【2006年12月7日 宇宙科学研究本部 はやぶさ】 小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトチームはこう述べた:「『はやぶさ』ももう過去のもの」。彼らは決して「はやぶさ」の地球帰還をあきらめたわけではない。それ以上に、「はやぶさ」がもたらした各方面における前進を止めたくないのだ。世界に先んじて小惑星サンプルリターンを実現するべく、「はやぶさ-2」の開発が計画されている。 一時は通信が断絶し、電力供給や姿勢制御もできなくなっていたJAXA宇宙科学研究本部(ISAS)の小惑星探査機「はやぶさ」。しかし、惑星間航行用のイオンエンジンを姿勢制御に使うなど、さまざまな工夫の甲斐あって、地球帰還へのめどは立ちつつある。2007年2月に小惑星イトカワを離れ、2010年6月に地球へ帰還する予定だ。 最大の目的、人類初の小惑星からのサンプルリターンは、残念ながら「はやぶさ」によって実現される可能性は低い。そ