「震災による死」に人々はどう向き合い、感じてきたか。この春に卒業する東北学院大の社会学のゼミ生たちがフィールドワークを重ねて、卒論を書いた。工藤優花(ゆか)さん(22)は、宮城県石巻市のタクシー運転手たちが体験した「幽霊現象」をテーマに選んだ。 50代の運転手は工藤さんに、こう打ち明けた。 震災後の初夏。季節外れのコート姿の女性が、石巻駅近くで乗り込み「南浜まで」と告げた。「あそこはほとんど更地ですが構いませんか」と尋ねると、「私は死んだのですか」と震える声で答えた。驚いて後部座席に目を向けると、誰も座っていなかった。 別の40代の運転手。 やはり8月なのに厚手のコートを着た、20代の男性客だった。バックミラーを見ると、まっすぐ前を指さしている。繰り返し行き先を聞くと「日和山」とひと言。到着した時には、もう姿はなかった。 工藤さんは3年生の1年間、毎週石巻に通い、客待ちの運転手をつかまえて
東京電力福島第一原子力発電所の事故から4年半、鹿児島県にある川内原発の再稼働から1か月余りがたちました。全国の原発では運転停止が続くなか、最前線で安全を担う運転員のうち運転経験が全くない人が20%、5人に1人を超え、大きな課題となっていることが分かりました。 この中で、先月末の時点で運転員のうち、原発を運転した経験がない人がどれぐらいいるか尋ねたところ、平均でおよそ22%、5人に1人を超えていました。発電所ごとに見ますと、先月、再稼働した鹿児島県の川内原発がおよそ40%と最も高く、島根県の島根原発がおよそ37%、愛媛県の伊方原発がおよそ33%、佐賀県の玄海原発がおよそ30%などとなっていて、電力各社では原因として原発停止後に入社した運転員が増えていることを挙げています。 原発は運転の手順書だけでも数千ページに及び、最前線で安全を担う運転員は核燃料や放射線の知識のほか、電気や機械、化学など総
スマートエネルギー都市の推進に向けた補助事業開始のお知らせ 平成27年9月16日 環境局 公益財団法人東京都環境公社 「低炭素」・「快適性」・「防災力」を兼ね備えたスマートエネルギー都市の実現に向けて、以下の2つの補助事業を開始します。 ガスコージェネレーションシステム及び熱電融通インフラの導入に対する支援(スマートエネルギーエリア形成推進事業) 東京都では、ガスコージェネレーションシステム(以下「CGS」という。)及び熱電融通インフラ(熱導管・送電線等)に対する補助事業を開始します。 補助対象機器 災害時等に系統電力が途絶えた場合において、自立運転が可能なCGS(50キロワット以上) CGSからの熱又は電気を建物間で融通可能にする熱電融通インフラ 補助対象事業者 補助対象機器を都内に導入する開発事業者等 補助額(補助率) 【CGSと熱電融通インフラを併せて導入する場合】 CGSの設置に要
大規模な洪水に見舞われた茨城県常総市では、発生から11日経った21日も、1300人の市民が市内外の避難所で生活を続けている。水道は21日夜になって、市内全域で復旧したが元の生活に戻れる見通しは立たない。障害のある人や、自閉症の人がいる家族は不自由な毎日を強いられている。 石下(いしげ)総合体育館で避難生活を続ける斎藤哲雄さん(66)は文字が認識できない「視覚失認」という障害があり、妻の純子さん(61)は全盲だ。 洪水が発生した日、2人は自宅2階に取り残され、ヘリで救助された。視覚障害者が使う白杖(はくじょう)は、つり上げられる際、置いていかざるを得なかった。2日後にボランティアの車で白杖や、時刻を音で知らせる腕時計を取りに行けたが、周囲に人が多い中で動きづらい状況が続く。 避難所でラジオをつけたままにもできず、被害状況や復旧の情報は、新聞を読んでもらったり、人に聴いたりして得た。「耳からの
東京都は、駒沢オリンピック公園(世田谷区)内で飲食店(レストラン・カフェ)の設置・運営を行う事業者の公募を開始した。平常時は、飲食サービスを提供し、大規模災害が発生した際は、公園協会が防災施設に転用して、帰宅困難者への対応や地域住民の支援を行う。募集要項配布は6月9日まで。 2015年3月に改定した都の「パークマネジメントマスタープラン」(関連記事)に基づくもので、新たなにぎわい創出や防災機能の強化など公園の多機能利用を進める。事業者は公益財団法人東京都公園協会の共同事業者として、建物の設計、建築、飲食店運営の費用を負担。公園協会は、防災備品の充電設備や非常用発電設備の維持管理、災害時の帰宅困難者対応などを担当する。店舗デザイン・建築から運営までを行う民間事業者を公募するのは都立公園では初めて。 出店場所は、同公園西門付近のアスファルト舗装の広場(実測342.88m2)または第二駐車場(実
広島県広島市における土砂災害に対する被災地支援募金のご報告 広島県広島市における土砂災害に対する被災地支援募金への多大なるご理解、ご協力を頂き、誠に有難うございました。 2014年8月30日の『Perfume 5th Tour 2014「ぐるんぐるん」』札幌公演より、各会場にて募金箱を設置し、 「広島市8・20豪雨災害義援金」のご協力のお願いをしておりました、被災地支援募金ですが、 皆様のあたたかいご支援により、合計「¥9,131,721-」の義援金を集めることができました。 皆様からお預かりした義援金に、Perfume所属事務所である株式会社アミューズからの義援金「¥1,000,000-」を加え、 合わせて『¥10,131,721-』を「広島市8・20豪雨災害義援金」へ寄付させて頂きます。 この義援金は、広島県広島市「広島市8・20豪雨災害義援金」から、被災者の皆様へ配分されます。 また
原子力規制委員会の田中俊一委員長は1日の定例会見で、九州電力川内原発(鹿児島県)の噴火対策をめぐり「正確な予知は不可能」などとする火山学者らの批判に対し「天災地変がいつ起こるか分からないので、社会的活動を全てやめろという話は(認識に)ギャップがある。そういう感覚では、われわれの仕事はできない」と反論した。 田中氏は予測が難しく、多くの犠牲者が出た御嶽山噴火を例に「学者はすぐシュリンク(萎縮)する。巨大噴火の研究を進展させないといけないが、非常に社会的影響が大きいので(学者は)自覚を持ってほしい」と指摘した。 その上で「基礎的研究をする学者は社会的視点をあまり意識しないが、ギャップを埋められるよう努力することが大事だ」と述べた。 川内原発周辺には過去に巨大噴火を起こした火山(カルデラ)が集中。九電は近い将来の「巨大噴火の危険は十分低い」とし、規制委も認めた。 火山で何らかの異常を検知した場合
長野、岐阜両県境の御嶽山(おんたけさん)の噴火で、死亡が確認された12人中、少なくとも9人の死因が、噴石が直撃したことによる多発性外傷だったことが分かった。 死亡確認に当たった複数の医師が30日、読売新聞の取材に対して明らかにし、他の3人についても外傷に起因する死だった可能性が高いとしている。12人が見つかった山頂付近には大小の噴石が確認されており、噴火の猛威が改めて浮き彫りになった。 27日に発生した今回の噴火災害では、山頂付近で翌28日に4人、29日に8人が心肺停止の状態で収容され、それぞれ死亡が確認された。 死因を調べた医師らによると、体の多くにアザや切り傷が多数あり、噴石が頭部を直撃していたり、体の一部が激しく損傷していたりしたケースもあった。噴石の大きさは10~20センチ程度が多いと推測されるという。 軽度のやけどの痕跡がある人もいたが、死因に直結するものではなかった。外傷が比較
平成26年9月27日御嶽山噴火に関する情報 御嶽山噴火災害犠牲者追悼式 知事追悼の辞【平成27年9月27日(日曜日)】 本日ここに、多数の御遺族並びに御来賓各位の御列席を得て、御嶽山噴火災害犠牲者追悼式が執り行われるに当たり、長野県を代表して、謹んで追悼の言葉を申し上げます。 昨年9月27日の御嶽山の噴火から1年が過ぎようとしています。 この噴火災害では、58名もの貴い命が失われ、今なお5名の方々の行方がわかっておりません。 お亡くなりになられた方々の無念を思うと、紡ぐ言葉も見つかりません。亡くなられた方々の御霊に対し、ここに謹んで哀悼の意を表し、御冥福をお祈り申し上げます。また、最愛の御家族、御親戚、或いは御友人を亡くされた御遺族の皆様が深い悲しみの中にありますことに対し、謹んで心からお悔やみを申し上げます。 さらには、噴石などで負傷された方々など被災されました全ての皆様に心よりお見舞い
2014年の御嶽山(おんたけさん)噴火は、2014年(平成26年)9月27日11時52分(日本時間)[3][4][注 1]に発生した長野県と岐阜県の県境に位置する御嶽山(標高3,067メートル)の火山噴火災害である[3]。噴火警戒レベル1(平常[注 2])の段階で噴火したことなどの様々な要因(後述)により火口付近に居合わせた登山者ら58名が死亡、行方不明5人、日本における戦後最悪の火山災害でもあった[2][5]。 山頂の南西、地獄谷付近の地下にあった熱水溜まりが何らかの原因で過熱(あるいは減圧)したことにより急膨張した結果、突沸し噴出に至った[6]。山頂付近で噴火に遭遇し生還した登山者によれば、「最初の噴出は岩がぶつかるような音で始まり、爆発音はなかった」との証言がある[7]。防災科学技術研究所V-net観測点(田の原上:ONTA・田の原:ONTN)の空振計では、6ヘルツ以下の空振を観測し
長野と岐阜の県境にある御嶽山の噴火で、警察や自衛隊などは山頂付近で救助活動を進めた結果、心肺停止になっている31人の登山者らを確認し、このうち4人を順次ふもとに搬送しています。 警察や自衛隊は28日の救助活動を中断し、29日再開することにしています。 御嶽山の噴火で、警察や消防それに自衛隊は、合わせて550人の態勢で山頂付近で救助活動を進めました。 その結果、警察によりますと、救助に入った警察官などが、山頂付近の登山道や山小屋の周辺で心肺停止になっている31人の登山者らを確認しました。 このうち、4人については、午後6時すぎから順次山のふもとにある小学校だった校舎に搬送しています。 ほかの人たちについては、どのように搬送するか検討するとしています。 警察や自衛隊は硫黄の臭いが強いことなどから、救助活動を中断し、29日再開することにしています。警察などは、ほかにも安否の確認ができない人がいな
2011年3月12日。東日本大震災による巨大津波の影響で、福島第一原発の一号機が水素爆発を起こしたちょうどその時。実は第一原発から直線距離にして、わずか12キロしか離れていない福島第二原発も、第一原発と同様の危機に直面していました。
13日午前5時33分ごろ、兵庫県の淡路島で震度6弱の地震があった。気象庁によると、震源地は淡路島付近で震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・0と推定される。関西一円で強い揺れを観測し、兵庫、大阪など5府県で15人以上が重軽傷を負った。交通機関が大きく乱れた。気象庁は今後の余震活動に注意を呼びかけているが、特に心配なのが活断層などへの影響。専門家は、東海地方や関東にも大きな被害をもたらすM9級の南海トラフ巨大地震を誘発する危険もあるとみている。 兵庫県で震度6弱以上を観測したのは、1995年1月17日午前5時46分に発生した阪神・淡路大震災(M7・3、最大震度7)以降、初めて。あの日と同じ明け方の強烈な揺れで、18年前の悪夢がよみがえった。 兵庫や大阪の各地の警察、消防などによると、物の落下や転倒、建物の倒壊などで複数のけが人が出たとの通報があった。堺市美原区の住宅
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く