いじめ問題が全国的に深刻化する中、千葉法務局(千葉市中央区)が続けてきた、子どもに手紙で悩みを専門家に相談してもらう「SOSミニレター」の利用が急増している。開始当初の二〇〇六年度は三百八十三通だったが、一〇年度から利用が年間千通を超え、昨年度は最多の千百十二通だった。手紙には「同級生から殴られる」「死んでしまえと言われ死にたくなった」と助けを求める子どもの悲鳴がつづられている。 SOSミニレターは、家族や友人の目を気にせずに小中学生の悩みを打ち明けてもらおうと、法務省が〇六年度から導入し、千葉でも始まった。全国の小中学校に切手不要の封筒付き便せんを配り、児童や生徒が悩みを書いて送ると各地域の法務局に届く。法相の委嘱を受けた委員が電話か手紙か、子どもに選んでもらった方法で返信する。