駅前の案内所アビシルベで一日から展示している。現在も俳優として活躍中の吉永小百合さん、高橋英樹さんら大スターの若き絵姿を楽しめる。 紹介されるポスターは三十八点。代表作で四九〜八八年に、五回にわたって映画化された「青い山脈」は全五作のポスターが出そろった。最初は原節子さん、池部良さん(いずれも故人)、五七年版では宝田明さん、司葉子さんという具合に、各ポスターの記名から、主役をはじめとする出演者、スタッフの変遷がうかがえる。 六三年版の主役を務めた吉永さんは、石坂の小説を基に制作された映画十本以上に出演したという。このうちの九本は浜田光夫さんと共演。六二年版の「若い人」(