自工会会長の豊田章男氏が、2021年3月11日の記者会見で日本の自動車輸出が直面することになる「LCA(ライフ・サイクル・アセスメント)」を要因とした危機について熱弁した。 このLCA問題の直撃を受けた場合、日本の基幹産業である自動車産業だけで、70万人から100万人もの雇用が失われかねないと自工会が試算しており、もし現実のものとなれば致命傷となるとされている。 今回は、この危機的状況について、考察・提言をしていきたい。 文/国沢光宏 写真/Adobe Stock、編集部 【画像ギャラリー】今年もどんどん増える? 日本のゼロエミッション車全集 ■日本で生産したクルマが海外で売れなくなる?? LCAとは何ぞや!? 自動車工業会の豊田会長が記者会見で「自動車業界550万人のうちの70万から100万の雇用に影響が出てくる」と訴えた。カーボンニュートラルを正しく理解しないと2030年から始まると言