前稿の「クリンゴン文庫読書ノート(2)」で私は,「石井議員の構造改革・平成維新と小泉の改革は似てもって非なるものである.その違いをもっとも先鋭に理解していたのはもちろん小泉自身に他ならない.ある意味で石井議員は小泉首相のライバルであり,不倶戴天の敵であったかもしれない.」と書いた.<Speak Easy 社会>の真名さんはこのエントリにコメントを付けて,石井議員の立ち位置と大政奉還前の最後の幕府勘定奉行小栗上野介の置かれたポジションの類似を暗に指摘された.明治維新政府が実際に行った改革は実はすべて小栗上野介忠順のアイディアないしプランニングのパクリであった!→参照記事 これについて大隈重信候は後に,「小栗上野介は謀殺される運命にあった。なぜなら、明治政府の近代化政策は、そっくり小栗のそれを模倣したものだから。」と、語ったと言われている.これをコンテキストに沿って書き換えれば,「石井紘基は謀
