フリマアプリ最大手のメルカリとニュースアプリのグノシーが、成長痛とも言える課題に直面している。メルカリには事実上の金銭やり取り狙いとみられる出品が続出。マネーロンダリングなどの犯罪につながる恐れがあると、運営元は対処に追われる。ニュースアプリのグノシーは利用者をだましてクリック数を稼ぐ「釣り記事」を防ぐ技術開発に乗り出した。両社のサービスが活況を呈するがゆえに集まるグレーなコンテンツを放置すれば、サービスそのものの信頼性に傷が付きかねない。 「マネーロンダリング目的や法令違反の出品にはサービス開始当初から対処してきたが、今回は我々の想定を越えていた」。こう打ち明けるのは、メルカリで顧客サポート活動を統括する山田和弘執行役員。4月下旬に表面化した、事実上の金銭やり取り狙いとみられる出品のことだ。 メルカリに現金が出品されている――。4月22日、TwitterなどのSNSの投稿をきっかけに、現