中国・北京では19日、3万人が参加して国際マラソン大会が開かれ、深刻な大気汚染を理由に出場を取りやめたり途中で棄権したりする人が相次ぎました。 中国では北部を中心に18日から深刻な大気汚染に見舞われており、首都・北京では19日、大気汚染物質PM2.5の24時間の平均濃度が1立方メートル当たり400マイクログラムを超え、WHO=世界保健機関の指針の16倍に達しました。 こうしたなか、北京の中心部で「北京国際マラソン」が行われ、海外からの招待選手のほか、国内外の市民ランナーなど合わせて3万人が、白っぽくかすみがかった天安門広場などを走り抜けました。参加者の中には健康への影響を心配してマスクを着用したまま走る人の姿が目立ったほか、中国メディアによりますと、出場を取りやめたり途中で棄権したりする人も相次いだということです。 ランナーの男性は「ふだんならこんな天気では誰も走ろうとは思わないが、大会が
地球温暖化が進むなか、温室効果ガスの排出を電力会社などに削減させるための公害調停を行うよう、国の公害等調整委員会に弁護士のグループが求めていた裁判で、東京地方裁判所は「温暖化は法律で定める『公害』に当たらない」と判断して訴えを退けました。 この裁判は地球温暖化問題に関心のある弁護士のグループが、温室効果ガスである二酸化炭素の排出を国内のすべての電力会社などに削減させるよう、国の公害等調整委員会に公害調停を求めていたものです。 弁護士グループは当初、原告に温暖化で生存が脅かされているホッキョクグマを加えましたが、原告に適さないとして裁判から除かれたため、その後は温暖化に伴う海面上昇で、国全体が海に沈んでしまうおそれがある南太平洋の島国ツバルの国民を加えて公害調停の必要性を訴えていました。 10日の判決で、東京地方裁判所の八木一洋裁判長は「公害調停の対象となる『公害』は環境基本法で大気汚染や土
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6月13日、中国国営通信社「新華社」の国際部が運営する、微博(マイクロブログ)”で国際ニュースを報じる「新国際」は、2012年3月発行の米国誌「移民と難民研究(Journal of Immigrant Refugee Studies)」(第10巻、2012年第1号)の131~137ページに掲載された研究論文「ニューヨーク市の健康診査と栄養調査の結果報告に基づく中国からニューヨーク市へ来た移民の健康」を引用して次のように報じた。 他のアジア地区からの移民に比べ44%高い鉛濃度 中国からニューヨーク市に来た移民の血液中に含まれる鉛、カドミウム、水銀の量はその他アジア地区からの移民に比べて高い。例えば鉛は44%高い。研究論文は、この状況は憂慮すべきものだが、いくつかの措置を講ずることにより、その先行きは恐ろしいものではないとしている。 折しも、中国では5月に広東省でカドミウム汚染米が市場に流入し
気象庁は9日、中国大陸から飛来する黄砂が10日にも、全国の広い範囲で観測される恐れがあると発表した。黄砂が日本列島をすっぽりと覆うのは今年初めてという。 同庁によると、黄砂は10日午前には列島全域に飛来。西日本のほか、東北の一部や南西諸島など、濃いところで視界が10~7キロに悪化する可能性がある。 今回の黄砂は、中国大陸内陸部のゴビ砂漠で強風によって巻き上げられた砂とみられる。黄砂が日本列島を包み込むケースは「年に数回ある」(同庁担当者)が、今年はこれまでなかった。 視界が10キロ未満になると風景がぼんやりとかすみ、5キロ未満になると車や洗濯物への付着が目立ち始めるといい、同庁は「予測より飛来量が多くなることもあり、最新の情報を確認するようにしてほしい」としている。 また、健康被害が心配される中国発の微小粒子状物質「PM2・5」は、黄砂と結びつくことで、より遠くまで飛来しやすくなるメカニズ
スモッグで視界が遮られたニューデリー市街=2月上旬、五十嵐誠撮影大気汚染「国別ランキング」 中国で問題となっている微小粒子状物質「PM2・5」などによる大気汚染は、アジアや中東、アフリカといった地域の国々でも深刻な状況にある。経済優先で排ガス対策が後回しになりがちな国が多く、対策が急がれている。 ■PM2・5は高濃度 ニューデリー市の公立病院のぜんそく専門外来では、小さな子を連れた母親が列をつくっていた。 ハーシュ・ダニ君(7)は4年ほど前に呼吸が苦しくなり、ぜんそくと診断された。通院と薬が欠かせない。母親のマムタさん(27)は「原因はわからないが、大気汚染のせいかも知れない」と話す。 政府の2008年の調査では、肺の機能が不十分とされた子どもの割合は43・5%で、地方の25・7%を大きく上回る。同病院の呼吸器科医は「子どもの呼吸器疾患は増えており、汚染が要因の一つであることは間違
PM2.5予測情報の提供を維持するために寄附を募集しています(Web申込可) → ご案内 Yahoo!ニュース エキスパート「大気汚染と気候変動 科学的解説」 各地の予測 今日・明日 週間 予測動画 PM2.5 東アジア アジア広域 黄砂 東アジア アジア広域 高画質版へ アジア予測 (在留邦人向け) 今日・明日 週間 このページのPM2.5予測・黄砂予測は数値モデル SPRINTARS を使用したシミュレーションにより行われています。 このページの情報は,地表付近から高度約200mまでの平均質量濃度から算出しています。シミュレーションは水平方向約35kmの格子点間隔で行われているため,それ以下のエアロゾル濃度の変動は予測されていません。各地方全般の高濃度や他の地方・国からの越境汚染が予測されています。 携帯電話用URLをメール送信する 【注意】 このホームページは,SPRINTARS開発
2021年03月22日01時〜2021年03月29日09時の濃度分布図および測定データがご覧になれます。 過去7日間の測定データは測定局一覧からご覧下さい。
深刻な中国の大気汚染が報じられ、越境汚染への関心が高まっている。西よりの風が強くなる春先以降は大陸から黄砂が飛んでくるようになる。汚染物質を付着して飛来するケースも多く、子どものぜんそくやアレルギーが悪化し、脳梗塞の引き金になると指摘する専門家もいる。これといった対策はなく、花粉症のように日ごろから吸い込まないよう注意するしかない。中央アジアのタクラマカン砂漠やゴビ砂漠、黄土高原では、春先に強
中華圏では1年の始まりというと旧正月・春節だ。みな長期の休みをとり、民族大移動よろしく一斉に故郷にもどり、除夕(大みそか)に勢大に爆竹・花火を上げる。大きな音と光で、邪悪を払う伝統行事だが、例年けが人が出て火事が何件か起きるほど激しいものである。2013年の春節除夕は2月9日。今年もユーストリームなどで、東京にいながらして各地の爆竹花火の様子がリアルタイムで見ることができた。 だが現地の人から聞いた話では今年の花火は例年よりはおとなし目だったそうだ。翌日の新聞によると、北京で打ち上げられた花火は昨年より4割減ったそうだ。2012年の春節花火が前年より3割減だと報じられたが、この時は中国経済の減速の証だと言われていた。今年の花火4割減は、経済的要因というよりは、言うまでもなく大気汚染が原因だろう。 今年の中国中東部は異常寒波が襲い、大気の環流が例年と違うために各地でかなりひどいスモッグ現象が
米大使館の基準でPM2・5の指標が「危険」レベルを超え、日本人学校では粉じん防止の時にも使われるマスク「N95」を着用する小学生もいた=21日、北京、奥寺淳撮影 【北京=奥寺淳】中国・北京の日本人学校が21日、子どもたちの健康被害が懸念される大気汚染について保護者向けの説明会を開いた。日本大使館の平野加容子医務官は北京の状況を、「(公害が深刻だった)1970年頃の川崎や大阪よりも悪い」と説明し、企業の駐在員や家族への対策が必要だと指摘した。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料登録で気軽にお試し! サービスのご紹介は こちら 関連リンク日本製の空気清浄機、中国で大人気 6万円以上の高級機(2/16)PM2.5マスク、注文殺到 中国大気汚染で愛知の業者(2/11)中国大気汚染、医師団を北京へ 日本人に問診や健康相談(2/
【佐々木英輔】中国の大気汚染で問題化している微小粒子状物質PM2・5にからみ、日本癌学会など18学会でつくる学術グループがPM2・5を含むたばこの煙の対策を訴えている。喫煙可能な飲食店などの濃度は北京と同レベルで、日本国内では屋外よりも受動喫煙対策の不十分な屋内が深刻としている。 PM2・5は直径2・5マイクロメートル以下の粒子。肺に入り込むことによる健康影響が懸念されている。 22日、記者会見した禁煙推進学術ネットワーク(委員長、藤原久義・兵庫県立尼崎病院長)によると、福岡市の喫煙可能な喫茶店での測定結果は常に1立方メートルあたり300マイクログラムを超え、平均371マイクログラム。横浜市のカフェの喫煙席も200〜700マイクログラムだった。日本の1日平均の環境基準である35マイクログラムを大きく上回り、中国の屋外と同様の濃度を記録した。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには
PM2.5濃度(日平均)の分布 【山本智之】中国で大気汚染を引き起こし、日本への影響が心配される微小粒子状物質(PM2・5)について、国立環境研究所(茨城県つくば市)は21日、全国の観測値の分析結果を発表した。1月の多い日には大気測定局の3割で環境基準値を超えた。 西日本で濃度が上昇しており、中国からの越境汚染が影響した可能性が高いとしている。ただ、影響の少ない関東や東海などで高い日もあり、都市で発生した汚染と越境汚染が複合した可能性もあるという。 PM2・5は直径2・5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下の粒子。肺の奥深くに入り呼吸器や循環器系などの病気のリスクが高まるとされる。日平均の環境基準値は1立方メートルあたり35マイクログラム。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料登録で気軽にお試し! サー
マスクにメッシュフィルターを縫い付ける従業員=8日、愛知県豊橋市、細川卓撮影 【細川卓】中国の大気汚染が深刻化する中、愛知県豊橋市のメッシュ製造業「くればぁ」には、原因物質とされる微小粒子状物質に対応した「PM2・5フィルターマスク」の注文が殺到している。 PM2・5とは粒子の直径が2・5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下の汚染物質で、吸い込むと肺がんやぜんそくなどを引き起こすと言われる。同社ではエアコンの吹き出し口などに取り付けるメッシュ生地をマスクに縫い付け、2009年に商品化。メッシュの網目は0・1マイクロメートルほどで、PM2・5をほとんど通さないという。 例年数百枚の生産だったが、今年1月ごろから中国の大気汚染が報じられ始めると、注文が急増。中国の日系企業や、汚染物質の飛来が懸念される九州の企業を中心にこれまで約20万枚を受注した。5社ある下請け工場とともに稼
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