21世紀のエネルギー安全保障秩序を考える ―― エネルギー市場にもグローバルなルールを2010年1月10日発売号 デビッド・ビクター カリフォルニア大学教授 リンダ・ヨー オックスフォード大学フェロー ■エネルギー安保の乱れと環境への配慮 世界のエネルギーシステムに対する人々の期待はこの10年間で大きく変化した。理由はいくつかある。産油国が過剰生産能力を抱え込み、原油低価格の時代が長く続いた後、2001年を境に、原油その他のエネルギー資源価格が高騰しだし、価格のボラティリティが高まったこと。そして、簡単に開発できる国内資源が十分でないために、主要なエネルギー消費国が、資源保有国からの長く不安定なサプライ・チェーンをつうじた輸入への依存度を高めざるを得なくなったこともその理由だ。 しかも、エネルギー資源価格はこの18カ月間だけをみても大きな変動をみせている。かつてないレベルに高騰した後、ほぼ
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