静岡県浜松市の中心部から車で10分。大通りから少し奥に入った住宅街の中を歩いていると、カラフルで味のある看板が見えてきます。 ここは、障害福祉サービス事業所「アルス・ノヴァ」です。 アルス・ノヴァには、知的障害や精神障害を持つ多くの子どもや成人の方が、放課後の時間を過ごしたり、生活のサポートを受けたりするために通っています。 アルス・ノヴァを訪れると、迎えてくれたのは想像以上に元気で自由な利用者の方たち。 1日中寝ていて全く動かない人。突然、大声で叫びはじめる人。一心不乱に文字を書き続ける人。その隣で大きな音で楽器を打ち鳴らす人。その音を聞きながら、詩を書いている人―― でも、思いのままに過ごす利用者の方の姿以上に、衝撃を受けたことがあります。 それは、一見意味のないように見える利用者の方の行動でも、注意をしたり、止めさせようとしたりするのではなく、その行動を一緒に楽しみ、尊重しようとする