【ワシントン=永沢毅、ドバイ=岐部秀光】アフガニスタンの首都カブールの国際空港周辺でおきた自爆テロは27日、犠牲者が米兵13人を含む100人超に拡大した。米同時テロから約20年を経ての惨事は世界がなおテロの脅威に直面している現実を浮き彫りにする。イスラム主義組織タリバンの「勝利」に刺激されたイスラム過激派による国際テロが拡散する懸念もある。(関連記事総合3、国際面に)AP通信は当局者の話として
アメリカのトランプ大統領は、アメリカ軍がシリアで行った軍事作戦の結果、過激派組織IS=イスラミックステートの指導者、バグダディ容疑者が死亡したと発表しました。そのうえで「世界はずっと安全な場所になった」とISの壊滅を政権の優先課題として取り組んできたみずからの成果を強調しました。 発表によりますと、バグダディ容疑者は潜伏先でアメリカ軍に追い詰められてトンネルに逃げ込み、身につけていた爆発物をみずから爆発させて死亡し、現場で行ったDNAの分析によりバグダディ容疑者本人と確認されたということです。 作戦にあたったアメリカ軍の兵士に死者は出なかったということで、トランプ大統領は「バグダディ容疑者は泣き叫び、臆病者のように死んだ。世界はずっと安全な場所になった」と作戦の成果を強調しました。 トランプ大統領としてはウクライナをめぐる疑惑や、シリア北部からのアメリカ軍の撤退決定などで厳しい批判にさらさ
中東のシリアやイラクで大半の支配地域を失った過激派組織「イスラム国」(IS)が、北アフリカのリビアで若者を勧誘する動きを見せている。カダフィ政権崩壊後も回復しない治安の隙を突かれた。隣国エジプトの政府機関の宗務裁定庁は7月末に公表した報告書で、「ISはモスクを使って自らの思想を広めている」と指摘した。 報告書は「6~15歳の若者にジハード(聖戦)の意義を吹き込み、ビデオゲームを与えて戦闘の方法を教えている」「参加を拒んだ若者を裸にして写真を撮り、命令に従うよう仕向けている」――といった動きを列挙した。リビア東部デルナのモスクが中心で、リビア政府に対しても「モスクへの監視を強めるべきだ」などと勧告した。 エジプト宗務裁定庁はイスラムの教えに基づく公式の解釈や勧告を出す。エジプトではスンニ派の最高権威機関のアズハルに次ぐ宗教権威とされる。 編集に携わったハッサン・ム…
シリアのアレッポ出身のバッセルさん(35)は、難民として渡ったフランスでの経験が忘れられない。内戦が続く故郷を逃れ2012年、決死の覚悟でトルコから地中海を渡った。だが待ち受けていたのは厳しい現実だった。「本当に難民なのか?」「過激派の一味ではないのか?」。いわれのない疑いをかけられ、シリアに強制送還された。「同じように受け入れを拒まれた若者の一部は国に送還され、過激派組織のアルカイダや『イ
【ドバイ=岐部秀光】イラク軍が9日、過激派組織「イスラム国」(IS)から北部のモスルを奪還した。ISにとっては資金面からもイメージの面からも大きな打撃で、組織として終わりの始まりを迎えた。だが、対立と憎悪をまき散らした負の遺産はイラクの復興に影を落とす。窮地に追い込まれたISの支持者が各地で、劣勢を巻き返そうとテロを引き起こす懸念も残る。(1面参照)激戦となったモスルの住宅や公共施設は破壊され
【ドバイ=久門武史】過激派組織「イスラム国」(IS)からイラク北部モスルを奪還する作戦が最終局面を迎えつつある。トランプ米大統領は20日、訪米したイラクのアバディ首相とホワイトハウスで初めて会談し、IS掃討に向けた連携を確認。イラク軍の貢献をたたえ「ISは始末しなければならない」と述べた。
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