新型肺炎対策本部のトップを押し付けつけられた?李首相(右)と押し付けた?習主席(2018年3月、北京) Jason Lee-Reuters <新型肺炎の被害拡大を防ぐため、共産党政権は対策本部を急きょ設立した。だが、そのメンバー人事は予想外のものだった> 1月25日、中国共産党政治局常務委員会は新型肺炎に関する対策会議を開いた。昨年12月8日に新型肺炎が武漢で発見されて拡散して以来、共産党最高指導部がようやく開いた最初の対策会議なので、その中身が当然注目された。 まず今後の対策について、新華社通信が配信した対策会議の正式発表は冒頭からこう述べる。 「1月25日、中共中央政治局常務委員会は会議を開き、新型肺炎への対策に関する報告を聴取。疫情(疫病情況)の(拡大)防止・コントロール、特に患者の治療についての再研究・再手配・再動員を行なった」 つまり会議は、今後における新型肺炎の拡散防止と治療に