人口9600万人の国ながら新型コロナウイルスの感染者はわずか355人(6月末時点)で死者は0人――。ベトナムの対策が世界の注目を集めている。その理由を探ると、巧みなデジタル活用の実態があった。ベトナムのIT(情報技術)産業は日本企業のシステム開発を請け負って成長してきた。「教え子」から日本が学ぶべき点は多そうだ。あなたの感染確率は最大24%です――。ベトナムの人々が使うスマートフォンアプリには
大手IT企業「グーグル」の研究者などのチームは、次世代のコンピューターとして注目される量子コンピューターが、従来のコンピューターをはるかに上回る性能を持つことを実証したとする論文を発表し、複雑な計算が必要とされる医薬品の合成や、経済・金融分野への応用など、実用化に向けた期待が高まっています。 アメリカの大手IT企業「グーグル」などの研究チームは、23日付けのイギリスの科学雑誌、「ネイチャー」に、量子コンピューターについての論文を掲載しました。 それによりますと、実験用に開発したプロセッサーを使って、乱数を生成する問題を計算させたところ、従来のコンピューターではおよそ1万年かかるという結果が出ましたが、量子コンピューターは3分20秒で計算を終わらせたということです。 量子コンピューターは、理論的には従来のコンピューターでは不可能な計算ができるとされていましたが、実証されたのは今回の研究が初め
(今回から河本の実験室の記事は、こっちに書くことにしました。そのうち過去記事も移転します。) "AR Sensor"というアプリを作りました。 データをARで投影することで、普通は見えない日常の中の様々な空間データを見えるようにするツールです。 例えばこんなふうに、Wifiルーターから出てくる電波の立体的な強弱を見ることができます(緑は電波が強いところ、赤は電波が弱いところ): AR Sensorで見るWifiルーターの上の電波強度 なんでこんなの作ったの? もともとは「週一ぐらいでどこからともなく流れてくる排水口の臭いのもとを突き止めたい」という家庭的な悩みを解決するためにこのツールを作りました。臭いの空間分布を可視化できれば、臭いの元がすぐに見つけられるんじゃないかと。 使っているうちにWifiや磁場などのスマホで測れる様々なデータに応用すると便利+教育的であることに気づいて、汎用的な
今年のCEATECで注目を集めているブースの1つに全自動洗濯物折りたたみ機「laundroid」(ランドロイド)を披露したセブンドリーマーズがあります。初日の朝に行われた発表会には、全く新しい家電のお披露目に立ち会おうと90人以上の報道関係者が集まりました。 ランドロイドは、画像解析技術とロボティクス技術を駆使した次世代のプレミアム家電。製品では最大で40枚の洗濯物を一度に投入でき、1枚あたり5分から10分、40枚を3~6時間で折りたためるようになるといいます。 この40枚という数字は、両親と子ども2人という一般的な4人家族が4.5キロ洗濯機で一度に洗う量に相当します。またランドロイドの中段には4つの収納スペースが設けられていて、畳んだ衣類は種類ごと、あるいは家族ごとに分類して収納されます。あとはタンスなどに運ぶだけ。毎日の家事に追われるお母さんたちには強い味方となることでしょう。 「4人
記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 最近の先進的な農業は、工業技術をふんだんに取り入れている。先端のIT技術を活用した精密農業、あるいはスマート農業と言われるやり方が開発され、普及しつつある。 例えば、各種センサーを搭載した装置を農地に設置することで、遠隔から24時間農地の状況を監視することができる。また一片の農地でも土中の栄養分にバラツキがあるが、農地を細かく分けて必要な部分に必要な量だけの肥料を投入すれば、無駄なコストを節約することができる。 さらに、GPSにより得られた葉の色の情報から作物の生育状況を判断し、最も良い状態のときに収穫することが可能になる。つまり、コストダウンと高品質化により所得を向上させることが可能となるのである。農業分野でもイノベーションには目覚ましいものがある。 具体的には、GPSを活用
パナソニックが見据える2020年の一端が、東京・有明にあるパナソニックセンター東京内の「Wonder Life-BOX」で提案されている。2020年以降の未来のくらしをイメージして作られたWonder Life-BOXでは、宅配便を24時間適温で受取り、保管ができ、センサによる温度管理で、暑ければ冷房、寒ければ暖房、花粉が飛んでいればエアシャワーが作動する。“パートナー”と呼ばれるキャラクターが宅配ピザの注文や料理のレシピ検索といった様々な場面で、暮らしをサポートしてくれる。 こんな夢のような未来の生活空間を、パナソニックは最先端の技術と現行の製品で実現した。未来の住宅、家電、街づくりはどう便利になっていくのか。パナソニックが考える2020年以降の未来の豊かな暮らしを、パナソニックセンター東京展示課課長の平木政春氏に聞いた。 2020年以降の未来の暮らしを考える --Wonder Life
オリィ研究所のプロダクトは、人々の社会参加を妨げている課題を克服するためのツールです。テクノロジーによって「できない」を「できる」に変換し、社会そのものの可能性を拡張していきます。 分身ロボットOriHime 距離を乗り越え、社会に参加したい人の為の 分身ロボットOriHimeです。 どこにいても、スマホやPCで簡単に遠隔操作、 “そこに居る”という実感と体験を提供します。 詳しく見る 意思伝達装置OriHime eye + Switch OriHime eye + Switch(オリヒメアイプラススイッチ)は、眼や指先しか動かせない重度肢体不自由患者のための意思伝達装置です。透明文字盤をデジタル化したシンプルな操作方法で、PC操作をスムーズに行えます。 詳しく見る
テクノロジーとはなにか? 私たちはどのように接するすべきなのか?――米ワイアード誌の創刊編集長であり、デジタル文化を1980年代から見据えていた著述家、ヴィジョナリーのケヴィン・ケリーさん。著書『テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?』(服部桂訳)出版に合わせて来日したケリーさんに、テクノロジーの行方と、この30年のメディア環境の変化について、話を聞いた。 ●「巨大な脳」としてのテクニウム ケリーさんは、10日に虎ノ門ヒルズで開かれた『ワイアード』日本版のカンファレンス「未来の都市を考える TOKYOを再インストールせよ」で、「都市はテクノロジーである」と題して、『テクニウム』で描くテクノロジーの〝生態系〟を紹介した。 生物標本は、それまでバラバラなコレクションとして扱われていた。そこに理論はなかった。チャールズ・ダーウィンが登場し、それらが実は互いにつながり、関連しているのだとい
SF映画の中では、壁の向こうを透視する超能力者が登場する。しかし、そんな奇想天外な能力は、まさにSFだけのもの……と思っているかもしれない。 Massachusetts Institute of Technology(MIT)のComputer Science and Artificial intelligence Laboratory (CSAIL)に所属する研究開発チームWireless Centreでは、「Multi-Person Motion Tracking」の研究開発をおこなっている。電気工学、コンピューター科学の教授Dina Katabi氏を中心とするチームでは、ワイヤレスシグナルを用いて、人々の動きをモニターするシステムを開発中だ。 人が壁や閉じたドアの向こうにいたとしても、動きを追跡することができるという、まるで透視能力のような技術である。さらに、人の鼓動や呼吸をモニター
これで収穫作業は楽々――。福井県あわら市のサツマイモ農場で、収穫作業の負担を軽くする農業用電動アシストスーツの実証試験があった。装着した作業員がブランド芋「とみつ金時」を詰めた約30キロのコンテナを軽々と持ち上げては、軽トラックに積んだ。 電動スーツは重さ約8キロで、センサーが体の動きを感知して上半身や足の動きをサポートする仕組みだ。重い荷物を持ち上げる際に約15キロの力で太ももなどを押し、腰の回転も助けてトラックの荷台に積み込む作業を楽にする。 このスーツは、パナソニックの社内ベンチャー企業「アクティブリンク」(奈良市)と福井県内の2農業生産法人が設立した「福井アグリアシスト」(福井県越前市)が開発を進めている。4月に農林水産省の「先端モデル農業確立実証事業」に選ばれ、来年度中の販売を目指す。 スーツを試着して作業した吉村… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいた
1年前、物理学者のダニエル・ゴールドマンからビデオが送られてきた。砂をかき分けて進む骨格だけの模型を撮影したもので、タイトルは「世界初のカメの赤ちゃんロボット」。 ゴールドマンは、ジョージア・ウミガメセンターの協力でこのロボットを製作。目的は、ウミガメが前足を使って進むメカニズムを調べるためだった。 もっともこの研究には別の目的がある。開発資金の一部を出したのは、米陸軍研究所のマイクロ自律システム・技術(MAST)連合。世界初のカメの赤ちゃんロボットの子孫は、米軍で活躍するかもしれない。 MASTは08年以降、生物の動きを模倣した小型ロボットの開発研究に年間約700万ドルを投じている。例えばカリフォルニア大学バークレー校のロバート・フィアリング教授はその資金で、多足型の超小型ロボットを研究。尾を利用して急旋回できるテイルローチや、回転する3本の足で動き回る1STARなどがあり、大きさはどれ
人間の脳全体構造における知的情報処理をカバーできる全脳型AIアーキテクチャを工学的に実現できれば、人間レベル、さらにそれ以上の人工知能が実現可能になります。これは人類社会に対して、莫大な富と利益をもたらすことが予見されます。例えば、検索や広告、自動翻訳や対話技術、自動運転やロボット、そして金融や経済、政治や社会など、幅広い分野に大きな影響を与えるでしょう。 私たちは、この目的のためには、神経科学や認知科学等の知見を参考としながら、機能的に分化した脳の各器官をできるだけ単純な機械学習器として解釈し、それら機械学習器を統合したアーキテクチャを構築することが近道であると考えています。 従来において、こうした試みは容易ではないと考えられてきましたが、状況は変わりつつあります。すでに、神経科学分野での知見の蓄積と、計算機速度の向上を背景に、様々な粒度により脳全体の情報処理を再現/理解しようとする動き
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